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オーセンティック・リーダーシップとは?

オーセンティック・リーダーシップとは

オーセンティック・リーダーシップとは、固定観念にとらわれた従来のリーダーシップではなく、自分らしさや自分の価値観を活かしたリーダーシップを意味します。

オーセンティック・リーダーシップが求められている理由

オーセンティック・リーダーシップが求められる背景

オーセンティック・リーダーシップが求められる背景には、VUCA時代が関係しています。

VUCA時代とは、予測するのが困難な社会の変化が起こることを意味します。

そんな中、社会・企業・個人は変化に柔軟でいることが求められるようになってきました。組織におけるリーダーも例外ではなく、従来のリーダーシップを続けていけば良い状況ではなくなっています。

従来のリーダー像にとらわれないリーダーシップ

時代の変化に対応するリーダーシップの在り方は、「自分らしさを活かし、従来のリーダー像にとらわれず、組織の1人ひとりに向き合う」ものです。

リーダーの指示で強制的に動く機会的なチームではなく、リーダーのビジョンをメンバー1人ひとりが理解し、主体的に仕事ができるチームを目指すことが求められます。

オーセンティック・リーダーシップの特徴

オーセンティック・リーダーシップを提唱した米国メドトロニック社元CEOのビル・ジョージ氏は、著書である「ミッション・リーダーシップ」においてオーセンティック・リーダーシップの5つの特徴を紹介しています。

目的観:自らの目的をしっかり理解している

組織における自分の目的を理解しておくことが大切です。自分が今携わっている仕事は自分がすべきことか否かを客観的に判断する必要があります。

価値観:自分の価値観に基づいて行動する

組織内で周囲に対して公平性を保つために、自分の大切にしている価値観を一貫して持つことです。ポジショントークをするリーダーからは人が離れていきます。

真心:真心をこめてリードする

自分が掲げたビジョンに、しっかりメンバーをリードできているかが重要です。強制的に導くのではなく、1人ひとりの価値観や倫理観に向き合いましょう。

人間関係:しっかりした人間関係を築く

オーセンティックなリーダーはメンバーとの対話を大切にし、風通しの良い関係を築きます。関係構築ができていないとオーセンティック・リーダーシップは発揮されません。

自己統制:しっかり自己を律する

自分の強み・弱みやを把握することが不可欠です。組織において、自分の態度が周囲にどのように評価されているのかを考えて行動しましょう。

オーセンティック・リーダーシップを身につけるには

上記で記した特徴を踏まえると、オーセンティック・リーダーシップは「自分らしいリーダーシップ」というだけではなく、倫理観や公平性を求められます。

では、そんなオーセンティック・リーダーシップを身につけるには何をすべきかを紹介していきます。

自分の強み・弱みを理解する

自分の強みや弱みを理解するために、周囲の人と強みや弱みを共有できるぐらいの関係性を築いておくことがおすすめです。自分を客観視するのは難しいため、周囲の人とのコミュニケーションから自分を把握しましょう。

自分の倫理観を理解する

自分の倫理観を把握しておくことはオーセンティックなリーダーにとって重要です。自分の倫理観をきちんと言語化しておくことで、咄嗟の行動も自分の軸に沿った行動ができるようになります。

組織内で公平性のある関係を築く

オーセンティック・リーダーシップを発揮する環境をつくるために、周囲と公平性のある関係を築きましょう。例えば「上司だから言いにくい…」といったことがないような、公平に意見を交換できる組織が理想です。

日々の行動を振り返る

自分がオーセンティックなリーダーができていたかどうかを日々振り返りましょう。ある日突然習得できるスキルではないので、習慣化することが非常に大切です。

書き手:田中 樹
「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」のマーケティングを担当。

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