後輩に「自分が得意なこと」教えるん、実は一番ムズいけど企画の本質なんちゃうか?っていう話
<前回までのあらすじ>
インターンを経て新卒入社した、新人プランナーのアカネちゃん。
どうやったら一人前のプランナーに育てられるか、先輩つっきーは絶賛試行錯誤中!
毎朝課題を出して、思考力や企画力をつけているが……?
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今日のお話はアカネちゃんの成長っていうより先輩である自分の内省と叫びに近いですが………
まだ自分の中でもハッキリした答えは出てないんですけど、今思っとることをぼちぼち書いていこうと思います。
注)今回使用する「自分」という単語は関西弁の二人称(あなた)を指すのではなく、純粋に一人称(わたし)を指します
「あれ?なんで伝わらへんねんやろ」
そろそろアカネちゃんが新しい仕事にも徐々に慣れてきた頃合い。
より実践的な業務に当たってもらって、企画の仕事ってどんなんなんやろ?と具体的に知ってもらうべく動きはじめました。
そうすると、アカネちゃんへの指導もより実践的になってきます。
実業務に近いところを教えることになるので、自分が普段(めっちゃ楽しく)やっている仕事を切り分けて順に伝えればいいかな~と考えてました。
で、企画書の作り方やら打ち合わせの準備やら、日々色々と教えてはいるのですが。
すんなり伝わるものと、伝わらないものがどうしても出てきます。
そんな時私は
「あれ?なんで伝わらへんねんやろ」
「やっぱりアカネちゃんにも得意不得意はあるしなぁ」
なんて、考えていました。
「これ、悪いの私ちゃう?」
特に私が「伝わらへんなぁ」と感じていたのが、文章の書き方。
メールや企画書などにアカネちゃんが結構手間取っていることが多く、アドバイスする回数も必然的に増えてました。
例えばこんな感じ。
ア「このメール、どう返信したらいいですかね……?」
私「えっと、必要事項2点書いて、あとはええ感じに挨拶して締めたら大丈夫ちゃう?」
ア「必要事項っていうのは、この場合………?」
私「ん?先方が2点質問してる感じやから、それまとめたらええんちゃう?」
ア「質問………?」
私「え………?」
そんなことが何回かあって、私は気づいてきました。
「伝わらへんっていうより、私が教えんの下手なんちゃうか?」
「これ、悪いの私ちゃう?」
つまり私自身が、文章の書き方を教えるのを難しいと感じてたんです。
教えるのがムズい原因
こんなことになった原因は3個あるかなと思ってます。
①教える方の得意分野&教わる方の苦手分野だった
実は私は文章が書くのが得意な方。(正確に言うと、好きちゃうけどなんとなく書ける)
一方でアカネちゃんは絵が得意やから、そっちで伝える方にフォーカスしてきていて、書くのが得意なわけではない。
得意と苦手、この乖離があると、そもそも教えるレベル感の調整が難しいんですよね。
②得意分野ゆえ、感覚でできてしまっていた
「活躍する野球選手が監督としても優秀とは限らない」いう言葉、よく言われてますよね。
得意やと「なんとなく」でできてしまうから、その感覚がない人の気持ちが分からんくて上手く教えられへん、ということはどの分野でも一緒やと思います。
③再現性のない手法でなんとなく伝えてしまっていた
その分野が得意やから感覚でできてまうと、自分の中でも体系立った考えに基づいていないところが多くなる。
結果、自ずと伝え方もグチャグチャになってた、ということです。
解決策も考えてみたで
これはまだ自分の中でも確固たる答えが出てるわけやないんですけど、今試している解決策は こんなんです。
・自分の感覚を言語化するように意識する
これはもう普段の意識レベルの話なんですけど、「あ、今なんとなくやったな」っていう作業について自問自答して言語化するようにしました。
とカッコつけても普段はほぼ忘れてるんで、アカネちゃんに訊かれた時に咄嗟に考えることは多いんですけど…………
・既に体系化されたノウハウに頼る
もちろん教える方が自分で考えることが大切なのは前提として、ぜんぶぜんぶ自分で頑張る必要はないなぁとも思います。
今回の場合、例えば文章についてのビジネス書を読んでもらったり、言い回し辞典を手元に置いておいてもらったり。
あるモンは使わな損ですよね。
・誰が聞いても分かるように体系化する
これは今やってるっていうよりも、個人的なプロジェクトなんですけど。
実はアカネちゃんの成長日記を毎日つけているので、こうやったら理解してもらいやすかった、っていう記録が溜まっていってます。
それを次に入ってくる後輩により良く教えられるように、教えた内容を体系化しよう思うてます。
(アカネちゃんの成長日記については、また後日どこかで。)
これって普段の企画と一緒やな
で、それらの解決策って結局、普段の企画の仕事とやってること本質的には一緒やなぁって気づきました。
・自分の感覚を言語化するように意識する→感情の乗った企画書、プレゼンで大事なこと
・既に体系化されたノウハウに頼る→ビジネスモデルとか、既にあるものを上手く参考にする
・誰が聞いても分かるように体系化する→企画手法はノウハウ化して効率アップ
だから教える方も自分の得意分野をうまく後輩に伝えられるようになったら、必然的にプランナーとしての力が上がる気するなぁ、なんて考えてます。
ぼーっと生きてんちゃうぞ!
「感覚でできてまう」っていうとめっちゃ天才っぽく聞こえるかもしれへんのですけど、決してそんなことはありません。
たとえ天才ちゃうくても、人間は多かれ少なかれ得意分野があって、その中に感覚でやってまうところがあるもんやと思います。
その部分をしっかり自省して、成長していきたいですね。
うん、教えるんって大変や!
ほなまた。
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