naoさん=なまはげ

なまはげです。小説「韓信」はアルファポリス歴史小説特別賞受賞作です。 ブログや旅行記な…

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なまはげです。小説「韓信」はアルファポリス歴史小説特別賞受賞作です。 ブログや旅行記なども投稿してます。皆さまにもう一度読んで頂けるような記事を目指しています。 記事を通じて地域おこしなどもしてみたいです。フォローはしていただかなくても結構ですが、よかった記事にはスキして下さい。

マガジン

  • 【連載小説】韓信 第一部 まとめ 『国士無双』

    まとめて読めるように、ひとつのマガジンとしてまとめてみました。

  • 【ためにならない】故事成語辞典シリーズ

    まとめましたので無駄な知識を自分に詰め込みたいと考えている方は、覗いてやってください

  • 秋田ぶらぶらシリーズ

    秋田県内をぶらぶらと観光したり、冒険したり、散歩したりした記録をマガジンとしてまとめました

  • 【連載小説】韓信 第4部 まとめ『悪意の絆』

    第4部を話数順にまとめました

  • 恐山シリーズ

    恐山を訪れた際の記録をマガジン形式でまとめました

最近の記事

  • 固定された記事

【男鹿の魅力を語り尽くす】①実は風光明媚ないいところ

 数日間よい天気が続いたので、男鹿半島まで出かけることにしました。男鹿と言えばナマハゲ、ナマハゲと言えば男鹿ですが、もちろん男鹿には人間も住んでいます。国内唯一のナマハゲ生息地であることは確かですが、男鹿は決してナマハゲに占領されているわけではありません。  ここの住む人間たちは、毎年冬に年端もいかぬ幼児をナマハゲに差し出すことで、その見返りとして一年の安住を許されます。差し出された幼児も決してナマハゲに殺されるようなことはなく、ひとしきり説教されたあとは人里に戻されること

    • 【連載小説】韓信 第2話(3)少年期

      三  栽荘先生は、韓信に対して申し訳なさそうに言った。 「わしは、おまえに学問や武芸ならいくらかは授けてやることはできる。だが残念ながら、おまえを食わせてやることはできない。お前が好きなとき、いつでもここには来てもらって構わないが、まずおまえは城市にでも行って職を探せ」  このころ、韓信はまだ若かったが、働いてもおかしくはない年ごろだった。それをいいことに、突き放されたのである。  とはいえ栽荘先生を責めることはできないだろう。栽荘先生が見るに、韓信はまだ世慣れしてい

      • 【連載小説】韓信 第2話(2)少年期

        二  韓信は虚勢を張る、ということがなかった。できることとできないことを冷静に判断し、自分の将来についても夢想することはない。同じ年ごろの鍾離眛などには、韓信のこのような姿が、実につまらない男にうつるのである。 「男として生まれたからには、もっと気宇壮大であるべきだ。信、おまえは意気地がなさ過ぎる。家宝の剣が泣くぞ」  鍾離眛のいう剣とは、韓信の父が城父より持ち帰った、あの長剣のことである。  韓信はこの剣がむしょうに好きで、幼いころは背中に結びつけて持ち運んでいたが

        • 連載小説 韓信 あらすじ

           紀元前200年代の中国。大陸を統一した始皇帝が死に、秦帝国は崩壊しようとしている。諸地方では諸侯たちが軍事蜂起し、大陸は再び戦乱の世を迎えつつあった。旧楚の淮陰に生まれた韓信は、戦いに身を投じた。楚軍の頭目である項羽に仕えながらも、その暴虐さに呆れ、彼は項羽を見限って劉邦率いる漢軍へと鞍替えした。そこで彼は「国士無双」と評され、若くして大将軍の地位を得ることとなる。彼は秦を崩壊させ、殷を滅ぼし、韓を滅ぼし、代を滅ぼし……後世に伝わる「背水の陣」で趙を滅ぼした。そして斉を滅ぼ

        • 固定された記事

        【男鹿の魅力を語り尽くす】①実は風光明媚ないいところ

        マガジン

        • 【連載小説】韓信 第一部 まとめ 『国士無双』
          14本
        • 【ためにならない】故事成語辞典シリーズ
          30本
        • 秋田ぶらぶらシリーズ
          25本
        • 【連載小説】韓信 第4部 まとめ『悪意の絆』
          8本
        • 恐山シリーズ
          2本
        • 山形県 羽黒山シリーズ
          5本

        記事

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その30「臥薪嘗胆」の巻

           ここまで細々と続けてきましたが、どうにか目標としていた30回を迎えることができました。応援してくださった皆さまのおかげです。誠にありがとうございました。  今回が最終回となりますので、故事成語と言えば必ずと言っていいほど出てくる「臥薪嘗胆」にまつわるお話をお届けしようと思います。今さら、と思う方もいるかもしれませんが、なんにしても最終回なので……。  自分に関してはすでに身辺整理をさせていただき、フォローの解除、関連ツィートの削除などを行わせていただきました。特にフォロー

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その30「臥薪嘗胆」の巻

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その29「四面楚歌」の巻

           今さらという感じではありますが、かりそめにも故事成語辞典を標榜している以上、「四面楚歌」はやらねばならないテーマです。終盤に向けて大事に大事に取っておいたテーマではあるのですが、どうも「楚漢戦争」を扱うと支持されない傾向にありますので、今回も結果を気にすることなく、自由に述べさせていただきます。  こちらの時代については、このコーナーでも何度か取り上げさせていただきました。よって、内容が重複する場面も文中に現れますが、最後だと思ってお付き合い下さい。  では始めさせてい

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その29「四面楚歌」の巻

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その28「背水の陣」の巻

           今回を含め、あと3回で終了の予定となっています。特に気負わず、淡々と記事を進めて参りたいと思います。もはやこちらから営業活動的な行動はまったくしておりませんので、スキしてくださいなどと言うつもりはありません。記事の内容に関わりなく、お返ししたり、されたりとかは、これまでとても自分にとっては重荷で、心苦しく思っていましたので……。  さて「背水の陣」という故事成語についてですが、こちらは非常にポピュラーな単語です。意味するところが明確なため、もはや故事に由来するという事実さ

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その28「背水の陣」の巻

          【男鹿の魅力を語り尽くす】⑤展望所の風景

           男鹿周遊記も今回が最後となりました。5回目となります今回は、改めて地図を確認した上で、半島を一望できる「寒風山」からの風景をお届けしたいと思います。  最初に地図で位置関係をご確認下さい。  国定公園の「飛び地」のような形となりますが、今回は「寒風山」に登ります。車で頂上まで登れるところですので、ドライブ気分で行けます。  くねくねとした道が続きますが、本格的な峠道というわけではありませんし、道幅も充分広いので運転に慣れていない人でも安心です。  寒風山は標高355m

          【男鹿の魅力を語り尽くす】⑤展望所の風景

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その27「周章狼狽」の巻

           今回のテーマは「周章狼狽」です。しかしこちらは由来に定説がないのが現状ですので、独断と偏見で記事を展開させていただきました。あくまで「私はこう思う」という内容の記事であり、学説ではありません。そのあたりはご容赦願います。  なお、このコーナーの記事も30回をめどに終了したいと考えております。今回を含めて残り4回、以降は故事成語として大御所とも言えるような言葉をご紹介していきたいと考えておりますので、最後までお付き合い頂ければと思います。  それでは早速始めさせていただきた

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その27「周章狼狽」の巻

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その26「鶏鳴狗盗」の巻

           本日をもちましてナマハゲと同化したnaoでございます。別シリーズの記事でナマハゲを特集したのですが、すっかりその魅力に自分自身が虜になってしまい、今後は愛するナマハゲのために自分の人生を捧げることにしてしまいました。もう、ほかのことはどうでもいいです。一にナマハゲ、二にもナマハゲ。お友達ができようができまいが、僕にはナマハゲがいるから気になりません。まったく他に代替えの利かない存在……それが僕にとってのナマハゲです。いや、僕自身がナマハゲです。  そんなわけで名前まで変え

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その26「鶏鳴狗盗」の巻

          【男鹿の魅力を語り尽くす】④真山神社とナマハゲたち

           前回はアジサイの名所をご紹介させていただいたのですが、風景以外のリポートをするのは久しぶりでしたので、なかなか要領を得ませんでした。まあ、アジサイの風景であることには違いないんですけども。  たしか前回も反省の弁から始めたような気もします。同じようなスタートで申し訳ありません。心からお詫び申し上げます。  顔長い。そのヒゲの位置っておかしくないか? その前にあなたの出番はまだです。説明がまだなので、それまで大人しく控え室でお待ちください。 【男鹿真山神社とは】 社伝に

          【男鹿の魅力を語り尽くす】④真山神社とナマハゲたち

          【連載小説】斉の残党(6)儒家の使者

          〈前回までのあらすじ〉斉の残党儒家の使者  彭越は田横という男を目の前にして、その認識を改める必要性を感じ始めていた。田儋(でんたん)と田栄の弟であるという事実から、当初彼は田横のことを粗暴で、野蛮な男だと思っていたのだ。しかし実際に田横と会い、話してみると意外に物腰が柔らかく、口調が落ち着いていることに気付かされる。  そして彼が話す内容についてもそうだ。彼は田儋に対して敬意を込めて話している一方、田栄に対してはそれがおぼつかないことを正直に吐露している。  だが彼は、

          【連載小説】斉の残党(6)儒家の使者

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その25「人生朝露の如し」の巻

           今回のお話は長くなりそうです。しかも重くなりそうです。わかりやすく解説することも難しそうです。どれほどの方々に分かって頂けるか不安なのですが、極限とも言える状況でこそ問われる「人の生き方」について、真面目に語らせて頂きたいと思います。  これからお話しする内容は古代の話ですが、現代に置き換えて考えることも可能な話です。長い人生において何を大事にするか、そんなことを思いながらお読みくだされば、と思います。  長くなりそうなので前説もほどほどにして、さっそく始めさせていただき

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その25「人生朝露の如し」の巻

          【男鹿の魅力を語り尽くす】③紫陽花・竹林・海…

           少し前回の記事は海の画像ばかりで単調になった気がします。ご覧になった方にやや退屈な思いをさせてしまったかもしれません。ただ、時系列・辿ったルートに従って記事を作成していますので、これも致し方ないことかと思います。  もともとそれほど広く皆さまに支持されるような記事を書けているわけでもないのですが……。  一番は遊覧船に乗らなかったことですかね。海から撮影した画像をネットから拝借してしまったことは私としても心残りで、ほかに方法がなかったのかと自問している最中です。  実

          【男鹿の魅力を語り尽くす】③紫陽花・竹林・海…

          【男鹿の魅力を語り尽くす】②芝の岬は優しさに満ちあふれ

           男鹿は人口2万5千弱の小さな市だ。うち250名がナマハゲの血を引くなんてことは、もう言いません。人口が少ないことを馬鹿にする気も、さらさらないし。ただ、正直な話をすると、自治体には観光地としてもっと盛り上げてほしいな。  でも2万5千の人口では無理もないか、という気もする。ただでさえ少ない税収を観光地開発に振り向ける余裕はおそらくないだろう。このままだと地方は廃れていくばかり……。だからこれを読んだ人は、ぜひふるさと納税を検討してみてほしいのです。  特に僕は男鹿市からP

          【男鹿の魅力を語り尽くす】②芝の岬は優しさに満ちあふれ

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その24「汨羅に死す」の巻

           先日テレビで興味深い番組を目にしました。NHKスペシャルですが、題して「人はなぜ殺し合うのか」……。  根本的に平和を論じるにあたって、この問題は非常に重要です。精神論だけで愛と平和を口にする人(言い方は非常に悪いですが、頭の中がお花畑な人)には、ぜひ見てもらいたい番組です。見逃したかたは、再放送を待ってください。  簡単に番組内容の要点を申し上げますと、ヒトとは他の生物に比べて著しく共感能力の高い種族であり、「仲間意識」を持ちやすい本能があるのだそうです。原始時代、人は

          【ためになる?コラム】故事成語辞典:その24「汨羅に死す」の巻