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人体を支配するしくみ「体に良い/悪い?効く/効かない?」①

毎週水曜日は、Newton「人体を支配するしくみ」を、見開き2ページずつ読み進めるシリーズです。

今回はP.106~107。
昨日までの自分より一歩だけ成長したいと思います。



太るのは砂糖のせい?甘いものは敵なのか?

姿形すがたかたちを変えながら、1年を通して私たちを誘惑し続ける者の1つに「甘味」があります。

しかし、これには多くの砂糖が使用されているケースがあることから、
・太る原因
・悪
と考えている方も少なくありません。

本章では、「本当に体に悪いのか?」という観点でまとめられていました。

砂糖をひかえても肥満は防げない

高田明和博士(浜松医科大学名誉教授)は、砂糖は1g=4kcalで、これは同量の他の炭水化物(米、そば)とほとんど変わらないことから、

「砂糖を摂ったからといって、すぐに肥満に結びつくことはありません。砂糖に特別太らせる効果があるわけではないのです。また麻薬作用(依存性)をもたらす成分が含まれないことも証明されています。」

と説明されています。

肥満は、消費カロリーよりも摂取カロリーが上回ったことによる結果だと述べられていました。

満腹感をもたらし、過食を抑える

①吸収されたブドウ糖が視床下部の満腹中枢を刺激する
②血糖値の上昇によりインスリンが分泌されると、脳内のセロトニン量が増え満腹感が高まる

砂糖には⇧の理由から、過食を防ぐ効果があると考えられています。

またセロトニンの上昇により、リラックス効果も期待できるそうです。

脳の栄養はブドウ糖だけ

脳細胞は、ブドウ糖しかエネルギー源にすることができません。

くわえて、脳は一日の全消費エネルギーの約25%も使うことから、糖は必要量摂取するべき栄養素になります。

高田博士は、
「絶食後にブドウ糖を与えると、記憶力が増したという報告があります。また、アルツハイマー病の患者は低血糖状態の人が多いという報告もされています。」
といわれています。

「糖尿病の原因は砂糖」は本当?

WHO(世界保健機関)が1997年に「糖類の消費が糖尿病、肥満といった生活習慣病に直接結びつくことはない」と発表しました。

つまり、甘味類を摂取するたびに血糖値が頻繁に上がると、細胞がつかれてインスリンを放出できなくなる説は、現状否定されています。

最有力は、「インスリンを放出できなくなるのではなく、インスリン信号を受けてもブドウ糖が血中から細胞に取り込まれなくなることが原因」説です。

どれくらい摂っているかを知ることが大切

黒砂糖は健康に良いと思っている人もいますが、黒砂糖から不純物を取り除いたのが白砂糖です。

甘みの成分に差はありません。

ココでいう不純物とは、繊維質やミネラルになりますが、高田先生は「それらは他の食べ物から摂取するほうが効率が良い」と言われています。

一方で、炭酸飲料やスポーツドリンクは、甘みを感じにくいだけでなく、一度に大量摂取できてしまうので、過剰摂取につながりやすいので要注意と考えられています。


いかがでしたか?
私は糖尿病について、新たな知見が広まり有意義な回でした。

次回(4/3予定)は、「カフェイン」です。

次回も新しい発見と出会えますように。
それではまた

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