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noteと関係なく読んでみた本

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本屋さんや図書館で見つけたり、人からきいたりして読んだ本たち
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#新書

『ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る』はempathyそのものだった

『ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る』はempathyそのものだった

最近、白っぽい装丁がほとんどの新書の棚に、一際目立つ全身が優しい緑色の新刊がありました。手に取ってみると裏表紙には「恐れず変化の種をまくために」の一文と共に、同じ色合いで何かの木の芽が出ています。なるほど、これは社会にまく変化の種についての本で、新芽をイメージしたライトグリーンなのでしょうか。

『ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る』- 著者:内田舞さん

タイトルに「正義」?「ソー

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『編集とは何か。』何なのか。そうなのか。

『編集とは何か。』何なのか。そうなのか。

本は好き。だけど、本に関わるお仕事の世界は案外よく知らない。なので、あの人は本関係の仕事だとか、本のあれこれに詳しいだなんてお聞きした日には、もう「おおー!!」っと尊敬の念が増し増しになります。
作家はもちろんのこと、編集者、司書、校閲者、書店員、デザイナー、写真家、印刷業者、紙業者…などなど…(敬称略)。はぁ、かっこいい。

もちろん、その方々の関わったり薦めたりする本自体への好みは分かれるけれ

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「ホントの笑顔」にふれて頭によぎる『ふたつの日本』を読んだ時のこと

「ホントの笑顔」にふれて頭によぎる『ふたつの日本』を読んだ時のこと

「営業スマイル」とはよく言ったもので。日本のお客さんたちは、その潤滑剤的作り物スマイルが、それと分かっていてもサービスの一環として受けることが当然のように身についていますよね。ちょいと昔までは、某超有名ハンバーガーショップでもメニューに「スマイル 0円」の記載があったぐらいだし。(あったんですよ!)

とにかく日本の接客はすごい。でもそうすると、「店員は笑顔で礼儀正しくが当たり前」の文化なんて全く

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『スマホ脳』とその続編をできるだけ手短にまとめると

『スマホ脳』とその続編をできるだけ手短にまとめると

『スマホ脳』は2021年最も売れた本らしいので、読んだ人も多いかも。以下、いずれも著者はスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン(Anders Hansen)さん。

スマホの使いすぎってなんかやばそうとは思うじゃない?で、実際どんだけやばいのよって、ここまで色んなことに影響してるの?えっ、やばっ…。ってなるのがこの本。

『スマホ脳』

スマホの使い過ぎはうつのリスクにもなるって話もあったけど

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『子どもが教育を選ぶ時代へ』を読んでさらに知る日本の教育ガラパゴス過渡期

『子どもが教育を選ぶ時代へ』を読んでさらに知る日本の教育ガラパゴス過渡期

特段教育熱心なタイプではなくとも、子どもにはその子に合った良質な教育環境をできるだけ整えてやりたいと思っている親は、世界にどのぐらいいるんだろうか。友人がたまたま読んでいた本がためになるということだったので、読んでみました。

『子どもが教育を選ぶ時代へ』- 著者:野本響子さん

マレーシアをベースに知る多様な教育環境日本からの移住者が行く学校と言えば、現地の公立校、私立校、インター、日本人学校?

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