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ニラひきナポリタン、めだま載せ

昨夜はお天気がものすごい荒ぶりようでしたね……みなさまご無事でしょうか?

私はってーと、おかげさまで無事朝を迎えることができたものの、夜じゅうずっと雨音はすさまじいわ、雷はドッカンドッカン轟くわ、ねこたちは変なテンションになって家中走り回るわで、あやうく精神に恐慌をきたすところだった。何しろ築30年越えのおんぼろ屋にひとり住まいなものでねぇ……。深夜に一度、ものすごい近くに落ちたような轟音と共に、家がズズズズ……って揺れた時なんざ、心の臓が口からまろび出るかと思ったわ。その後全然眠れなかった。そして今日は1日ひたすらに眠かった。


で、今日は甥っ子を保育園までお迎えに行ったのだけれど(パパママが仕事の都合でお迎えリミットに間に合わない日は私の担当)、甥っ子に「昨夜雷がおっがなぐっで眠れなかった」的な話をしたんですよ。したらね、


「えーなんでなんでー、だいじょうぶだよ!あれはねー、ぜんちゃんがきてたんだよ!」
「ぜんちゃん……あっ、善逸くん?!」
「そうだよー!ぜんちゃんがねー、めきめきいっせんでねづこちゃんをたすけにきたんだよー」
「そうかあ……!じゃあ、怖がらなくてよかったんだね!」
「うん!でもばっちゃさん(※私の希望でこう呼んでもらっている)、ないちゃった?」
「ううん、怖かったけどがまんしたよ!長女だからね!」
「えらいねー!ばっちゃさん、よしよししてあげる!」


すいませんただの惚気です




さて今夜の晩ごはんは、ニラとひき肉を使ったナポリタン!


日本の巴里在住の凄腕料理人にして、ある時は意識高い系美人OL、またある時はやり手主婦、といくつもの仮面を持つおじ上殿が、ご幼少のみぎりより召し上がっていたというご実家の味。これ、ぜひとも一度食べてみたかったのだ。つい先日も召し上がっておられましたな。


ベーコンエッグ載せー!魅惑的すぎる!私もやるううう!

……と鼻息が荒ぶったものの、「いや待てよ、ひき肉ナポリタンビギナーとしては、まずはひき肉のみver.を味わうのが最低限の礼儀というものでは……?」と思い直し、今回はたまごのみを載せることにした。


作り方は、いつぞやのきまぐれナポリタンとほぼほぼ同じ。

ウィンナーの替わりにひき肉を使うだけ。ひき肉は豚とか牛を使うのがスタンダードなのかな?と思ったのだけれど、あいにく冷蔵庫のひき肉在庫が鶏のみだったので、鶏ひき肉で行っちゃいました。玉ねぎは今回もクタ派寄り。パスタの量を控えるぶん(50g)、玉ねぎはニラと共にたっぷり使ってボリューム調整。お皿にホイして粉チーズ振ったら、最後にめだま焼きを載っけてできあがり。


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めだま焼きをフライパンからお皿に移す時、手元が狂ってめだまの底をつついてしまった模様。なのでめだまがちょっとしょんぼりしているけれど、まあよい。めだまをぶっ潰さなかっただけで今夜の私は立派だ。よくやった。えらいねー!


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今夜のお供は、初めて買ってみた箱ワイン(赤)。


おてだまさんのお宅で見かけて以来、ぜひとも一度呑んでみたかったのだ。今夜は「ぜひとも試したかったシリーズ」の共演だな。わがまちのドンキにて3,000mlで1,000円という、正気の沙汰とは思えないお値段だった。隣にいつも呑んでるフロンテラも箱売りされてたんだけど(そっちは2,000円ちょいだった。にしても安い!)、せっかくなので、初めて呑む銘柄にした。


さて、気になる味の方はというと……おおっ。ナポリタンで最も愛すべき美点、ケチャップの放つチープなトマト風味が、今夜は妙にリッチに感じられる……これはおいしーい!炒めたひき肉から出たジルが、べったりとした甘辛味にコクと風味という奥行きを演出してくれている。かと言って決して大変身ではなく、ジャンク感を保ちつつも、ちょっとだけ格上げしてみたよ☆って感じなのがニクいなー。あくまでおうちで作る昭和の洋食、それもミートソースみたいに時間かけてじっくり煮込んでないお手軽なおいしさ、その領域を逸脱していないのが良い。うむ、これは……ミートソースとは違うベクトルのおいしさだ!

パスタをくるくるすると、いつものウィンナーとは違って、まんべんなく肉がパスタに巻き付いてくれるのもうれしい。くたくたになった玉ねぎに、ポロポロのひき肉って食感の違いもいい感じだ。そして何より、ニラとの相性が抜群すぎる……。ニラひき肉っておうち中華では定番の組み合わせだから、まー間違いなかろうとは思っていたけれど、ケチャップと合わさるとこんなにおいしくなるとは!いつでも簡単に手に入る食材の、新たな一面を知れた気がしてうれしいな。ごちそうさまでした。


なお、初めての箱ワインはってーと、これがなかなかイケてる味わいでびっくり!やはり値段が値段ゆえ、ずっしりとした重みとかリッチ感はないけれど、さらりとした口当たりはとても呑みやすいし、ぶどうの風味がしっかりと感じられるフルーティな味わいは、なかなかどうして、おいしいじゃないの!渋みは控えめだけれど、決して甘ったるくもない。ごはんのお供にスイスイ呑める軽やかさが、とても気に入った。今夜のナポリタンの、ジャンクだけどちょいとリッチな味とも好相性だったな。夏にソーダ割りにしてごくごく呑んでも良さそうだ。他にどんな料理が合うか、これから色々試してみたいと思います。なんと言っても量がいい。なにしろ3リットルだ。いくら呑んでも一晩じゃなくならない頼もしさが最高だよね!!!!!


あと、瓶じゃないからゴミ捨てんのが超らくちんですね。ひょっとしてこの箱ワイン、めんどく星人のために販売されているのではないの?そうなのよ、きっとそうなんだわ……。箱に「めんどく星人の救世主(メシア)」って入ってないのがふっしぎぃ。


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