父直伝の技術

ーラッキョウの甘酢漬け

奥さんが青梅をハチミツと酢に漬け、梅サワーづくりを始めた日。実はもう一つ、漬け込んでいたものがあった。それはラッキョウ。好んで食べたいとは思わないが、あればしっかり食べてしまう憎いヤツだ。

しょっちゅう

奥さんがラッキョウを洗うなど下拵したごしらえして甘酢に漬けているのを見かけた。えっ、急にどうしたの、どんな風に吹き回しと尋ねると、言葉なく、何を言ってるんだと言わんばかりの眼差しを返された。

「しょっちゅう食べていたでしょう」と奥さん。確かに、食卓に豚の生姜焼きが並ぶときには、豚肉の上に刻んだらっきょうがあったような。カレーライスのときには、福神漬けの代わりに添えられていたような。

夫婦円満の秘訣

ただ奥さんが言うほど、しょっちゅうとはどうしても思えない。奥さんが個人的に、急に食べたくなっただけなのではと想像。もっとも、余計なことは言わない。これぞ夫婦円満の秘訣ひけつ

父親直伝の技術。

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