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エンジニアが何を武器に生きて行くべきか

どちらかというと、3~5年とかではなくて、10年~20年くらいのスパンでものを考えた時の話なのかなと思いながら読んでいただけると幸いです。

どんなモダンな環境もいずれは時代遅れになる

変化を前提としたビジネスが当たり前になり、システムも組織も体制もサービスも、今日イケていても、来年イケてる保証はもうどこにもない、変化し適応し続けなければ生き残り続けられない、そんな世界にもうなっているなあと痛感することが増えました。30代を越えたせい?

そうなってくると、長期的なエンジニアキャリアの観点でより重要な経験は、「モダンな環境での開発経験」ではなく「ビジネス環境に応じて、開発環境を変えてきた変化の経験」だ、なんてちょっとオジサン臭い正論をかましてみたくなったので今日のお題です。

「モダンな環境が良いな」

「環境が整っている所が良い」という発言は、「環境を整える力がありません(または整えていくつもりがありません)」というのと本質的には同義、ということにどのくらいの人が気づくんですかね。程度の問題はありますが、今の環境でどうなのかを他者が冷静に顧みたときにどうジャッジするかというのは常に意識しておいたほうが良いです。

なんの変化を起こすか

また「環境を変える」という意味には「高速PDCA」「より安全に」を目的にした「モダンな開発環境」へのアプローチも当然含まれますが、エンジニアができれば余り気にしたくない「ドメイン知識の浸透」「文化の形成」などの包括的に変化を起こしてきた経験のほうが、経験者が少なく希少性が高い、重宝されるというのも間違いなく認識しておいたほうが良いでしょう。

一歩踏み出すのに適した場所

そうなってくると、おそらく「誰かに頼りにされる」という人材になるべくは、本質的には今自分がいるその環境を変える経験というのがまずは挑戦してみるのに一番、となってくることがやはりほとんどなのだと思います。

まあ一応、「時間がかかる」「体力をより使う必要がある」という差異は環境に応じてあるので、どういう環境が(比較的)効率よくそういう経験ができそうなのかで言うと「ビジネスで勝ちに行けそうなポジションにあって」「まだまだそのために改善前のめりにあれこれやってる最中」というところにはなるのだとは思いますが。

「自分がそういうのには向いてない」と思ったら

もし、「技術が面白い、ビジネス・マネジメントには興味がない、向いてない」という思考に陥ったら、「難しい、うまくいかない」という感想と混同してるおそれがあるので、要注意だと自分は捉えています。

他人が絡むビジネス・マネジメントのほうが難しくて、うまく行かないのが当たり前。怒りもふてくされもせず、淡々と回答してくれる機械と会話するプログラミングのほうが楽で楽しくて当然です。テレビゲームと同じ。

でも本質的には、「難しいほうが価値があるし絶対に面白い」。テレビゲームをクリアした充実感と、文化祭の出し物を成功させた充実感、どっちの経験と思い出を持って人生を終えたいか、よくよく考えて日々判断をするべきです。

社会人生活はきっと、あと何十年もある

そう考えると、次のソフトを選びに行くべきか、自らのゲームをつくって味わっていくか、ちょっとだけ大変な方を選べる力が湧いてくるのかもしれません

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