Kenji Van Kagura

Kenji Van Kagura

記事一覧

Kenjiの詩的な言葉遊び 12

 この街は忙しい。  生きる為に忙しいのか。  忙しく生きているだけなのか。  そんな事も分からないまま生きている。  夜になっても眠らない。  眠たいはずなのに、…

Kenjiの詩的な言葉遊び 11

 世界の果てってあるのかな?  まぁ、地球が丸いってのが本当なら。  でもさ、この先に世界の果てがありそうじゃないか。  どちらでもいいさ、どちらでも。  何故、…

Kenjiの詩的な言葉遊び 10

 俯いた君は言葉を探す。  僕はただその言葉を待った。  恥じらいと躊躇い。  僕はただ君を見つめた。  恋に焦がれる。  若かりしの日の想い出。  懐かしい。  僕…

Kenjiの詩的な言葉遊び 9

 時間は絶えず流れる。  だから、一瞬も無駄にはできない。  君はそう言っていた。  でも、僕はその意味を理解していなかった。  時間は残酷にもただ進んでいく。  …

Kenjiの詩的な言葉遊び 8

 あの時、私は言葉にできなかった。  勇気が無かった。  臆病だった。  たった一言が言えなかった。  後悔している。  言葉にしなければ、何も伝わらないのに。  …

Kenjiの詩的な言葉遊び 7

 見慣れたプラットホーム。  寂れた駅舎。  毎日、ここで電車を待つ。  それが当たり前のことだった。  短い夏と長い冬。  それも当たり前だった。  季節の移り変…

Kenjiの詩的な言葉遊び 6

 ゆっくりと、でも、確実に進んでいる。  上に向かって。  一歩ずつ。  時々、立ち止まると不安になるけれど。  進んでいるときは平気なのだ。  振り返ることもしな…

Kenjiの詩的な言葉遊び 5

 絶望したことってある?  彼女は静かにそう言った。  そんなに希望を持ったことがない。  僕はそう答えた。  何故、孤独に平気なの?  彼女は小さな声で言った。 …

Kenjiの詩的な言葉遊び 4

 自由だった。  あの頃、僕は自由だった。  夢なんて数え切れないほど描いた。  何度も何度も描き直した。  夕暮れになると、寂しくなった。  もう一日が終わってし…

Kenjiの詩的な言葉遊び 3

 どうでもいい話を繰り返す。  些細な事柄も共有する。  繋がり。  でも、時々それが面倒臭い。  返信が遅いと催促される。  返信が遅いと仲間外れにされる。  繋…

Kenjiの詩的な言葉遊び 2

 掴めそうで掴めない。  届きそうで届かない。  近くにあるようで、遠くにある。  遠くにあるようで、近くにある。  もう少しだけ、手を伸ばそうか。  もう少しだけ…

Kenjiの詩的な言葉遊び 1

 君の答えを待っていた。  否、答えはもう分かっていたのかもしれない。  それでも、静寂に何かを求めた。  それでも、沈黙に何かを探した。  何も言わない。  何も…

KenjiのゆるゆるEnglish 2

 はい、どうも〜、Kenjiです。「シカゴはここから飛行機で二時間です」という文章を英訳してみましょう。って、前回は終わったので、その参考英文を紹介。

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KenjiのゆるゆるEnglish 1

  初めてカナダに来てから、もうどれくらいの月日が経ったのか。現在、アルバータ州カルガリーで三流料理人(?)として飲食店で働いているKenjiだが、十年以上にも渡る…

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Kenjiの詩的な言葉遊び 12

Kenjiの詩的な言葉遊び 12

 この街は忙しい。
 生きる為に忙しいのか。
 忙しく生きているだけなのか。
 そんな事も分からないまま生きている。

 夜になっても眠らない。
 眠たいはずなのに、眠らない。
 夜の静寂が好きだって言いながら。
 皆んな、眠りたくないようだ。

 朝になれば、規則的に動き出す。
 時間は平等に過ぎ、消えて無くなる。
 だから、無駄にはできない。
 だから、忙しくしなければいけない。

 時々、こ

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Kenjiの詩的な言葉遊び 11

Kenjiの詩的な言葉遊び 11

 世界の果てってあるのかな?
 まぁ、地球が丸いってのが本当なら。
 でもさ、この先に世界の果てがありそうじゃないか。
 どちらでもいいさ、どちらでも。

 何故、山に登るのかって?
 それは、まぁ、そこに山があるからだろ。
 いや、違うさ。
 理由なんて、まぁ、どうでもいいよな。

 人間なんてちっぽけだ。
 あぁ、確かにこの景色を見ていると。
 そうだろ?
 戦争も政治も馬鹿げている。

 こ

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Kenjiの詩的な言葉遊び 10

Kenjiの詩的な言葉遊び 10

 俯いた君は言葉を探す。
 僕はただその言葉を待った。
 恥じらいと躊躇い。
 僕はただ君を見つめた。

 恋に焦がれる。
 若かりしの日の想い出。
 懐かしい。
 僕は君の言葉を遮った。

 正しいとか正しくないとか。
 そういうことではない。
 僕は君が好きなのだ。
 だから、君の言葉を遮った。

 言葉にしなければ、現実ではない。
 想いは想いのままのほうが良いこともある。
 もし君が十年後

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Kenjiの詩的な言葉遊び 9

Kenjiの詩的な言葉遊び 9

 時間は絶えず流れる。
 だから、一瞬も無駄にはできない。
 君はそう言っていた。
 でも、僕はその意味を理解していなかった。

 時間は残酷にもただ進んでいく。
 喜びも悲しみも、全てを呑み込んで。
 君は微笑みながら、受け入れていた。
 でも、僕は狼狽えることしかできなかった。

 時間はその一瞬さえそのままにはさせない。
 もう少しだけこのままで。
 君は寂しそうにそう言った。
 でも、僕は

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Kenjiの詩的な言葉遊び 8

Kenjiの詩的な言葉遊び 8

 あの時、私は言葉にできなかった。
 勇気が無かった。
 臆病だった。
 たった一言が言えなかった。

 後悔している。
 言葉にしなければ、何も伝わらないのに。
 あの時、あの場所で。
 後に先にも、そんな機会は無かったのだから。

 他愛もない会話で戯けても、
 くだらない話で笑わせても、
 それだけでは駄目だったんだ。
 でも、あの時の私はそれに目を背けた。

 愛おしいから、臆病になった。

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Kenjiの詩的な言葉遊び 7

Kenjiの詩的な言葉遊び 7

 見慣れたプラットホーム。
 寂れた駅舎。
 毎日、ここで電車を待つ。
 それが当たり前のことだった。

 短い夏と長い冬。
 それも当たり前だった。
 季節の移り変わりを感じる場所。
 それが不思議とこの駅舎だった。

 特別な想い出などない。
 そんなドラマみたいな感傷はない。
 それでも、何故だろう。
 それでも、少し寂しい。

 もう数回だろう。
 この駅舎に通うのも。
 今日も雪が降って

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Kenjiの詩的な言葉遊び 6

Kenjiの詩的な言葉遊び 6

 ゆっくりと、でも、確実に進んでいる。
 上に向かって。
 一歩ずつ。
 時々、立ち止まると不安になるけれど。

 進んでいるときは平気なのだ。
 振り返ることもしない。
 ただ前を見ていれば良い。
 つまずかないようにすれば良い。

 立ち止まったときが苦しいのだ。
 見なくて良いものが見えてしまう。
 考えなくて良いことを考えてしまう。
 振り返らなくて良いのに、振り返ってしまう。

 終わり

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Kenjiの詩的な言葉遊び 5

Kenjiの詩的な言葉遊び 5

 絶望したことってある?
 彼女は静かにそう言った。
 そんなに希望を持ったことがない。
 僕はそう答えた。

 何故、孤独に平気なの?
 彼女は小さな声で言った。
 自由って孤独じゃない?
 僕は即答した。

 努力なんて報われない。
 彼女は力無く言った。
 そもそも報われるものではない。
 僕は冷ややかに答えた。

 ねぇ、好きなの?
 彼女はじっと僕を見た。
 好きじゃなかったら、傍にいな

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Kenjiの詩的な言葉遊び 4

Kenjiの詩的な言葉遊び 4

 自由だった。
 あの頃、僕は自由だった。
 夢なんて数え切れないほど描いた。
 何度も何度も描き直した。

 夕暮れになると、寂しくなった。
 もう一日が終わってしまうと。
 もう遊べないと思った。
 一日一日が愛おしかった。

 でも、今はどうだろう。
 自由だろうか。
 否、不自由だろう。
 夢なんて、もう思い描くことすら難しい。

 でも、今はどうだろう。
 夕暮れになるのがただ待ち遠しい

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Kenjiの詩的な言葉遊び 3

Kenjiの詩的な言葉遊び 3

 どうでもいい話を繰り返す。
 些細な事柄も共有する。
 繋がり。
 でも、時々それが面倒臭い。

 返信が遅いと催促される。
 返信が遅いと仲間外れにされる。
 繋がり。
 それは良くも悪くも枷である。

 時にはケータイをオフにして。
 一人になりたいと思う。
 繋がり。
 それを断ち切れるほど強くはない。

 他愛もない話を繰り返した事を思い出す。
 何がそんなに面白かったのだろう。
 何が

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Kenjiの詩的な言葉遊び 2

Kenjiの詩的な言葉遊び 2

 掴めそうで掴めない。
 届きそうで届かない。
 近くにあるようで、遠くにある。
 遠くにあるようで、近くにある。

 もう少しだけ、手を伸ばそうか。
 もう少しだけ、手を高くかざそうか。
 そこに何があるのか分からないけれど。
 そこに何かがあるかもしれないから。

 遠くにあるから眩しいのか。
 遠くにあるから輝いて見えるのか。
 掴みたいと思った。
 触れたいと思った。

 何故だろう。
 

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Kenjiの詩的な言葉遊び 1

Kenjiの詩的な言葉遊び 1

 君の答えを待っていた。
 否、答えはもう分かっていたのかもしれない。
 それでも、静寂に何かを求めた。
 それでも、沈黙に何かを探した。

 何も言わない。
 何も言えない。
 言葉にすれば、消えて無くなる。
 言葉にしなければ、存在しない。

 だから、君の答えを待っていた。
 夜の帳が下りるその前に。
 太陽がまだ沈まぬその前に。
 でも、君はまだ何も言わない。

 結局、君は何も言わなかっ

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KenjiのゆるゆるEnglish 2

KenjiのゆるゆるEnglish 2

 はい、どうも〜、Kenjiです。「シカゴはここから飛行機で二時間です」という文章を英訳してみましょう。って、前回は終わったので、その参考英文を紹介。

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KenjiのゆるゆるEnglish  1

KenjiのゆるゆるEnglish 1

  初めてカナダに来てから、もうどれくらいの月日が経ったのか。現在、アルバータ州カルガリーで三流料理人(?)として飲食店で働いているKenjiだが、十年以上にも渡るカナダ生活の中で英語学習は怠けてきたので、もちろん最低限の英語力はあると思いますが、ゆるゆると英語の勉強を改めて始めてみようと思い、どうせなら、noteの記事で勉強内容を皆さんと共有できたら面白いかも、ってことで記事を書いています。
 

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