Kenji Van Kagura

Kenji Van Kagura

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Kenjiの詩的な言葉遊び 12

 この街は忙しい。  生きる為に忙しいのか。  忙しく生きているだけなのか。  そんな事も分からないまま生きている。  夜になっても眠らない。  眠たいはずなのに、眠らない。  夜の静寂が好きだって言いながら。  皆んな、眠りたくないようだ。  朝になれば、規則的に動き出す。  時間は平等に過ぎ、消えて無くなる。  だから、無駄にはできない。  だから、忙しくしなければいけない。  時々、この街から人がいなくなる。  でも、誰も気付かない。  忙しくて、そんな余裕はない

    • Kenjiの詩的な言葉遊び 11

       世界の果てってあるのかな?  まぁ、地球が丸いってのが本当なら。  でもさ、この先に世界の果てがありそうじゃないか。  どちらでもいいさ、どちらでも。  何故、山に登るのかって?  それは、まぁ、そこに山があるからだろ。  いや、違うさ。  理由なんて、まぁ、どうでもいいよな。  人間なんてちっぽけだ。  あぁ、確かにこの景色を見ていると。  そうだろ?  戦争も政治も馬鹿げている。  この頂きに辿り着くだけで満足だ。  あぁ、そうだな、満足だ。  登山家なんて名乗る

      • Kenjiの詩的な言葉遊び 10

         俯いた君は言葉を探す。  僕はただその言葉を待った。  恥じらいと躊躇い。  僕はただ君を見つめた。  恋に焦がれる。  若かりしの日の想い出。  懐かしい。  僕は君の言葉を遮った。  正しいとか正しくないとか。  そういうことではない。  僕は君が好きなのだ。  だから、君の言葉を遮った。  言葉にしなければ、現実ではない。  想いは想いのままのほうが良いこともある。  もし君が十年後も好きでいてくれたなら。  その時に、その言葉を聞こうと思う。  

        • Kenjiの詩的な言葉遊び 9

           時間は絶えず流れる。  だから、一瞬も無駄にはできない。  君はそう言っていた。  でも、僕はその意味を理解していなかった。  時間は残酷にもただ進んでいく。  喜びも悲しみも、全てを呑み込んで。  君は微笑みながら、受け入れていた。  でも、僕は狼狽えることしかできなかった。  時間はその一瞬さえそのままにはさせない。  もう少しだけこのままで。  君は寂しそうにそう言った。  でも、僕はただ頷くことしかできなかった。  時間は元に戻せない。  じゃぁ、またね。  

        Kenjiの詩的な言葉遊び 12

          Kenjiの詩的な言葉遊び 8

           あの時、私は言葉にできなかった。  勇気が無かった。  臆病だった。  たった一言が言えなかった。  後悔している。  言葉にしなければ、何も伝わらないのに。  あの時、あの場所で。  後に先にも、そんな機会は無かったのだから。  他愛もない会話で戯けても、  くだらない話で笑わせても、  それだけでは駄目だったんだ。  でも、あの時の私はそれに目を背けた。  愛おしいから、臆病になった。  そんな格好の悪いことを今更。  でも、と私は思う。  彼女の答えが聞きたかっ

          Kenjiの詩的な言葉遊び 8

          Kenjiの詩的な言葉遊び 7

           見慣れたプラットホーム。  寂れた駅舎。  毎日、ここで電車を待つ。  それが当たり前のことだった。  短い夏と長い冬。  それも当たり前だった。  季節の移り変わりを感じる場所。  それが不思議とこの駅舎だった。  特別な想い出などない。  そんなドラマみたいな感傷はない。  それでも、何故だろう。  それでも、少し寂しい。  もう数回だろう。  この駅舎に通うのも。  今日も雪が降って、寒いけれど。  でも、少し、ほんの少しだけ、優しい雪かな。  

          Kenjiの詩的な言葉遊び 7

          Kenjiの詩的な言葉遊び 6

           ゆっくりと、でも、確実に進んでいる。  上に向かって。  一歩ずつ。  時々、立ち止まると不安になるけれど。  進んでいるときは平気なのだ。  振り返ることもしない。  ただ前を見ていれば良い。  つまずかないようにすれば良い。  立ち止まったときが苦しいのだ。  見なくて良いものが見えてしまう。  考えなくて良いことを考えてしまう。  振り返らなくて良いのに、振り返ってしまう。  終わりのない道を進んでいるのではない。  終わりはあるのだ。  ただ、今は、必死に進む

          Kenjiの詩的な言葉遊び 6

          Kenjiの詩的な言葉遊び 5

           絶望したことってある?  彼女は静かにそう言った。  そんなに希望を持ったことがない。  僕はそう答えた。  何故、孤独に平気なの?  彼女は小さな声で言った。  自由って孤独じゃない?  僕は即答した。  努力なんて報われない。  彼女は力無く言った。  そもそも報われるものではない。  僕は冷ややかに答えた。  ねぇ、好きなの?  彼女はじっと僕を見た。  好きじゃなかったら、傍にいないよ。  僕は微笑んだ。

          Kenjiの詩的な言葉遊び 5

          Kenjiの詩的な言葉遊び 4

           自由だった。  あの頃、僕は自由だった。  夢なんて数え切れないほど描いた。  何度も何度も描き直した。  夕暮れになると、寂しくなった。  もう一日が終わってしまうと。  もう遊べないと思った。  一日一日が愛おしかった。  でも、今はどうだろう。  自由だろうか。  否、不自由だろう。  夢なんて、もう思い描くことすら難しい。  でも、今はどうだろう。  夕暮れになるのがただ待ち遠しい。  一日が早く終われば良いのにって。  僕は何かを間違えたのかな。

          Kenjiの詩的な言葉遊び 4

          Kenjiの詩的な言葉遊び 3

           どうでもいい話を繰り返す。  些細な事柄も共有する。  繋がり。  でも、時々それが面倒臭い。  返信が遅いと催促される。  返信が遅いと仲間外れにされる。  繋がり。  それは良くも悪くも枷である。  時にはケータイをオフにして。  一人になりたいと思う。  繋がり。  それを断ち切れるほど強くはない。  他愛もない話を繰り返した事を思い出す。  何がそんなに面白かったのだろう。  何がそんなに楽しかったのだろう。  繋がりが消えて、そう思う。

          Kenjiの詩的な言葉遊び 3

          Kenjiの詩的な言葉遊び 2

           掴めそうで掴めない。  届きそうで届かない。  近くにあるようで、遠くにある。  遠くにあるようで、近くにある。  もう少しだけ、手を伸ばそうか。  もう少しだけ、手を高くかざそうか。  そこに何があるのか分からないけれど。  そこに何かがあるかもしれないから。  遠くにあるから眩しいのか。  遠くにあるから輝いて見えるのか。  掴みたいと思った。  触れたいと思った。  何故だろう。  それが何かも分からないはずなのに。  何故だろう。  ただ陽が沈んでいくだけなの

          Kenjiの詩的な言葉遊び 2

          Kenjiの詩的な言葉遊び 1

           君の答えを待っていた。  否、答えはもう分かっていたのかもしれない。  それでも、静寂に何かを求めた。  それでも、沈黙に何かを探した。  何も言わない。  何も言えない。  言葉にすれば、消えて無くなる。  言葉にしなければ、存在しない。  だから、君の答えを待っていた。  夜の帳が下りるその前に。  太陽がまだ沈まぬその前に。  でも、君はまだ何も言わない。  結局、君は何も言わなかった。  結局、僕は何も言わなかった。  今なら、君は何か言ってくれるのだろうか。

          Kenjiの詩的な言葉遊び 1

          KenjiのゆるゆるEnglish 2

           はい、どうも〜、Kenjiです。「シカゴはここから飛行機で二時間です」という文章を英訳してみましょう。って、前回は終わったので、その参考英文を紹介。

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          KenjiのゆるゆるEnglish 2

          KenjiのゆるゆるEnglish 1

            初めてカナダに来てから、もうどれくらいの月日が経ったのか。現在、アルバータ州カルガリーで三流料理人(?)として飲食店で働いているKenjiだが、十年以上にも渡るカナダ生活の中で英語学習は怠けてきたので、もちろん最低限の英語力はあると思いますが、ゆるゆると英語の勉強を改めて始めてみようと思い、どうせなら、noteの記事で勉強内容を皆さんと共有できたら面白いかも、ってことで記事を書いています。  うーん、手始めに何から英語学習を始めようかなぁ(えっ?計画性無し?)。

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