誕生日

今日は誕生日でした。喜ばないといけないのに、そんな気持ちになれなかった。

家では母がご馳走を作って祝ってくれ、尊敬する先輩や大事な友人たちからもお祝いのメッセージをもらった。幸福で温かな言葉たち。

ありがたくはある。人の優しさ、ありがたさは理解できるし、今の自分が恵まれているのもわかる。でもそれを喜ぶことができない。心に抑揚がつかない…。感情が湧かない私じゃなく、もっと必要としている人、人の愛情を欲している人に優しさが届けばいいのに。

自分は喜びを感じられない暗い世界にずっといるのに祝い事は祝い事で普通にあって、未来を祝福されて、自分を認めて愛情を向けてくれる人がいることに、退路を絶たれたような不安に包まれる。

何も思えない、考えられないのに、時間がどんどん過ぎていく。母は快適な環境は作ってくれるけど、鬱の不安など根本的な話はできない。大したことないと言われるばかりで、1人で抱えているのが辛い。

生のエネルギーに萎縮するのではなくて、早く、自分の意志や感情、意欲のある充実した毎日を手に入れたい。じゃないと、未来に未来に押し上げるような周囲の明るさが重たくて、何も思えないのに感情を捻り出さないといけない怖さで固まったままだ。祝われて自然に喜べるような、生き生きした心が遠い。遠いけど、早く持たないと、自分の人生が生きられないのはわかっている。

ただ、今日は、生き続けなくちゃいけない未来に、少しも心が晴れない自分に、久しぶりに泣いてしまった。