少年漫画における「仲間」という概念が私の脳内にインストールされました

こんにちは、ハンターハンター中心の生活を送っている者です。

やることがなさすぎる生活を送っていたのが一変、ハンターハンターの世界ではみんなやること目白押しで大変忙しそうで（敵を倒すとか）、私までなんだか一緒にやることが増えたみたいな気がして楽しいです。

やることがなさすぎる生活にお悩みの方は、毎日なんらかの「やることがある登場人物」が出てくる作品を摂取すれば、生活に張り合いが出てくるかもしれません。ポイントは映画とか短編集とかの読み切り作品ではなく、少なくとも数週間〜数ヶ月は続くものが望ましいでしょう。

そういえばNHKの朝ドラシリーズもみんな「やることがある登場人物」が出てきますよね。視聴者は毎朝15分、月曜日から土曜日までやることがある登場人物を見守る生活をワンクール分の半年間続けることになるわけですから、これはかなり生活に張り合いが出ますねぇ。

『ハンターハンター』は読む人を選びそうな作品ですが（バトルがあるから）、朝ドラは落ち着いた大人も見やすいですし、他人の人生を我がことのように長期間詳細に見守る機会というのは現実にはほぼないわけで、これを疑似体験するとしないとでは「人を慮る能力」に違いが出てきそうです。

（※能力というのはハンターハンターで言うところの「念能力」のことではないです）

事実、私も28歳以降あたりから朝ドラを見始め、こりゃあ情操教育にもぴったりだなぁなどとその効果に感心しております。しかも15分で気楽だしねぇ。ちなみに今はネットで『ひよっこ』を観ていますが……みよ子〜〜！！！


クッ……！なぜかハンターハンターではなく朝ドラを推奨しはじめてしまったぜ……！（少年漫画っぽい喋り方）


ハンターハンターを読んでいていろいろなことを考えるわけですが、一番印象に残ったのが「仲間」という概念です。少年漫画における「仲間」という概念は、大人が普通に社会生活を営む上で認識する「仲間」とまったく違うものを指していることに気付き、驚きました。

前者の「仲間」は、ヤンキー道における「仲間」の概念に似ているかもしれません。生死を分けた戦いに共に挑む者に対して使われる言葉のようです。ここでの「生死」とは比喩ではなく、本当に命が懸かったバトルの結果にある「生死」です。

後者の「仲間」は、「仕事仲間」「飲み仲間」など、「友達」よりも薄い関係性を指すのではないでしょうか。「生死」が掛かった戦いを共有していることは、特殊な職業の方を除き、ほぼゼロでしょう。

私は後者の前提条件で生きてきたため、ハンターハンターを読んでいて、「仲間……！？」という気持ちになりました。

たとえば幼少期から今に至るまでずっと少年漫画を読みつづけてきたのであれば、私の脳内には「仲間」という概念が存在し、更には実生活においてもそれを意識した行動を取るようになるでしょう（日頃から「仲間」になれそうな人を探すなど）。結果、もしかしたら本当に「仲間」の概念に該当する人と親しくなっているかもしれません。

ところが実際の私は、少年漫画における「仲間」の概念を持たずに生きてきました。その結果、この歳になって「仲間不在」の事実に気が付いてしまったのです。

これは「友達がいない」とかいうことではありません。私には真に信頼する心の友もいます。しかし死線を分かつ「仲間」というと、これは、いない……！！いないのです。友達とも違う、親友とも違う、「仲間」ってやつが。

ハンターハンターを読んでしまった今、これからは「仲間」を探しながら生きていく人生になりました。ここが人生の分岐点なわけです。

A. 「仲間」という概念を知らない人生
B. 「仲間」という概念を知り、探す人生　←

人生という荒野を進む自分が、道Bに歩き出す光景が私には見えます。


もっとも、これから先もバトルの予定はなく、あんまりバトルとかしたくないのが本音なので、こうなるとやはり「仲間」を得ることはできないのかもしれません。そしてたとえ少年であっても、リアルなバトルはあんまりやらなさそうですから、もしかすると少年漫画読者のほとんどの人にとって空想上の概念、それが「仲間」……！

ひとまずは「イマジナリー仲間」から手を打とうと思います。





なにはともあれ、ハンターハンターが人生の最優先事項になったことにより人生が再び活力に満ち溢れています。noteは二番手に回ってしまったので適当になってしまい申し訳無いです。

なんやかんや書きましたが、これはほとんど冗談なので話半分に読んでもらえていることを願います。でも思い付くからにはちょっと本気。


それではハンターハンターが人生の最優先事項なので失礼します……（キメラアント編の２周目が佳境に入ってます）

少年漫画（ハンターハンター）を読んだことで私の脳内に「仲間」という概念がインストールされました

— しあの (watase shiano) (@wataseshiano) June 19, 2019

↑noteが手薄な代わりにTwitterで呟いています（ハンターハンターのことを中心に）