ペーパードライバー【ショートショート】
目の前に広がる白紙は、まさにおれの頭の中を投影していた。
これだ、という漫画のイメージが思い浮かばず、むしゃくしゃしては、紙をくしゃくしゃに丸めて投げを繰り返し、午前中が過ぎていく。
「仮眠して、リフレッシュするかぁ」
もはや、お馴染みとなったセリフをつぶやくと、どこまでもおれを甘やかしてくれる万年床へと倒れこみ、目を閉じた。
こんな風にして、いつもおれの一日の大半は過ぎていく。
はずだった。
布団にダイブし、目を閉じて数秒もせず、漫画のアイデアではないものの、