見出し画像

終活に向けての着物の処分のこと

以前、終活により譲渡された着物の処遇について、こちらに書いたことがありますが… 結局メルカリやヤフオク、インスタにUPして必要とされている方たちにお渡しする手間を掛ける気力も無く、ご縁も見つからず…
悩んでいたところ…

数年前にいらして下さったことのある、クライアントさんに繋がりました。

USED KIMONO 着物古着【蜜月 | みつげつ】さん
着物リメイク|卒業袴レンタル|衣装相談 |カード占い

こちらのお店の場所ですが、下北沢になります。
残念ながら、Webサイトもインスタも、Facebookなどもお持ちではないとのこと。ですので、Googleのページになってしまうのですが。

着物の価値を知っていて、着物の歴史や布に対する想いを大事にされていて、買い手のつかない着物をリメイクするときも、布地に命を新たに吹き込んでくれるような、そんなリフォームや生かし方を考えて下さいます。
何よりも「中古屋は想いも引き取る職業」と考えられている方です。
※とはいうものの、今はこの感染症下で流通が難しく、買取に関しては基本的には休止中とのこと。
今回はこれまでのご縁もありまして、特別にウールのものを引き取って頂くことになった次第です。

何しろサイズが小さく、普段使いのものが多いので、古布として処分するしかないにしても、下手な人(着物や布地の価値の解らない人、単なるものとしてしか扱わない人)に渡すのはイヤだったからです。

私自身はアパレル関係の仕事はしたことが無いし、裁縫も不得意を通り越して大の苦手分野なのですが…母の実家は副業で養蚕業をしていましたし、母も紡績工場にて絹糸を創る仕事(蚕を釜茹でにして糸を取る)をしていたことやあるし、洋裁和裁を行い、それをずっと仕事にしていた人だったり。
はい。家にはたくさんの種類の工業用ミシンがあり、毎日ミシンの音を聞いて育ちましたの。たくさんの糸とたくさんの布地と洋服、それらに囲まれていました(畳んだり、糸の整理をする手伝いもさせられました)。

私は当然、ミシン使えませんっっ

だから、洋服や布地と言うもの、それらが創られたり、修復される工程を知っているだけに、ゴミのような扱いをされるのが心理的に不快なんですね。

そんなこんなで、命あるもの、心の宿るもの…たくさんの職人さんの手間と手仕事によって創られたものとして、扱って下さる方にお任せ出来るなら、本望だと思うわけです。
また、下北沢は場所柄、劇団員の方とか、そのような業界のお客様も多いことから、お金のない劇団や役者さん、学生さんで必要な方がいれば…と思っていたので、そちらもちょうど良いのでした。

ですので、今回のお話は本当にありがたいことです。

お任せられる人に縁あって出会えて(私が忘れていたと言うっっ汗)、
このご縁に感謝するばかりでございます💛

そうですね。2022年2月現在、買取は休止中とのことですが、販売はもちろんされていますので、お近くの方、中古の着物を御所望の方は、ぜひこちらのショップに一度立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

もし、こちらの記事を読んで頂いて、面白かった、参考になった…とそう思って下さったり、サポート下さいましたならば、心から嬉しく思います💛