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第3回宗教理解増進勉強会【下】|意見交換「教会が家族」

12月16日に学生・青年が8人、壮年・夫人が8人の16人が参加して、「第3回宗教理解増進勉強会」を行いました。

参加者一人ひとりの自己紹介後、主の羊クリスチャン教会の中川晴久牧師がお話をしてくださいました。

中川牧師のお話しの要旨は上のリンクを参照ください。

以下は、中川牧師のお話し後の意見交換の要旨です。最後に参加者から出た質問等を中川牧師がまとめてくださいました。


意見交換

とも
中川さんの「輝く」という言葉が響きました。家庭連合には「天への孝情、世の光」という言葉がある。それに通じると感じた。

中川
家庭連合の方は、生き生きしてますよね。

とも
外から見ると「生き生きしてる」と言われるんだけど、家庭連合の信徒自身は、あまり自信を持ってない場合が多かったりするんですよね。自信を持っていけばいいですよね。

今日は、中川さんに参加して頂いて、新しい視点を与えられた。こういう機会を多く持つことで、広がっていけると思う。家庭連合としてお付き合いする人が増え、信頼関係を築ける、というのが積み重なっていくことが自信につながると思う。そこで発信をどうしていくのか。

家庭連合の人たちは共感をする、キリスト教の人も仏教の人も共感するものを見つけていきながら、やっていけば、広がりを持って宗教理解が進むと思う。

何に共感してもらえるか

大学生A
宗教理解増進をしていく時に、「共感」をテーマはいいと思うけど、何に共感してもらうのかが大事だなと。根本的には私たちが大切にしていること、理想とか、そういう共感してもらいたいというのが、根底にあると思う

そこで私たちが大切にしていることに共感してもらおうと思った時、それに自信を持っているかが大事だと思う。自分の信じているものが、心の奥底で誇りを持って、自信を持っているか。それが高まっていくのが、他の人に認めてもらう一つののステップとしてあると思う。

発信に関してだと、文化活動とか、倫理活動の面で真価を発揮してほしいと中川さんが言ってくださったのですが、それこそが、これから私たちがやっていくべきものかな。それを通して、私たちも自信とか誇りをもっと持っていけるし、世の中にの人に対しても、共感してもらえることになっていく。その伝え方という面と、自分たちが、いかに自信を持てるかというのが大事だなと。

とも
カープのメンバーと今年から、いろんな宗教の人が参加している「勉強会」によく行くようになった。そこでは家庭連合として堂々と話して交流ができる。その経験を積み重ねていくと、自信につながり、自分たちのしてることは、おかしくない、信仰は、おかしくないという確信に繋がると思う。

ある別の新宗教の人と4、5年ぐらい付き合ってるけど、宗教を持ってない人が、その新宗教の人に「どうして宗教が違うのに仲良くやれるんですか」と聞いたことがあった。そしたらその宗教の人が、「信仰を持ってる者同士というのは、分かり合えるんですよ。信仰を持ってない人より、話しやすいんですよね」と言った。

宗教を持っている人が宗教を信じていない人と話す場合、神様とか霊界とか、話の中で触れられないことがある。

でもその宗教の人は、私と話すときは、他の人と話す時には触れられないことでも自由に話せる。宗教的な話が自由にできる。そういう話ができるというのが、お互いに分かり合える、より深い人間関係、深い心情的な交流ができる世界がそこにある。

宗教は違っても、宗教者同士分かり合えるところはたくさんある。

そこを、まず、この会の目指すもの、宗教者同士が共有しあえるものを見つけていきながら、発信できればいいなと思います。

真理とは

大学生B
自分が育った感覚で言うと、隠して生きるように言われてたというか。それはある意味、子供を守るためという親の配慮ではあると思うんだけど、何かしらそういう感じで育ってはきたので、どうしても自信を持てないという感じがあったり、反対されてるものだと思い込んじゃうというか、そういうのが経験的には多分二世だと多いのかなというのはある。

それで負の循環をずっと繰り返しちゃうというか、報道ではこう言われてるし、何かきっかけだったりとか、機会がないとなかなか難しいな、というのは、自分の実感としてはすごくある。

あとは宗教を持ってる人同士なら、ある程度通じ合えるところがあるのは分かる感じがするけど、普通に生活してると、そもそも宗教の話なんてないので、相手が信仰を持っているのかどうかも分からないし、大学で生活していて、そういう人がいるのかどうかも実際分からない状況の中で、それぞれの大学だったりとか、コミュニティーの中で、宗教持ってる人同士の付き合いだったりとか、そういう場が実際あれば、もっと分かり合いながら、もっと自信持っていけるのかなっていうのは、聞きながら、感じたところでもあります。

真理に関しても、自分の感覚では、文字として起こされるもの、例えば、原理講論とか、聖書とか、外から与えられるもの以上に、自分の中で確かにそうだなと納得できるものが真理だなとは思ってはいて、話し合いながら、これが本当に幸せなんだなとか、愛ってすごく人生の中で一番真ん中にあるものとか、大事なものなんだというのを純粋に感じる。

そういう感じだったら、宗教とかの壁もあまりないのかなとは、思ってはいて、お互いに考えを共有しながら、分かり合えるところをすり合わせていくのは、すごくできそうだなという、希望を持ってはいます。

2週間ぐらい前に千葉に家庭連合ボランティアチームで行ったんだけど、そこのボランティアの管轄してるのが、お寺の住職さんで、証した上でボランティア活動やってるんだけど、ボランティア終わった後に、お話しを聞く機会があった。

おっしゃってたのは、仏教でも何々宗とか何々宗と分けるようになったのは、戦後になってからと話をされてて、宗派も昔は結構自由だったということだった。浄土宗で学んだけど、違う宗派に行ってみて学ぶみたいな感じで。例えば東大で学んで、ちょっと違う大学で別の分野を学んでみようとか、そういう感覚に近かったみたいな話をされていた。

あと、仏教がなぜ広まったかというのも、教えが素晴らしいというのもあるんだけど、それ以上に、そこに込められてる意味とか、例えば、日本から唐に渡るというのは危険も伴うし、時間も要する。そういう中で、命をかけてこの教えを取ってきたっていうことに対して、ありがたさを感じて教えが広まっていったりとか。

仏像を彫る時に、一気に大人の整った姿に彫らないみたいな話をされてて、ある程度願いが集まったら、彫り進めて金箔をつけたり、大人の姿にしたりという感じで成長させていく感じ。

みんなの思いが込められているからこそ、そこにありがたみが生まれて、みんな信じるんだという話もされてた。

なので、そこに込められてる思いだったりとか、教え自体以上に、そういうものに対して、共感が生まれていくっていうのも、一つヒントでもあるのかなとは、ちょっと思わされました。

教会の人たちが家族

大学生C
先ほど、ともさんががおっしゃった「勉強会」に、3、4回参加させて頂いたんだけど、そこでテーマに「若者に響く宗教は何か」というのがあって、伝統とかが若者に響かないと、衰退していくという話があった。

だから宗教2世問題が取り上げられてる今が、宗教そのものが、これから日本において存続していくことができるかという、重要なポイントにあるというのを感じた。

2世とか若者に宗教を響かせることができるんだったら、そこからさらに発展していくと思うし、共創共生社会というところになっていくなと思う。

そこで、どうしたら若者に響いていくアプローチの仕方とか、実践されてることがあったらお伺いしたいなと。

それから、先ほどの礼拝中に飛び回っていた子供の背後には、いろんな過去やトラウマがあった、ということだったけど、具体的にどういう対話をされたとか、どういう気持ちで接して、相手のことを理解していくことができたのか、という点をお伺いしたい。

中川
子供のことから言うと、児童養護施設って、共同生活なんですよ。カープのホームのようなものじゃなくて、親から捨てられた子たちの施設。だから砂糖菓子みたいなのを出されたら、みんな1つ1つ食べて喜ぶとかじゃないんですよ。取られまいと、ガンって頬張るらしいです。がばっと。

そういう中で育った彼らが見たものは何かと言ったら、家族なんですよね。「教会の人たちが家族だ」と思ったんだと思うんです。それで彼らは変わったと。

家庭連合さんは、見事に家族と考えてくれているので、それは、すごく大切なことなんだと思う。僕は「教会の人たちが家族だ、兄弟姉妹だ」というのが、すごく良かったんですよ。僕は「教会が家庭」というのが凄く分かって、あの子たちもそうなんだろうなと。

あと、真理について。僕も真理探求っていうことで本を読んだけど、全然真理が掴めなくて。だけど、最近わかってきたのが、真理は、結局、人間にとってですよね。動物が、猫が、真理持ってたりとかないので。

だから、人にとって、生きている時に、何が大切で、何が自分にとって、自分を生かすものだろうと考えていると、真理とは、だんだんと形作られていくもので、自分の中で、人格的なものなんですよね。

だからイエス・キリストが、「私は真理である」(ヨハネ14:6)と言った時、イエス・キリストの真理なんですよ。文章に書かれて、これが真理だ、とかじゃないですよね。

そういう体験したものが皆さんで言うと、文鮮明さんなのか、僕だとイエス・キリストになるかなと。

もう一つ、家庭連合さんの魅力は、熱なんですよ。熱がすごい。今、一世の人がやらかしたとか言ったりしているけど、あの熱は受け継いだ方がいい。

時間を逆転させる

中川
あと、もう一つ。ぜひ家庭連合さんの教えに取り入れてもらいたい、というのがあって、それが「時間を逆転させる」ってことなんです。

人間は恐怖を偏桃体で70倍から80倍に膨らませる、というのがあるらしくて。危ないと思った時に、過去の記憶を呼び起こして、身をかわそうとかしないと、本当に危険な目に遭うから、そういう機能があるらしいんです。だから恐怖を言われると70倍から80倍、過去の記憶と重なって、増幅されて思い起こすらしい。

だから「統一教会は危険だ」と不安煽るじゃないですか。だから70倍ぐらい相手(家庭連合に反対する人たち)は利点があるわけです。

それで、苫米地英人(認知科学者)の「不安をなくす方法」というのがあって、これで何人か鬱が回復したので、いけるんじゃないかなと思っている。

時間は「過去」「現在」「未来」と流れていると思っているけど、よく考えると時間は未来から現在、過去と流れてるんですよ。川の流れは、川から物が流れてくる、未来から流れてきて、現在があって、そして過去に行く。

過去は、どんどん遠くなって、消えていく。だから、記憶は遠くなっていく。でも未来から、いっぱい来る。その未来に向くと、これから何が起こるんだろうと、すごいものがいっぱい流れてくる。

それを過去を引きずって抱えて、未来を見てると、いいものが来ても取り逃すんですよ。だから過去の嫌なものは、まず手放して、それで自然に流れていくのを待つ。出会いとか、可能性とか。

そういうのが流れてくるのを、しっかり掴むということの方が大切だと。だから意識の中で、時間が未来から現在、過去に流れていくと反転させてしまうのは、家庭連合さんの教えと別に矛盾しないですよね。

過去を抱えてしまうと、過去で潰される。私は小さい時これ言われた、あれ言われたとか。だから手放して、もっと未来にいいこといっぱいあるよと。

未来から何があるだろう、今日はなんなんだろうって。無限に来る中から取っていっちゃおうみたいな方が、今後面白いかなって思う。

(文責・とも)

第3回宗教理解増進勉強会を終えて

今回、キリスト教の中川牧師の参加を頂き、新しい視点を与えられました。今回のキーワードは「自信」「熱」「教会は家族」「未来」という感じでした。

今後も家庭連合以外の宗教者の参加を頂きながら、議論を重ね、宗教理解増進を進めていければと思います。多くの方々の関心を持って頂ければ幸いです。

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