第1世代ガールズグループのS.E.S『I'm Your Girl』について。
『I'm Your Girl』は、韓国の女性アイドルグループ・S.E.Sのデビュー曲である。楽曲だけでなく、振り付けやファッションなども大ヒットを記録し、アルバムは約60万枚を売り上げた。日本でリリースしたリミックス版シングル「I'm Your Girl」には、KICK THE CAN CREWのメンバーであるKREVAをフィーチャリングした('Cause) I'm your Girl (KREVA MIX)が収録された。
第1世代のガールズグループで最初にヒットした楽曲であり、ミュージックビデオは13~14週間に渡って音楽番組で最もリクエストが多かったビデオの1つ。発売当時、メディアやマスコミでは('Cause)I'm Your Girlと紹介されることが多かったが、後年になって('Cause)が省略され、現在はI'm Your Girlとなっている。
音楽番組で披露される際には当時、SHINHWAとしてデビューする前のエリックとアンディがラップパートを担当しながらバックダンサーとして参加していたことがある。そのおかげでSHINHWAはデビュー前(練習生時代)から認知度を上げることが出来た。またサビの部分の丸い円を作るような振り付けは、SMエンタテインメントの先輩グループH.O.Tのメンバーであるムン・ヒジュンが考案したものである。
I'm Your Girlは、ヒップホップ+ニュージャックスウィングスタイルの楽曲であり、柔らかいリズム・若々しいメロディー・メンバーたちのふわふわで澄んだ声などがマッチして人気を集めた。NewJeansがデビューしたときにS.E.SやTLCを彷彿させるといった意見が多く挙がったが、これはNewJeansの楽曲が2つのグループのようにヒップホップに基づいた音楽が多いからである。ヒップホップをベースとしたニュージャックスウィングの音楽に少女らしい妖精コンセプトで歌って踊るという意味でNewJeansは、S.E.Sの系譜グループに近いと言える。一方で日本側ではSPEEDに似ているという反応があり、デビュー曲「Attention」のミュージックビデオの雰囲気やY2KファッションなどもSPEEDのBody&Soulを連想させると注目を集めた。TLCとはヒップホップ+ニュージャックスウィング+Y2Kファッション、S.E.SとはK-POPアイドル+ヒップホップ+ニュージャックスウィング+少女コンセプトといった点で共通する部分があるが、SPEEDとはグループの性格、音楽性、ファッション、コンセプトなども含めてほとんど共通点がない。SPEEDの場合は、日本のアイドル(女性アイドル)+子供+J-POPという点でもNewJeansの路線とは大きく異なる。
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