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So Far Away

"But you're so far away
Doesn't anybody stay in one place anymore
It would be so fine to see your face at my door"

目の前にある小さな幸せを見逃さないよう
与えられた環境や愛情に誠実に感謝して
一日一日を大切に生きていきたいと思った。

人と人との繋がりは
木と鳥の関係に似ているのかもしれない。

好きな人たちが元気良く
日々を自由に羽ばたいてくれているならば
たとえ常に一緒にはいられなくとも十分で、
傷付いた時、疲れた時、
ふと思い出して休みに帰って来たくなるような
そんな木みたいな人間になりたいな。

皆さんいつもありがとう。
私は、今、旅立つ!!!!(正確には明日!!!!)

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なんて、謎の意味深な発言ですが(そしてつい最後で冗談を言ってしまう)、これはちょうど2年前に書いた言葉です。正確には2017年4月30日。東京での半年間の闘病生活を終えて、実家に帰る前夜に書いた文章。窓から撮った三日月の写真も残ってる。今見ても綺麗な景色だ。出発前夜に東京の空にお見送りしてもらったみたいだった。

2016年秋に謎の奇病のきっかけが起きて、入院して退院して、治らぬままに東京の一人暮らしの家でひと冬を越しました。なかなか仕事が休めなくて。今思えば労働基準法があるんだから「休めない」なんてことはありえないんですけど、まあ若かったんでしょう。そのうち治ると思ってたし、お医者さんにも言われたしなぁ。

仕事しながら体を治すって本当に難しくて、本気で餓死の心配をしたのは後にも先にもあの時期だけだったなぁ笑。ほとんど在宅勤務だったのに、それでも全く余裕がなくて、毎日毎晩号泣してた。それも全部身体が痛かったからなんだけど。健全なる精神は健全なる身体に宿る。もしも泣き声が筒抜けだったとしたら、隣の部屋の人は怖かっただろうなぁ~笑。

杖ついてヨロヨロ歩いて、まだ二十代なのにお年寄りに追い抜かれる情けなさと悔しさといったら、あれは本当に体験してみないとわからんもんだね。アパートの3階に住んでたから、階段が降りれなくてリハビリ散歩にも行けない。50メートルも歩けないし物も持てないからコンビニにも行けなくて、ネットスーパーで大量に冷凍食品を注文してました。セブンイレブンの配達にも本当に助けられました。

あとめちゃくちゃタクシーに乗ってた。タクシーの運転手さんって「人情派」な人が多かった。どうしても苦しくて我慢ならん時とかに「どうせ二度と会わないし」と思いの丈をぶちまけたら、ふんふん聞いてくれたりして。勤務先まで近かったのもあるけど、タクシー通勤を許してもらえて本当によかったなぁ~(休めなかったのは辛かったけど、いろいろと親切な会社だった…)。

友達も家まで助けに来てくれたり、まあ急に疎遠になった人もいたけど、人間行動が全てですね。耳障りのいい言葉なんていくらでも言えるけど、行動は気持ちがないとできないから。

とまあ、いろいろと苦労を経験して、いろんな人に助けてもらったり、もしくは見捨てられたりして、思うところがあったようです。過去の自分って見返すのも恥ずかしい存在だけど、これはなかなかいいこと言ってるなあ。

文章を長年書き続けていると、過去の自分に出会ったり背中を押されることがある。あとは「ひゃーこんなこと言っちゃってるよ自分!」ってのもあるけど、過去よりは成長を感じられて良い。

木みたいな人間、なりたいねぇ。


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ちなみに、冒頭の詩はCarole Kingの「So Far Away」という曲です。昔々の歌詞が今の自分にシンクロする現象がすごく好き。音楽だなぁ〜。


HAPPY LUCKY LOVE SMILE PEACE DREAM !! (アンミカさんが寝る前に唱えている言葉)💞