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人体を支配するしくみ「遺伝子とポストゲノム」17

毎週水曜日は、Newton「人体を支配するしくみ」を、見開き2ページずつ読み進めるシリーズです。

どんなに難しい本でも、少しずつ読めば必ず理解できるはずというコンセプトなので、「人体の進化に興味はあるけど、難しそうだし面倒くさい」という方には、丁度いい内容になると思います。

僕も読んでいく中で学んでいく立場です。
ぜひ一緒に学び成長し、分かる楽しみを共有していきましょう。


細胞の顔「糖鎖」は受精にも必須

糖鎖はグルコースやフルコースなどの糖が鎖状につながったもので、核酸・たんぱく質に次ぐ第三の生命線と言われ、体内で様々な役割を果たします。

その1つが、受精です。

細胞同士は糖鎖により互いを認識し合います。

卵子表面は「卵子膜」により保護されていますが、受精時に精子はこの膜を突破して卵子にたどり着きます。

精子は卵黄膜表面に出た独特な糖鎖と結合することで、膜を突破し受精することができるそうです。

不思議なことに、人口的に卵黄膜を取り去った卵子に精子をふりかけても受精はしないとのことでした。

そのことから、糖鎖を介したコミュニケーションは、受精の必須条件と考えられるそうです。


次回(11/22予定)は、「糖鎖と脳」です。

次回も新しい発見と出会えますように。
それではまた

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