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お母さんがどうしてこんなにも追い詰められているのか

私は10年くらい礼儀作法を学んでいますが、そこの先生は女性だから、母としての心構えなど多く教えてくださいます。
正直なところ、なるほど。という部分もありますが、今の世の中では。。。と思うこともしばしば。

自分が女性として4世代家族で育ち、今は出産してこうして内職していますが、その中でなんとなく腑に落ちたことをまとめてみました。

①昔あった女性は家庭を守る教育がされていない
②世代の価値観・現実が変わっているのに気づかず押し付けられている
③男女差別ではなく男女性差を


①昔あった女性は家庭を守る教育がされていない

というのは、江戸までさかのぼるかな?
よく、先生がおっしゃっていたのは明治の女性は勉強ではなく裁縫・料理・お花・掃除などできるように幼いころから基本を叩き込まれていた。
という話。
私の母は戦後生まれですが、いつお嫁に行っても良いように義務教育・高校とは別に裁縫・お茶など習い事をしていたそうです(母曰く全然上手ではなかったけど)だからこそ、うまい下手ではなくなんとなく家事はできる感覚があったそうです。

今の女性はどうか。男女平等の名のもとに義務教育では技術・家庭と男子と同じようにならい、家では特に家事をやることなく、勉強勉強と大学が行くのが当たり前のように育ちます。

それなのに、結婚したらほら、家のことはできんのか。子どもは母親が面倒見るものだといきなり押し付けられてもできないのは当たり前じゃないだろうか。
かろうじてできているのは女性にある「母性」という女性が太古から受け継がれてきた守り・育てる力だと私は思う。

現に、自分の子どもたちは男女関係なく家事をやるようしているが、女の子の視点というか、母親と同じような動きを同じ女子として見えている感じがする。

②世代の価値観・現実が変わっているのに気づかず押し付けられている

上記と少し重なるが、上司の世代や親世代は女性が家庭を守る教育をしていると思い込んでいるような気がする。
実際、夫には「子どもの熱くらいで会社は休ませてくれないよ」と一人目から私に言っていた。
それは私の父にも言えることで、子どもが熱を出して、私も体調が悪くなり、母を呼んだ時のこと。
父が「自分の子どもなんだから24時間365日みるのは当たり前だろ」と私に言ったことをきっと死ぬまで忘れないだろう。
私が幼少のころは両親がいて、農業をしている祖父母がいて、家で内職をしている曾祖母がいた。
だから母は自分がいなくても誰かは大人が家にいてくれる安心があったし、思い返せば自分も母ばっかりに見てもらった記憶がない。
夏休みはひいおばあちゃんの内職を隣でみながら過ごしていたり、祖父母の畑に遊びに一人で行ったりとあまりべったりではなかった。

今は完全に家族は独立していき、核家族が当たり前である。
大人は二人しかいなくて、その二人とも働いているのであったら誰が子どもを見るのだろうか。
その感覚が違うのに子どもの責任をすべて「母親」に押し付けている「父親」がいるということを知ったほうが良いと思う。
*先生は「男性は戦後日本を復活させるためにずっと頑張ってくださっていた」とおっしゃっているが、もちろんそのありがとうの気持はある。
しかし家庭を見ていない分、現代とは違うのに気付いてほしい。

③男女差別ではなく男女性差を

最近では何事にも「男女平等」「男女差別」というジェンダーの問題も出てきているが、そもそも男性と女性は体のつくりも違うし、脳の構造も違う。
(もちろん個人の違いがあるのは当然)
一番わかりやすいのは女性には生理があり、出産をするこということだろうか。
よく「男子が重いものを持つのが普通がおかしい」などいうこともあるが、体の構造を考えてみてもそこを平等にする意味とは、と私は思う。
とくに、出産の後の女性に対してのいたわりというか、社会での蔑ろ?おざなり?というのはひどすぎる。
これも②に通じるものがあるが、出産というのは本当に自分の体の中がガラッと変わる。出血も多い、骨盤も広がる。
産後は本当に2か月くらいは家でゆっくりしたり、徐々に鳴らしていった方が良い。
これは私の経験だが、私は第三子を出産した10日後には往復40分子ども二人+新生児を朝と夕幼稚園の送り迎えがあるため動いていたが、本当にきつかった。
もちろん、自分より大変な人はいると思うが、それを言い出したらキリがない。本人が大変なのが肝心だと思う。

出産後でも核家族だから、祖父母に頼れないからという大変な思いをしている母はたくさんいると思う。
だからこそ、ここに家族が近所が自治体がみんなで子どもを育てるという意識になってくれるとよいと思っている。


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