Release yourself | #8月31日の夜に。
今日まで、夏休みで、
明日から、また、研究の日常が再開する。
過去の経験から、
予測する未来を考えると、
なんとなく気が重い現在。
そんな気持ちを無視して、
明日は向かってくるから、
今日も、目を閉じる。
でも、正直な気持ちが、脳を鮮明にさせていく。
原因が何だったのか、ほとんど思い出せない。
いや、かつては、覚えていた。
本当は、再生したくないのに、繰り返し求めては、
負荷がかかって動けなくなる私を見かねて、
脳は、いつの日か、
それらの記憶を、躊躇いもなく、削除した。
だから、
私を見て、明るくすることのない指をこちらに向けながら、
名も知らない、のっぺらぼうたちが、
朦朧と発された陰口や笑い声、
不気味に浮かぶ白目や上がった口角だけしか、
今は、思い出すことができない。
でも、その時に刻まれ、埋め込まれたものは、ずっと覚えている。
体形や顔を見て、遠くで何か聞こえた。
失言の揚げ足を取って、あげつらわれた。
謝罪が、恐怖と嘲笑に変わった。
ずっと眠っていたかった。
声が、大人たちには聞こえなかった。
訴えが、己の立場を守るためのプライドで消された。
信を偽で返された。
偏見を助長しないための黙秘が、奇怪な目を誘発した。
誰にも見えない魔物との戦いで、眠る昼が増えた。
それでも、門をくぐらないことは、許されなかった。
身体の数値では分からない、不安定に浮かんでいた。
独りだった。
誰も助けてくれなかった。
生き続けることに、意味を見出せなかった。
自分には価値がないと思っていた。
だから、当時、何度も、いけないことを考えた。
今みたいに、携帯もスマホも持っていなかったけど、
その方法は、無数にわかっていたから、
何も困らなかった。
でも、生きることをやめることさえ、許されなかった。
だから、私は、あえて、
突っぱねる自分をわざと形成して、生きる方法を選んだ。
端的に言うと、自分本位で、
他人の言うことを鵜呑みにせず、
まず、疑うことから始め、
少しでも違うと思ったら、拒絶した。
また、過去に生きることをやめようと思った。
そうしたら、虚が去り、
そして、実だけが残った。
当時の環境に、実は、ほとんどなかった。
唯一の実は、
私に"新たな価値"を埋め込み、
別世界の道へと導いてくれた。
そして、突っぱねない生き方も推奨してくれた。
いずれ、しんどくなる時が来ると言って。
別世界は、本当に別世界だった。
その時に、別世界への案内人の言葉を思い出し、
強く刻まれたのは、
現在、私のいる環境が、世界の全てではない、
ことだった。
そこでは、突っぱねることが、徐々に、確実に、減っていった。
結局、また、過去に戻っていると感じることが多くなってきた現在、
冒頭にも書いたように、朝への恐怖を覚える時もある。
それでも、私が目を閉じて、明日を生きたいと思うのは、
二度と私の様な人を増やさないようにしたいから。
この良い循環が連なり、
どうか一人でも多くの人に届きますように。
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