ミズのお浸し

ー名前は違えど物は違わず

青森県の郷土料理を食べさせてくれる居酒屋に奥さんと一緒に行って、お通しに「ミズ」という山菜のおひたしを食べた。見た目はフキ(蕗)、あるいはミズナ(水菜)を幾らか太くしたような具合。食感は繊維質、シャキシャキして歯ごたえがある。ミズを浸した醤油しょうゆベースの出汁だしが美味い。濃すぎず薄すぎず良い塩梅。店の主人は料理の腕が良い。

ポピュラーな食材

気になってミズについて調べてみると、ミズはミズナのことをいうらしく驚いた。なんだ、ミズナかよという感。ただ普段、食卓に並ぶミズナに比べて随分太かった印象。別の山菜にも見える。主人のこだわりで、敢えて太めのミズを仕入れているせいか。

ミズは、青森県が生産量の全国トップらしい。インターネットによると「(青森県では)古くから愛されているポピュラーな食材」という。なるほど、それなら主人がミズにこだわっても決しておかしくない。今度、機会があれば、この辺りについて主人に尋ねてみたい。

主人に感謝

ミズは正式に言うと、ウワバミソウ。ミズナのほか、山陰地方ではタキナ(滝菜)と呼ばれるそうだ。ミズと紹介されて、初めて食べる食材と思ってワクワクし、奥さんも喜んでいた。ただ、フタを開けると、一般的な食材だったのは幾らか残念。

もっとも、美味しく食べられたので気にならない。主人の腕前に感謝。

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