見出し画像

障がいを乗り越えるための4つの概念

今日は母校である大学部活のオンラインミーティング(3時間半ほど)に聴講者として参加しました。
日本一を目指すために何を考えるのか。
自分たちが学ぶべきはどんなことで、これから積み上げていくことをどう捉えるのか。
このようなことを突き詰める姿勢と気概を選手たち・スタッフの皆さまから感じました。

このような刺激を受け続けられる環境はとても貴重だと思いますし、活かすも活かさないも自分自身だとも思いました。
現役の選手たちが、今後も成長し続けられることを願っています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

さて、本日のテーマは、

障がいを乗り越えるための4つの概念

以前に執筆した記事の一部分を抜粋して、改めて考えてみました。

保健体育教室 No. 309(No.2 December 2019)▼

パラスポーツからの学び ー パラバドミントンの国際大会を運営して

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

以下の4つの概念は、「パラリンピックを学ぶ」(平田竹男著)より引用しています。下記色違い部分が引用個所です。
それぞれを自身の私見交えて、記載したいと思います。

●バリアフリー

段差や誘導、案内、障害者への格差意識での障壁を除去する

バリアフリーの概念には、物理的な障壁の除去と、心理的な障壁の除去、2つの側面があります。

物理的な障壁の除去のためには、そもそも何が障壁となるのか、環境的にどこが改善されるのが望ましいのかという、意見聴取が必要不可欠です。
そのためにも、環境を構築する側や建築に携わる側が、どれだけ利用者や使用者の具体的な生活や行動に寄り添うことができるかが問われるのだと思います。

また、心理的な障壁除去のために必要なこととして、「自分が知っていることだけが正解ではない」ことを個人が認識することが求められるのだと思っています。
実際に自身もパラアスリートに関わるようになって、はじめて知ったことが多いですし、選手たちが普段どのように生活をしているのか、これまでどのような体験をしてきたかを聞いてより多くの人に理解をして欲しい事柄がとてもある、と実感してもいます。
人の固定概念はそう簡単に変わることがないことは重々わかってはいますが、少なくとも自身の周りの人たちにだけでも、自身が感じた心のバリアフリーに向けての理解促進のための情報共有や、情報発信ができればなと思っています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●ユニバーサルデザイン

全ての使用者が使いやすい設計

こちらは建築関係の方や設備の設計者の方々がかなり苦慮されている部分かもしれません。

「全ての使用者」と想定すると、多種多様な人に対しての想定やシミュレーションを行う必要があります。
その想像力が問われますし、なにより現場の人の導線、利用シーンやイベントごとでの利用方法の応用可能性なども考慮することが求められたりもします。
どれだけ使用者目線に寄り添えるかに加えて、イベントや大会運営側の視点、施設管理者側の視点、設備点検・修繕側の視点なども想定した上で行うことが求められてくるのだと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●ノーマライゼーション

誰しもがノーマルで、障がい者と共生する社会が普通である

スクリーンショット 2021-02-27 20.29.30

授業でもよく提示するのが、▲のスライドです。
隔離するのではなく、優劣をつけるのでもなく、誰もがノーマルな存在で、尊ぶべき命を持つ存在。
その考え方は、とても大切にしています。

言い換えれば、お互いがお互いを尊重して、その場をどう「いい空間」にするのか、の考え方なのだと思います。
どちらかが遠慮したままの空間や空気ではなく、いかに少し工夫すれば、お互いがいい気持ちでいられるのか、それが少し踏み込んだ思いやりであり、「おもてなし」なのだと思います。

過度に丁寧な接客や接し方をすると、相手に対して逆に失礼になることもあります。
相対する人に対し、相手の日常を想定して、理解して、距離感や空気感を推しはかって接することがいかに大切なのか、を教えてくれる概念なのだと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●アクセシビリティ

あらゆることにアクセス可能なソフト・ハード面の整備

最後に、アクセシビリティ。
上記3つの概念が複合されているものでもあるかもしれませんね。

ソフトとハードの両面から、どうアクセスを可能にするのかを考えること。
それ自体が、バリアフリーにつながることでもありますし、ノーマライゼーションの延長なのだとも思います。ハード面から考えれば、ユニバーサルデザインを軸にして、どう整備するのかを考える位置指標になると感じます。

ソフト面で考えれば、動画の字幕を必ずつけるようにすることや、作品の展開として点字の本を作成すること、映像作品の付属として解説の音声を作成することもこのような整備に含まれるかもしれません。この辺りは、西野さんが「えんとつ町のプペル」の展開として、包括的に行っていることでもありますね。

---

これらの概念が、パラリンピックやその他障がい者スポーツをする・みる・支える人たちから伝播し、より多くの人に届くことを願っています。
いちパラスポーツに携わるものとして、今後もこのような情報発信を続けていきたいと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今日はここまで。

お読みいただき、ありがとうございました!

#毎日note
#スキしてみて

今日のstand.fm

#わらし式トレーニング  【通称】 #わらトレ

今日の #マイキーチャレンジ  【通称】 #マイチャレ

フォーゼロスタジオでの作業配信▼

Youtube|投稿動画集積↓ たまにLIVE配信させていただき交流を呼びかけるかもです。

Tiktok↓

各種SNSまとめ↓

それでは、また。

-----

●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
 大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。
#西野亮廣 さん #けんすう さん #堀江貴文 さん #落合陽一 さんによく影響を受けています。
 #西野亮廣エンタメ研究所 #タムココサロン #アル開発室 サロンメンバー

【現在の大学担当授業】東京経済大学・千葉大学・日本女子体育大学

<体育実技>
●バドミントン
●卓球
●バレーボール
●トレーニング理論実習

<ワークショップ科目>
●テーピング・マッサージ実習
●スポーツ医学理論実践

<講義科目>
●健康の科学a
●健康の科学b
●スポーツとの出逢い

サロン仲間募集中

わらしがバドミントン部門の講師をしている #オンラインサロン

-----

<ご協力のお願い>

最近Twitterの更新頻度高めにして頑張っています。

毎日のトレーニング投稿は基本以下の2つ。

#マイキーチャレンジ |マイキーのためのシェイプアップベーシックトレーニング
#わらトレ #わらし式トレーニング |バドミントンパフォーマンスアップのための現場向けトレーニング(一部自宅トレ)

よければフォローやいいね!RT(特にリツイートが嬉しいです!)をしていただけると大変喜びます。

今後とも引き続き楽しく頑張ります!

https://twitter.com/warawarac

スクリーンショット 2021-02-27 17.12.06

【保有資格】

博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員

この記事が参加している募集

スキしてみて

トレーナー・コーチ・教育者・研究者に役立つ情報を日々発信していきます! サポートしていただけると、それが活力になってより楽しく内容の濃いものが発信できるかと思います^^