婚活するひと、夫婦関係に悩むひと
結婚は十人十色
「カップル・夫婦には、その組み合わせの数だけ形がある」なんて話は、もう言い古された言葉なのかもしれない。
でも、そうは言っても、まだまだ全然、わかっていないひとが多いのではないだろうか、とも思う。
2人で作っていくの、なんて夢を見ている。
特に、婚活をしている人たち。
彼(彼女)たちは、好きになれる相手を探しているのか?
自分と同じ結婚観を持っている人を探しているのか?
そもそも、結婚って何だと思っているのだろうか?
結婚=固定観念
「結婚をしたくて婚活している」と誰かが言えば、「そうなんだ、頑張ってね」なんて返すが、その二人の想像している「結婚」は果たして同じものなのだろうか?
もし、「結婚」が「サベナ」という名前だとして、
「サベナをしたくて活動している」と言われたら、「え?何それ?」となるだろう。
その人の考える「サベナ」が何か聞く。
しかし、他の人が「え、俺、サベナって~だと思ってた」なんて話になるのかもしれない。
「私もサベナを経験したけど、~だったよ」「サベナは最悪だ」「サベナって結局~だよね」「サベナは素敵」
皆が考える「サベナ」=「結婚」は全く違うものかもしれない。
誰も読まない「結婚制度」
しかし、結婚は制度である。法律によって定められているルールが一応ある。
なのに、婚活する人も結婚している人も、その法律を熟読することはない。
第二十四条
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
その他、民事関係にも婚姻に関係するルールはたくさんあるが、知らなくても結婚できてしまうのが不思議なところ。
免許も試験もない。
結婚に対する考え方の違い
具体的に言えば、自分の両親や身近な人たちの「結婚」が普通だと思っている人が多いだろう。
漠然と。
「好きな人同士が一緒に暮らす」ことだと思っている人もいるし、「家同士のつながりだから、好き嫌いは関係ない」との考えもある。
そんな根底部分から違うのだから、それはそれはとてつもなく確認事項が存在する。
「妻が家事をしてくれないなら、結婚する意味はない」とのたまう男性もいるし、「子どもを持たないなら結婚自体意味がない」と考える人もいる。
「SEXが一番の目的」「愛情が大切」
「二人で話し合う」「それぞれ自由にする」「夫に合わせる」
「一緒に食事をするべき」「自分のお金も勝手に使ってはいけない」
どれも正解であるし、間違いでもない。
自分の中に、「結婚」の価値観があるはずで、その価値観に基づいて「結婚したい」わけであるから、まずは自分の考えを知ることが大切だろう。
条件や趣味、年収よりも、
「結婚って何か」「結婚に対する先入観」を先に開示すべきだろう。
愛してもらえると思ったら、SEXと家事と子育てを強要されるという罠に陥らないためにも。
だって、価値観は違うのだから。違う価値観の人と結婚して、相手が変わってくれるのではと思うのは傲慢だ。
結婚は子を成すこと?
私自身は、結果、結婚で得たものは子どもたちであった。
つまり、何の考えもなしに23歳で結婚した。短い結婚生活だった。
元夫は「SEXが大事」な人であり、私は「子ども」が欲しかった。
それが結婚だと何となく思い込んでいた。
「夫婦にはその組み合わせの数だけ形がある」
けれど、根本的に違うものを、自分の考えは無くしてまでも2人で本当に作っていきたいのか?
結婚したい と考える時点で、何らかの理想や先入観は色濃くあるだろう。
婚活している人こそ、自分の思い込みを自覚すべきなのかもしれないと思う。
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