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【超重要:タイ/ビジネス全般】タイ人の金銭感覚を理解しよう♪/為替レートだけで判断しない!

皆さん、サワディーカップ(สวัสดีครับ)!
お元気ですか《サバイディーマイカップ(สบายดีไหม )》?**

今日は、タイ人の金銭感覚についてのお話です♪

・タイの方は、1つ100バーツの日本のお菓子は高いと思うのか?
・タイの方は、300バーツの日本食を安いと感じるのか?

などなど、

こちらの記事を通じて皆さんと一緒に、タイ人の金銭価格を身に着けて、適正価格を設定しようというのが狙いです!!!

海外旅行好きの皆さんにとっては、タイの物価をちょろっと知るができると思います^^

訪日インバウンド担当者様等にとっては、タイ現地で日本のお土産や地域の産品を販売するときの適正価格を考える参考情報になるなど有意義かと思いますので、是非最後までお付き合いください☆

なお、当記事では、1バーツ=3.4円で計算させていただきますこと、先にお伝えしておきます!

1、所得層の把握

まず初めに、タイの方々の所得体系についてざっくり見ていきましょう!
*上の図は、JETROさんの情報を元にしております!

タイの人口は約6,900万人(2018年時点)で、
所得層は大きく3つのピラミッドに分かれております。

①富裕層:月収6万バーツ(約20万4千円)以上
⇒人数は330万人程度(全体の約0.5%)
②中間層:月収2万バーツ(約6万8千円)以上
⇒人数は1,300万人程度(全体の約19%)
③低所得層:月収2万バーツ以下
⇒人数は5,270万人(全体の約80.5%)

富裕層のうち半数がバンコク都内に居住しており、超富裕層と呼ばれる方は日本の富裕層をはるかに超える購買力を所持しております**

タイの地方都市にも、富裕層は各地に散らばっていると言われていて、彼らの伝説話としては、超富裕層が渋滞の多いタイの道路を走るときは「道路をすべて青色にする権利」を購入して、他の車が入れないようにした上で快適に移動するとのことです(笑)

中間層のうち半数がバンコク首都圏に住んでおり、目安として、日本など海外からの輸入商品を購入することができる層の方々です。タイの屋台の人気店は、中間層に入ることが多いと言われています**

恐らく、訪日旅行をPRする際のターゲットとなるのは、この中間層と富裕層合わせた約1,600万人が対象になるでしょう!

2、タイ現地で販売するものや提供するサービスの適正価格

タイ現地において、タイ人に対してPRするの際の適正価格設定は、どんなサービスを提供するにしても重要ですよね。

私たち日本人が値段設定をするときによくありがちなのは、「為替レート」を利用した価格設定です!

つまり、日本で800円のラーメンは
為替レート1バーツ=3.4円だから
「235バーツ」で販売するというものです。

しかし、このままでは「タイ人の金銭感覚」という観点が漏れてしまっていて、日本人担当者が思っている価格感よりも、タイ人は「高い・・・」と思ってしまうことが多いです。

タイ人と同じ金銭感覚日本人が理解する指標として、

「10倍の法則」があります。

とても簡単にいえば、

タイ人の1,000バーツは、日本人の10,000円と同じ感覚

ということです(10倍です♪)。

????

という方もいると思いますので、下記例のように、バーツ価格の横に『0を1つ付けて円に』しながら理解していきましょう!

(例)12バーツのコーラ
・タイ人感覚にすると、120円のコーラという感覚
⇒つまり、40バーツでコーラを販売すると、タイ人感覚では「400円の超高級コーラが売られている」という目で見られます。
*為替レート価格は40バーツ=136円

(例)40バーツの屋台のご飯
・タイ人感覚にすると、400円のご飯という感覚
⇒つまり、200バーツの晩御飯を食べるときは、タイ人感覚では「ちょっと奮発して2,000円の晩御飯食べよう!」と贅沢をした感覚になります。
*為替レート価格は200バーツ=680円

(例)大学の平均初任給は18,000バーツ
・タイ人感覚価格にすると、18万円の初任給という感覚
⇒日本の大卒初任給に近く、適正という感じがしませんか?♪

数字がたくさん並んで、あわわ、、、という方もいると思いますので、もう1つ実例として、山梨県産シャインマスカットのお話をさせていただきます**

タイで今では大大大人気といっても過言ではない
山梨県産シャインマスカット☆
(私も大好きです!)

タイに入ってきた当初は、スーパーでもあまり手に取られることはなかったそうで、その原因は価格設定の付け方を間違えていたからだそうです。

当時の値付け方法は

日本で4,000円で売られているから、為替レートで計算して、一房1,200バーツで販売しよう!と販売していたそうです。

皆さん、ここで10倍の法則を思い出してタイ人の気持ちになってみてください!

タイ人感覚でいえば、1,200バーツのシャインマスカットは

1万2000円の超高級マスカットだと感じませんか!!

これは、なかなか手がでないですよね・・!

シャインマスカットの日本人担当者としては、4,000円で為替レートできっちり計算して適正価格で販売しているのに、タイ人の感覚から大きく離れていたため、最初は手に取られなかったそうです。(わかりやすくする為に関税などは省いてお話しました)

その他でいえば、タイでは輸入カップ麺は80バーツで普段販売されておりますが、タイ人感覚でいえば800円のカップ麺として見ているので、高すぎて手が出ないそうです!

皆さんが、日本の地方物産などを、タイ現地で開かれるイベントで販売する際には是非こちらの10倍の法則を活かして、タイ人の心に響く適正価格で販売していただけると、多くの方に手に取って頂けると思います**

3、タイの方を日本で受け入れる際には

タイの方を日本に受け入れる際には、

主にタイ現地価格との比較を行う際に、上記した10倍の法則を活かした感覚レベルでの比較を行うことはもちろんできます。

タクシーを例に挙げると

・タクシー初乗り35バーツ(タイ人感覚では350円)

・日本のタクシー初乗り420円

ということは、タイ人的には「少し高いかな?」程度で受け止められていると予想できます。

ただし、重要なことは、

タイ現地価格ばかりと比較せずに、「自分たちが提供するサービス価格を自信をもって設定すること」ということです。

タイ現地で物産やサービスを提供する際には、この法則は意識をするべきですが、日本で提供するものについては、「海外旅行は別腹!」とその現地の価格ベースで考える人がタイ人には多いです!

日本国内の適正価格を考えるときは、この記事の「1、所得層」に記載している所得層の中で皆さんがどの層をターゲットにしているかをまず明確にしたあとに、それぞれの収入を見ながら設定していく方が効果的です。

4、まとめ

みなさま、最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^)/

今回は数字が多く、頭がつかれたぜっという方もおられるかもしれませんね(私も得意ではありません)!

是非、タイを旅行する際には為替レートで物価をみながら、10倍の法則を活かしてタイ人感覚でも見てみながら旅をすると、面白いかもしれません( *´艸`)

わかりにくい可能性もありますので、疑問点などあれば是非コメント欄にお書きください♪

それでは、今日もみなさんが充実した一日になりますように**

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