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常に問い、疑う

タイトル・小見出しのみ。
内容は夜更新。|更新しました(17:50)

昨日に引き続き、外山滋比古先生の「こうやって、考える。」からの記事です。昨日の記事はこちら▼

私が日本スポーツ振興センターで勤務していたときに、尊敬する先輩であり上司の方がよく言っていたことと似ているなと感じました。

●常に問い、疑う

内容一部抜粋。

 手はじめは、なにごとによらず、新しいことがあらわれたら、「これ、なに?」と自問する。「どうして?」と問うこともあろう。常識になっているようなことに対しても、「ホントにそうだろうか」と問うてみる。
 これらはしかし、やや具体的思考である。さらに高度の自由、純粋思考の道に入るには、「なに?」「なぜ?」を問うだけではいけない。未知を考える。
『「マイナス」のプラス』

「なぜ?」を繰り返すことは、常に意識するように、と大学の部活動の頃から刷り込まれてきた気がします。
漫然と指示を受けて、やらされることだけではなく、今この時間はなんのために使っているのか、本当に自分が目指すことのために有用なのか、という考えを必ず振り返るように、と教えていただいたように思います。

「自分で考える」という言葉にすることは、とても簡単です。
しかしながら、その"自分で考える"ことを実践することは、「常に問う」ことが考えの根本にあることが前提となります。
そのため、その思考を放棄して、流れに身を委ねることに慣れすぎてしまうと、自分で考えられない、いわゆる「指示まち」人間になってしまうのだろうなと思っています。

自分で考えるという自身の知性を放棄せずに、自らが考え、行動できる主体性を持っていきたいですよね。

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●常識が非常識になることもある

また、「常識が非常識になることもある」と捉えられているかも大事な視点だと思います。あるいはその逆も。

よくスポーツの世界ではこのような逆転現象はよく見られます。
つい数年前まで、オーソドックスな手法だったことが、研究結果により真逆の効果を生んでいることがわかったり。
あるいは、全く新しい手法が開発されて、その手法が常識的に現場で取り扱われるようになっていたり。

前者の常識が非常識になる最たる例は、「水分補給をしないことが強くなることの近道だ」というものが、「水分補給(電解質入り)をこまめに(口に含む量を)定期的に(40-50分おきに)摂取することが重要」となっているようなことでしょうか。

あるいは後者の、常識にとって変わったものは、「軍隊トレーニング」のようなものですかね。
オーストラリアの研究チームが、軍隊トレーニングと称して数時間にわたる高強度のトレーニングを実施することで、「メンタルタフネス」の向上に効果があると実証したこともあります。
このように、目的によっては、従来の非常識が常識的にトレーニングに転用され、活用されるようにもなってきているのだと思います。

実際に、上記の軍隊トレーニングに同行しましたが、その過酷さは想像を絶するものでした。
しかしながら、そのトレーニングを経たトレーニーたちの顔は晴れやかで、自信に満ち溢れた顔をしていました。
また、一緒にトレーニングをおこなったチームメンバーとの仲もより一層深まったようにも感じていました。

※少しだけ話題がそれますが、この非常識的な軍隊トレーニングも、その裏では実施・運営者側の「リスク管理」は徹底して行われていました。
先の水分補給ポイントを必ず定期的に用意していましたし、常に一人ひとりのコンディションをチェックするようの人員も配備、万一怪我が起きたときに対応できるレスキュー計画の立案・スタッフ配置もおこなっていました。

このように、いくら常識的になった、研究結果が伴ったことがある、ということでも、一部を切り取るのではなく、その本質や全体像・文脈を理解した上で、活用することが望まれますね

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●興味のアンテナを増やす

最後に。
「興味のアンテナ」という言葉をよく学生指導の時に使っていたな、と外山先生の著書を読んでいて思い出しました。

自分が興味を持つのは、基本的に自分がこれまでに「知っていたこと」の延長か応用部分。
自分が興味を現時点で持てない、あるいは「知りもしない」ことにも目を向けられるように、自分で自分をどう誘導するかを模索しないと、自分の器も大きくならないし、知性の枠も現状維持のままになってしまう。

「未知の探究」|自分が知らないことには興味も持てない。ゆえに、未知を求める。
これは、非常に重要な考え方だと思いますし、これが外山先生のいう「高度の自由」であり、純粋思考の考え方なのだろうと感じます。

自分が無知であること、自分が知っていることは、今ある知識体系のほんの一部であること。
そして、その既知の部分も研究の発展や発見によって、非常識になりうるものだということ。

これらをおしなべて考えつつ、俯瞰的にかつ具体的に、興味を持ち、興味を育むことが必要なのだと思います。

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今日はここまで。

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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
 大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。 #西野亮廣エンタメ研究所 サロンメンバー

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【保有資格】

博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員

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