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はなしあえば、わかりあえる??(7/730)

ここは、るすかいな島

修業のための、崖を上っていたるふぃは、大鳥に邪魔をされてしまう。

れいりぃ「るふぃ。どうしたその顔は。傷だらけだぞ。」

    「崖の頂上には行ったのか?」

るふぃ 「それが・・・、れいりぃ。」

    「頂上付近にいる大鳥につつかれて落とされちゃうんだ。」

れいりぃ「前回のように悪さをしたんじゃないじゃろうな。」

るふぃ 「してないよ。ただ上に行きたいだけだし。」

    「大鳥につつかれても、こっちは手を出してないよ。」

れいりぃ「成長したな、るふぃ。」

    「ところでな。るふぃ。」

    「人間同士で考えたとき、まずどうする???」

るふぃ 「はなしあう。」

れいりぃ「そうじゃな。では、るふぃ。」

    「話し合うとどうなる???」

るふぃ 「わかりあえる。」

    「そんなの当たり前でしょ。れいりぃ。」

れいりぃ「本当にそうかのぅ?」

るふぃ 「えっ!!ちがうの???」

れいりぃ「確かに話し合うことは大事じゃ。」

    「しかし話し合ったことで、わかりあえるわけではない。」

るふぃ 「では、なんではなしあうの?」

れいりぃ「それはな。るふぃ」

    「相手は自分と違うということを知るためじゃ。」

るふぃ 「どういうこと???」

れいりぃ「相手は自分と同じ思考ではない。」

    「違う人間なんじゃ。」

    「考え方は当然じゃが、立場も違う場合もある。」

    「だから話し合うことで、相手の気持ちや立場をまず理解するのじ    
     ゃ。」

    「もしかしたら立場上、自分の考えてとは反対のことを言っている    
     かもしれん。」

    「だがな、るふぃ。」

    「それで自分の主張を曲げろということではないぞ。」

    「まずは相手の立場に立って考えること。」

    「それでも譲れないものはしっかりと主張する。」

    「そしてお互いが納得する答えを探すのじゃ。」

    ぴよぴよ

るふぃ 「!!!」

    「そうか。大鳥はおれを攻撃していたんじゃない。」

    「巣とひなを守ってたんだな。」

れいりぃ「では、るふぃ。」

    「お前の上りたい気持ちと大鳥の守りたい気持ち。」

    「お互いの納得解をみつけてみぃ。」



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