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デザイナーが経営者向けのビジネス書を読む意義とおすすめ本10選

大阪の自宅より、、。

今日は読書とアイデア出しの日。

今日読んだのはこちら

UXデザインをはじめる本

土曜日に引き続き、昨今のデザイナーのウォンツやニーズを探るためです。

読んでみて、ずっとモヤモヤしていた経営者とデザイナーの間の隔たりの原因が分かりました。

デザイナーが経営者の欲求を把握する意義

最近は「デザイン思考」という言葉が広まっており、ビジネスにおける「デザイン」の守備範囲がどんどん広がっていますが、まだまだ言葉が一人歩きしているし、少し混乱をきたしているように感じていました。

・UXデザインを取り入れようとしてもクライアントに価値を分かってもらえない
・ユーザー志向のデザインをつくってもクライアントの声ひとつでひっくり返される
・デザイナーは経営やマーケティングに口出しするなという雰囲気がある
・要件が決まった状態でデザイナーに案件が降りてくるためやれることが限られている

等、デザイナーがぶち当たる問題は沢山あります。

その理由の一つは、デザイナーと経営者(や経営幹部やマーケター)がお互いのことをまだまだ知らないことにあると思います。

本当の意味での「いいデザイン」という(有形・無形両方の)成果物をつくるためには、そこに関わる関係者同士の関係構築が必須です。

関係性を構築するにはどうすればいいかというと、まず相手のことを知る、これに尽きます。

これはデザイナーと経営者に関わらず、他のあらゆる人間関係に言えます。

ですから、例えば。。

経営者が社員を成長させるために読んだ方がいいのは、「社員をどう動かすか」という経営者向けの本よりも、「どうやったら出世できるのか」的なサラリーマン向けの本。

好きな女性に振り向いてもらいたい男性が読んだ方がいいのは「どうやったら女性にモテるのか」という本よりも女性向けのファッション雑誌や女性向けの「どうやったら男性に愛されるのか」的な恋愛指南。

反抗期の子供を持つ親が読んだ方がいいのは「どうやったら子供との関係を改善できるのか」という本よりも「毒親」とか「親が嫌いだ」という言葉やキーワードの出てくる本。

でもみんな、「自分向け」の本しか読まない。。。
それが出版社の狙いなわけだから当然です。

しかし、相手のことを知らなければ戦略は立てられません。

というわけで、今回

デザイナーがデザインに関わる関係者(ステークホルダー)を巻き込んで良いデザインをつくるために、読んでおくと役に立ちそうな本をご紹介しようと思います。

題して。。。

デザイナーの方々におすすめなビジネス書10選

▼おすすめの前に前提条件
※寺田の独断と偏見による
※経営者と経営者に近い戦略部門やマーケティング部門の人向けの本から選出
※大企業ではなく中小・零細企業がクライアントの場合を想定(大企業が相手の場合、関係者の構成がより複雑になりもっと多くの参考図書が必要になるかと。。)

これらの本を読むことで、クライアント(社内の場合は幹部や経営者)が抱えている背景やそこから生まれる欲求を知ることができ、関係の構築に活かせると思います(多分)。

①「あなたの会社が90日で儲かる!―感情マーケティングでお客をつかむ」神田 昌典(著)

ビジネス書ブームをつくった神田さんの本。
中小・零細企業の経営者の欲求を勉強するなら神田さんの本がとても参考になります。
本のどの部分が経営者のどんな欲求に刺さっているのか考えながら読むとたくさんの気付きが得られるはずです。

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②「究極のマーケティングプラン シンプルだけど、一生役に立つ!お客様をトリコにするためのバイブル」ダン・ケネディ (著),‎ 神田 昌典 (監修)

こちらも中小・零細企業の経営者・マーケティング部門向けの本。
ダンケネディは中小・零細企業経営者の欲求を隅から隅まで把握しているプロ、さらに監訳は神田さん。必読です。
ただ、多少海外の思想に寄っているのでそこはご注意を。

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③「小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略」竹田 陽一 (著),‎ 栢野 克己 (著)

こちらは中小・零細企業のビジネス戦略に関する本。
アマゾンのレビューの「低評価」のコメントも合わせてよく読んでいただけるとより経営者のウォンツを理解できます。

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③「ザ・ゴール コミック版」エリヤフ・ゴールドラット/ジェフ・コックス (著)

制約理論について知らない人はまずこれを読んでおいたほうがいい、という1冊。

原書ではないコミックの方がわかりやすいのでコミックをお勧めしますが、本を読むのが好きな方はぜひ小説版の方も読んでみてください。

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④「ハイパワー・マーケティング」ジェイ・エイブラハム (著)

マーケターでこれを読んでいない人はモグリなんじゃないか。。
というくらい有名な名著その1。

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⑤「シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは」ジョセフ・シュガーマン (著),‎ 佐藤 昌弘 (著)

マーケターでこれを読んでいない人はモグリなんじゃないか。。
というくらい有名な名著その2。

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⑥「『数字』が読めると本当に儲かるんですか?」古屋 悟司 (著),‎ 田中 靖浩 (その他)

零細・中小企業の経営者向けの会計についての本。
会計というのはデザイナーには馴染みがないかもしれませんが、とても読みやすいです。
この本&アマゾンのレビューを読んでいると、経営者でも数字が苦手な方々が多いのだということがわかります。

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⑦「残酷すぎる成功法則 9割まちがえる『その常識』を科学する」エリック・バーカー (著)

「成功者」を目指す人向けの自己啓発本です。
「エビデンス」を元にした成功法則が知れる、というコンセプト。
本のタイトルや見出し、文章の構成が巧みです。
どういった話の持って行き方をすると経営者の方に刺さるのかの参考になるように思います。

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⑧「ドラッカー名著集1 経営者の条件」ピーター・F・ドラッカー (著)

経営者で読んでない人はいないドラッカー(少なくとも寺田のまわりの経営者の方々は。。)。
読んだことのない方はまずこの1冊がおすすめです。

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⑨「インターネットビジネスマニフェスト完全版 」リッチ・シェフレン (著)

GoogleやMicrosoft、ヤフーなどに戦略面でのアドバイスをしているリッチ・シェフレンの書籍。。なのですが、こちらアマゾンでは買えません。
中古では少し売ってますが。

この本の説明ページを読むだけでも中小・零細企業の経営者の欲求や悩みがよくわかりますので、ページをご一読ください。

→紹介ページ

⑩「今、企業がブランド力を上げる理由」 関野 吉記 (著)

ブランディングをデザイナー以外の人がどのように捉えているのか、この本とこの本のアマゾンのレビューを読んでみると感じ取れるかと思います。

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以上、色々と偏りはあるかと思いますが、「経営者をターゲットにしたマーケティングがうまい本」を主軸に、その他「これは読んでおいて損はないよ」という本を選んだつもり。。です。。

あとは、グーグルさんで「社長が読んでいる本」「経営者が読んでいる本」で検索するといろんなまとめ記事が出てくるので、それも参考にしてください。

その際、そのまとめ記事自体がどんな経営者の人に向けて書かれているのかを意識して読んでみるとさらに勉強になります。

また、もちろん一番良いのはステークホルダー自身に話を聞くことです。

私自身、今回挙げた書籍を読んで、その上で自分なりにクライアントの悩みや欲求に仮説を立てた状態で詳しく話を聞いてみると、色々と発見がありました。


経営戦略やマーケティングを担当している方々と、デザイナーの方々との連携を深めることはなによりもエンドユーザー(顧客)の利益にとって欠かせないことと思います。

経営戦略の専門家とマーケティングの専門家、デザインの専門家が集まるコミュニティのようなものがつくれたら、もっとそこがうまくいくと思うのですが、、。現状デザイナーはデザイナー、マーケターはマーケターでの集まりがほとんど。

それもなにか形にできたら面白いかもなあと思った祝日でした。



今日のnoteはここ最近の中で一番書くのに時間がかかった。。(・_・;)汗











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