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声が人の心を揺さぶる理由

こんにちは。「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」副センター長の加井です。

もっともなことを話しているのに話がまったく耳に入ってこない…

会議や対話をしているときにこんな経験はないでしょうか。

逆もあります。話の内容は大したことないのになぜか心に響くというパターン。

今回は「声が人の心を揺さぶる理由」についてお話しします。


■意外と大きい「音」の影響

私は以前、音声コンテンツをお客様にきいてもらう仕事をしていたのですが、自分自身のコンディションが悪い時に限って音声に対するバッシングが入っていました。

内容に限らず、「音」に自分の状態は反映されているんだなと感じる経験でした。それからは、伝える時の「声」も大切なんだと意識するように。

声をサイエンスしている方が言っているのは、声のいい人の言葉には不思議と説得力があるということ。

これは内容でなく、声そのものに心を動かされることがあるからだそうです。


■誰もが、いい声で話す組織に。

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これは「わたし・みらい・創造センター」の事業Visionです。

自信を持ち前向きになった人の変化がもっとも端的に表れるのが「声」。

声と向き合うことは、自分の過去と向き合い、現在の自分と向き合うことです。それは間違いなく、将来の自分をもくっきり描き出すことにもなるでしょう(書籍:『声のサイエンス』p.157より)


■人は自分自身の声に影響を受ける

「声」は大脳の奥深くにある大脳辺縁系に到達するので、自律神経に関わっていると言えます。

私たちは、自分の声を聴いて自分自身に影響を与えているのです。

なのに私たちは、自己表現に関するトレーニングの経験が薄いこともあり、自分の声が嫌いという方も少なくありません。


■声で作られる関係性

私たちがチームメンバーに大切なことを伝えたり、「対話」で相手にいい影響を与えたりしたい場合、話す内容も大事ですが「声」自体も大切です。

マネージャーが安定感のある、自己信頼をしている「声」で話しかけることで、メンバーとの関係性や信頼関係が深まるでしょう。


■リモートワークには「いい声」も重要

そう考えると、働き方が変化している2021年、リモートワーク(テレワーク)のマネジメントスキルに「いい声」で話すことが必要だと考えています。

不安定な社会になると、自分本来の声で話さずに作った声で話してしまうケースが増えるらしいのです。

私たちが現在考えているリモートワーク(テレワーク)に必要なコミュニケーションについては、以下で開発秘話として語っています。

上の記事で紹介している「リモートコミュニケーション」に「いい声」についてのコンテンツ追加を計画中です。


■オーセンティック・ヴォイスと出会う

では、どうすれば自分本来の声を肯定できるのか?

まずは、自分の声を客観的に知ることです。

録音した自分の声を聴いて、心理状態などと合わせて、どの声が自分自身で心地よい声かを確認していくと本来の声に出会えます。

リモートと対面がミックスしたハイブリッドワークが広がってくると、コミュニケーションの難しさ、希薄さが鮮明になります。

その部分に「いい声」が与えるいい影響は大きいでしょう。

この記事は、書籍『声のサイエンス』から影響を受けた内容を参考にしております。(機会がありましたら是非、著者山崎さんとお話してみたいです。)

今回は、私自身が注目している考え方についてのご紹介になってしまいました。皆様の一助になれば幸いです。

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この記事を書いた人

コメント 2021-07-27 095914


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