とも@宗教マイノリティ理解増進を目指す会

首都圏平和大使協議会、宗教政治フォーラム事務局長。UPF平和外交フォーラム前事務局長。…

とも@宗教マイノリティ理解増進を目指す会

首都圏平和大使協議会、宗教政治フォーラム事務局長。UPF平和外交フォーラム前事務局長。宗教教育学修士。 2021年国連異教徒間調和週間銀賞受賞。 2023年10月から宗教マイノリティ理解増進を目指す会を始めました。

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宗教理解増進を目指して(note始めました)

「共創共生社会を目指す会(仮称)」の主催者の「とも」です。 ブログを始めました。 まずこの会が始まった経緯を紹介したいと思います。 関心が高まっても理解が進まない「宗教」 昨年の7月から旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に対する報道が増え、エホバの証人、その他の新宗教が関心を集めるようになりました。関心が高まったとはいうものの、宗教への理解が進んだのではなく、むしろ「宗教」に対するネガティブなイメージが強くなったように感じます。 日本で「宗教」と言うと、一般的に馴染みに

    • 「キリスト教が世に果たしている役割」をテーマに講話|諸宗教との協力を推進

      キリスト教牧師、仏教住職、神道宮司など、様々な宗教者が参加して、宗教間の相互理解を深める「宗教塾」が、2024年3月に開催されました。 「キリスト教が世に果たしている役割」をテーマに、日本バプテスト連盟の黒瀬博牧師が講話をし、司会は、共催者として私が務めさせて頂きました。 以下、黒瀬牧師の講話と質疑応答の内容をまとめました。 キリスト教が世に果たしている役割キリスト教の2000年の歴史は、単に一つの宗教の歴史ではなく、世界に影響を与えてきた歴史を持っています。従って、キ

      • オウム事件の総括と宗教イメージの好転へ|第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】

        3月16日に「第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を行いました。 はじめに私の方から「マイノリティ問題の解決について」「宗教とカルトの違いについて」まとめた内容を発表。その後、参加者間で活発な意見交換が行われました。 主な参加者は、主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師、新宗教の元役員、「信者の人権を守る二世の会」のメンバー、家庭連合(旧統一教会)南東京エリアの渡邊一喜・大教会長、家庭連合の信徒ら合計20人です。 意見交換 中川さん(キリスト教牧師) うちの教会に、家庭

        • 宗教とカルトの違い|第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会【中】

          3月16日に3つの宗教から20名が参加して「第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を行いました。 前回の記事では、私の発表前半の「マイノリティ問題」ついてまとめました。 今回は、発表後半「宗教とカルト」の要旨をまとめました。以下がその内容です。当日の発表に少し修正・加筆した点もあります。 宗教とカルトの違いとは日本で「宗教マイノリティ」への理解が進まない理由に、自分の宗教を公にすることが少ないため、宗教マイノリティの存在が顕在化しにくいというのがあるようです。 その他

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          マイノリティ問題解決に必要なこと|第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会【上】

          「第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を3月16日に東京都内で行いました。 今回は新宗教の元役員の方が初参加、「信者の人権を守る二世の会」のメンバーも初参入、主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師の参加も頂き、三つの宗教から、合計20名が参加しました。 はじめに私が「宗教マイノリティ」についてまとめた内容を発表、その後、参加者全員で意見交換をしました。 以下は発表内容の要旨です。 マイノリティ問題について一般的な「マイノリティ問題」について、以下のサイトを参考にまとめ

          マイノリティ問題解決に必要なこと|第6回宗教マイノリティ理解増進勉強会【上】

          第5回宗教マイノリティ理解増進勉強会【下】|世俗と宗教

          「宗教の役割と公益性」をテーマに2月24日、「第5回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を開催しました。 前回の内容は以下をご参照ください。 今回は発表後の意見交換の内容をまとめました。 参加者は、家庭連合から青年・学生9名、壮年・婦人5名、そして主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師、新宗教の信徒2名の合計17名でした。 意見交換中川さん(キリスト教会牧師) 僕は国が宗教に入ってきてほしくないと考えている。宗教の公益性は、宗教がそれぞれ独自のあり方を展開するこで、多元主義

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          宗教の目的と公益性|第5回宗教マイノリティ理解増進勉強会【上】

          2月24日、東京都内で「第5回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を行いました。今回も主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師の参加を頂きました。また新宗教の信徒の方2名が参加、家庭連合からは青年・学生9名、壮年・婦人5名で、合計17名が参加しました。 はじめに、私から「宗教の役割と公益性」をテーマにまとめた内容を発表、その後、意見交換をしました。 以下は発表内容の要旨です。 宗教団体の目的とはこの会は、「宗教間協力と宗教理解増進を通して日本の精神性を高め、差別や偏見のない平和

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          アブドッラー2世国王賞・銀賞受賞について|世界異教徒間の調和週間(World Interfaith Harmony Week)

          2月1-7日は、国連が定める「世界異教徒間の調和週間(World Interfaith Harmony Week)」です。 日本ではあまり知られていませんが、世界各地で、この国際週間にあわせ「宗教間の調和と親善」の行事が行われています。 「アブドッラー2世国王賞」とは「世界異教徒間の調和週間」は、ヨルダン王国のアブドッラー2世国王が提案し、2010年10月の国連総会で採択されたものです。 そのため、ヨルダン王室機関は、2013年から「世界異教徒間の調和週間アブドッラー2

          アブドッラー2世国王賞・銀賞受賞について|世界異教徒間の調和週間(World Interfaith Harmony Week)

          宗教コミュニティが生み出す価値|第4回宗教理解増進勉強会

          1月20日に「第4回宗教理解増進勉強会」を行い、家庭連合から青年学生が9人、壮年5人が参加しました。前回に続いて主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師の参加もいただき、全体で15人の参加となりました。 今回は、今まで意見交換した内容、主の羊クリスチャン教会の牧師や日本バプテスト連盟の牧師の提言などを参考に、会の概要を私から発表、その後に意見交換をしました。 会の概要会の名称 宗教マイノリティ理解増進を目指す会 会の目的 宗教及び宗教マイノリティへの理解不足や偏見の解消

          宗教コミュニティが生み出す価値|第4回宗教理解増進勉強会

          2月1日〜7日は「国連世界異教徒間の調和週間」|UN World Interfaith Harmony Week

          毎年2月1日-7日は、宗教間の調和促進を推奨する国際週間「世界異教徒間の調和週間(World Interfaith Harmony Week)」です。 そこで、今回は「世界異教徒間の調和週間」について書いてみます。 「世界異教徒間の調和週間」とは「世界異教徒間の調和週間」は、ヨルダン王国のアブドッラー2世国王が、2010年10月、第65回国連総会において提唱し採択された国連国際週間です。 2011年からは毎年2月第一週に「国連世界異教徒間の調和週間」を記念するイベント等

          2月1日〜7日は「国連世界異教徒間の調和週間」|UN World Interfaith Harmony Week

          「迫害の中の宗教」をテーマにキリスト教牧師と懇談会|神に信頼する

          2023年11月、日本バプテスト連盟の黒瀬博牧師を招いて「懇談会」を行いました。参加者は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会、家庭連合)の青年・学生が20人ほど、壮年・婦人が5人ほどの約25人でした。 以下、懇談会で、黒瀬牧師が「迫害の中の宗教」というテーマで話してくださった内容をまとめました。 迫害されることが信仰の証キリスト教は迫害をたくさん経験してきた。迫害に強い宗教と言われることもある。キリスト教は迫害の記録を残してる。なぜ迫害された記録を残すかというと、名誉なこと

          「迫害の中の宗教」をテーマにキリスト教牧師と懇談会|神に信頼する

          第3回宗教理解増進勉強会【下】|意見交換「教会が家族」

          12月16日に学生・青年が8人、壮年・夫人が8人の16人が参加して、「第3回宗教理解増進勉強会」を行いました。 参加者一人ひとりの自己紹介後、主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師がお話をしてくださいました。 中川牧師のお話しの要旨は上のリンクを参照ください。 以下は、中川牧師のお話し後の意見交換の要旨です。最後に参加者から出た質問等を中川牧師がまとめてくださいました。 意見交換とも 中川さんの「輝く」という言葉が響きました。家庭連合には「天への孝情、世の光」という言葉

          第3回宗教理解増進勉強会【下】|意見交換「教会が家族」

          第3回宗教理解増進勉強会【上】|キリスト教の中川牧師に参加頂きました

          12月16日に「第3回宗教理解増進勉強会」を行いました。参加者は16人。学生・青年が8人、壮年、夫人が8人参加しました。 過去2回は家庭連合(旧統一教会)2世の学生たちと意見交換をしてきましたが、今回は主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師の参加をいただきました。 参加者からは「とても有意義だった」との声があり、内容も充実していたので、いくつかに分けて掲載します。今回は中川牧師がお話しされた内容をまとめました。以下です。 「気づき」とは 「対話」は違いを知り、その違いか

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          「共創共生社会を目指す会」(仮称)を発足|当面は宗教理解の増進を

          2023年10月28日、11月25日と2回にわたって「宗教マイノリティ理解増進勉強会」を行いました。そして参加者の意見等を反映して会の名前を暫定的に「共創共生社会を目指す会」としました。当面は宗教的マイノリティの理解を進める点から意見交換等をして、来年春を目途に、一般向けの論文を発表できるようにしたいと思っています。 以下、会の概要等です。多くの方に関心を持って頂ければ感謝です。 「共創共生社会を目指す会」 概要 多様な人たちとの対話を推進し、全ての人々の人格(アイデン

          「共創共生社会を目指す会」(仮称)を発足|当面は宗教理解の増進を

          「第2回宗教理解増進勉強会」の要旨|「共感・共創・共生」がキーワード

          「第2回宗教マイノリティ理解増進勉強会」を11月25日(土)に東京都内で行いました。参加者は会のスタッフ2名と家庭連合2世6名の8名でした。 それぞれが日本社会における宗教理解増進に必要なこと、そのための壁などについて意見を出し合いました。 また、会の名前として挙がったキーワードの一つが「共創」でした。「共創」とは、「多様な立場の人たちと対話しながら新しい価値を『共』に『創』り出していく」ことを意味します。この考えは会が目指す方向性と一致すると感じ、参加者の共感を呼ぶ言葉

          「第2回宗教理解増進勉強会」の要旨|「共感・共創・共生」がキーワード

          第1回宗教的マイノリティ理解増進勉強会の要旨|キーワードは「共感」

          今年10月28日に「宗教マイノリティ理解増進勉強会」として、第1回の意見交換、ディスカッション等を行いました。 参加者は私、IAAP関係者、家庭連合2世の学生9名、カープ(大学生グループ)のスタッフ3名、家庭連合の壮年3名の17人でした。 趣旨説明 初めに私から会の趣旨説明をしました。以下がその要旨です。 旧統一教会(家庭連合)について騒がれているが、その理由の一つに宗教、宗教マイノリティに対する日本社会における理解が不足している点がある 日本では特定の宗教の信仰を

          第1回宗教的マイノリティ理解増進勉強会の要旨|キーワードは「共感」