きみのルーツはなんですか?
この前の春休み、『ちょっと思い出しただけ』という映画を観た。構成は単純で、元カレの誕生日の1日を、1年ずつ遡っていくというもの。映画の最初のシーン(つまり、時間軸としては最も進んでいる)は、別れた2人がタクシーの中で会話をする場面だ。映画が進むにつれて、2人の過去が明らかになると同時に、初めのシーンの2人の会話の意味を知る。それによって、観客はみな口を揃えて「エモい」と言った。ここには一つの重要な法則がある。それは、人はルーツを知ることに惹かれるということだ。「時間を遡ると