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アダルトチャイルドだった私の20歳の決意

今、40代の私。

20歳のころに、固く心に決めたことがあります。

それは、将来もし自分が子どもをもつことになったら、

その子に無条件の愛をいっぱい与えて、その子が安心感と自尊心を持って生きていけるようにしよう、

でした。

それはそれは強い決意で、自分に誓いをたてたことを覚えています。

当時の私は生きづらさを抱えており、なんとかしたくて心理学や自己啓発の本をよく読んでいました。

だんだんと、生きづらさの原因は、親子関係の要因が大きいのではないか?と思うようになりました。


私は幼少期に、母が日常生活の中で、苦しみや辛さを抱えて怒ったり泣いたりする姿を見ることがあり、私はできるだけ母の意向に沿った子どもにならなければと思っていました。

自分の気持ちは抑えこんで、まず母の気持ちを汲み取ろうと、母の機嫌に意識を向けて過ごしてました。

母からは、出来の良い子どもでいることを求められていると感じてました。

でも母が思い描くような、理想の立派な子どもには、なれませんでした。


私は自分自身の気持ちは抑えて、母に合わせようとがんばっていましたが、だんだんと自分の気持ちは分からなくなり、劣等感と罪悪感ばかりを抱えてるような状態になっていました。

自分の中が空っぽで、なんにもなくて、自分の感覚がよく分からない。
空虚なのがこわい。
でも何かに押しつぶされそうだから、必死で呼吸しようとしている。
世界は、暗く重い。
その世界の中で、ただ一人、身を固くして小さくうずくまっている。


いつのまにか、このような感覚になっていました。

あの昭和の価値観が社会をおおっている中で、母は母なりに必死で子育てしてたと思います。

でも、もし私が子どもの頃に、安心した気持ちで親から愛情を受け取ることができてたら、こんな感覚に陥らなかったんじゃないか?
と、私は考えました。

そして、将来、自分が親になったときのことを考えました。

自分が親になったときは、こんな感覚を子どもに味合わせないように気をつけよう。

自分の子どもには、どんなあなたでも愛しているよ、と分かりやすく愛を伝えていこう。

私は、あなたの気持ちを尊重するし、たくさんの愛情を与えるから、どうかのびのびと育ってほしいと伝えていこう。

こんな思いを強く持ちました。

心の片隅では、こんな願いをもつ自分は、将来スバラシイ親になれるのではという予感までして、ちょっぴり高揚感まで感じてました。


 ーやがて年月が過ぎて、私も親になる日がやってきます。


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