Kenjiの詩的な言葉遊び 8
あの時、私は言葉にできなかった。
勇気が無かった。
臆病だった。
たった一言が言えなかった。
後悔している。
言葉にしなければ、何も伝わらないのに。
あの時、あの場所で。
後に先にも、そんな機会は無かったのだから。
他愛もない会話で戯けても、
くだらない話で笑わせても、
それだけでは駄目だったんだ。
でも、あの時の私はそれに目を背けた。
愛おしいから、臆病になった。
そんな格好の悪いことを今更。
でも、と私は思う。
彼女の答えが聞きたかった。
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