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治療家の心得3【受身の患者は治らない】

火曜日は、本業のカイロプラクティックに関する情報をシェアします。

これから始めたいと思われている方や、同業者の中で治療に役立つ情報を探されている方の助けになれば幸いです。

また本シリーズは、専門用語をできるだけ使わず解説しています。

通院中の方にも、早期改善するキッカケとして参考になると思いますので、よかったら最後まで読んでみてください。


受身の患者とは

セラピストの仕事は、壊れた体を治すことです。
しかし、壊さないようにするのは、患者さんの仕事です。

当たり前といえば当たり前ですが、患者さんの中には、「来たからやって」という発想の方も少なからずいらっしゃいます。

しかしそれでは、一時的な改善と再発を繰り返してしまいます。

僕は患者さんに、よく花瓶で説明しています。

「壊れた花瓶を持ってきて、割れたから治してと言われたら治しますが、花瓶を割らない生活をするのはあなた自身です。どうして割れたのか?どうしたら割れないのか?を一緒に考えましょう。」

そしていずれ、この方は言います。

「やっぱり私の症状は治らない」
「あの先生はダメだ」

もちろん、いくら説明しても「やってはいけない」という注意を破る方も同じです。

自分の悩んでいる症状を他人事のように捉え、意識が受身の患者さんは、100%再発してしまいます。

先生が受身の患者を作るケース

中には、先生自身が受身でいることを肯定してしまう場合もあります。

よくあるのが、
「僕が治します」
「僕にまかせてください」
という言葉です。

「治す」という言葉は、難しい言葉です。

先生にとっては、「いまの症状を改善する」という意味なのかもしれませんが、患者さんにとっては「症状が消え、再発もしない」という意味を含めるのが一般的です。

自信を与えることは大切だと思いますが、そこには必ず患者さんの協力も必要だということは伝えてあげてください。

受身の患者は金になる?

セラピストの中には、恥ずかしながら再発することを望んでいる者もいます。

何度も再発する患者さんは、治療院の経営を助けますが、「セラピストとして本当にそれで良いのか?」という問題はあります。

以前に
「早く治るとリピート回数が減るから、本当のことは言わない」
「リピートのために適度に治しても、治しきることはしない」
というセラピストがいました。

ふざけた話です。

治す気がないなら、治療系セラピストなどやめて、癒し系になった方が、患者さんのためにもなります。

少し毒づきましたが、治療院業界の闇も含め、患者さんには正しい知識を持っていただければと思います。

患者が、受身から能動に変わるメリット

ココで言う能動とは、受身の反対で「患者さんが積極的に体を壊さないように生活すること」を指します。

患者さんが能動的になると、症状の再発がなくなり、治療院への通院回数は激減します。

しかし、
「あの先生なら治してくれる」
「あの先生に定期的にメンテナンスしてもらおう」
と、患者さんの心理が変化します。

場合によっては、その方からの紹介も増えてきます。

おそらく、コレを読んでいただいている先生は、患者さん思いで、治療への意識が高い方ばかりだと思います。

今回のnoteを参考に、ぜひ能動的な患者さんを増やしていってください。


次回は、「受身の患者を能動へ変える」ために先生ができることをシェアします。

引き続き参考にしていただければ幸いです。
それではまた

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