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北朝鮮は衛星発射で夢を見る

■北朝鮮の火遊び
 北朝鮮は弾道ミサイル発射施設を復旧中。北朝鮮は偵察衛星に見せつけるかのように作業を行っている。隠すこともなく見せつける。これでトランプ大統領と交渉材料を作るためだ。だがこれは火遊びだと気付いていない。

■北朝鮮の都合
 北朝鮮は弾道ミサイル発射実験ではなく人工衛星発射だと言うかもしれない。北朝鮮が弾道ミサイルの発射だと言えば、トランプ大統領は北朝鮮を攻撃できる条件を持つ。

例えば保有意志の公表は、国際社会では間接的な最後通牒に相当する。

戦例:イラク戦争・イラクはWMD(大量破壊兵器)の保有意志を公言。

 これで当時のアメリカは開戦の大義名分にした。北朝鮮が弾道ミサイルだと主張すれば、トランプ大統領は北朝鮮を攻撃可能。過去にも北朝鮮は主張したが、国際社会ではタイミングが必要。

 大義名分は水物で、売り言葉に買い言葉の様にワンセットが基本。だから北朝鮮の言動に合わせなければ北朝鮮への攻撃はできない。何故なら国際社会では先に開戦した国が悪の国にされる。だから双方は容易には動けない。

■トランプ大統領の基準
 トランプ大統領は国際社会の抜け穴を利用する考え方ではない。トランプ大統領が国際社会の抜け穴を知っていれば、前回北朝鮮が弾道ミサイルと核弾頭で恫喝した段階で大義名分を得ていた。

 トランプ大統領は過去に何度も開戦の大義名分を得ていたが開戦せず。これはトランプ大統領の基準が優先されているからだ。国際社会では基本的に先に開戦した国が悪の国にされる。理由は今の平和を否定する行為。だから国際社会では相手国を怒らせて、先に開戦するように仕向ける。

 国際社会にも抜け穴が有り、相手国が恫喝した段階で先制攻撃が可能。だがトランプ大統領は何度も無視している。これでは容易には戦争は始まらない。

■トランプ大統領はコスト優先
 トランプ大統領はコスト優先。だから軍事力で北朝鮮を脅して政治的譲歩を求める。北朝鮮が人工衛星発射だと言えば、北朝鮮を攻撃しないだろう。代わりに北朝鮮への経済制裁を強めるだけ。

 もしくは北朝鮮に対して軍事演習再開か、グアムから爆撃機を飛ばして恫喝する程度。北朝鮮は交渉材料を求め、トランプ大統領は譲歩を求めるだけ。双方は噛み合わない。だが今回からはトランプ大統領の流儀が優勢になる。

 トランプ大統領は北朝鮮に譲歩を求める。この譲歩案は変わらない。だから北朝鮮は交渉材料にするつもりが、トランプ大統領を怒らせ軍事的圧力を高めるだけ。

■段階的に戦争へ至る
 北朝鮮とアメリカは交渉するが譲歩が無い。だから段階的に緊張が高まり戦争へ至る。中国とロシアの参戦の可能性も有る。だが中国とロシアは直接参加しないだろう。中国とロシアは背後から北朝鮮を支援する間接的な戦争を行うと推測しています。

 理由はアメリカを北朝鮮と戦争させて疲弊させるため。戦争史ではこの様な間接的な戦争が多い。中国とロシアは北朝鮮に武器弾薬を供給。中国とロシアは表向き参戦せず、アメリカと北朝鮮が戦うのを見るだけ。

■暗殺の可能性
 北朝鮮の金正恩が暗殺される可能性は低い。何故なら金正恩を暗殺しても、代わりが居れば戦争継続可能。暗殺に成功して終われば良いが、戦争継続されたら無意味になる。暗殺は戦争を前提にしておき、おまけ程度で実行するのが基本。

 それに国際社会には国家元首を暗殺しない暗黙の了解が有る様だ。だから冷戦期でも暗殺は避けられた。何故なら暗殺合戦になって収拾がつかないからだとか。さらに交渉相手がいなくなると戦争終結すら難しい。

 国際社会は暗黙の了解を使うから、暗殺は脅し程度と思えば良い。戦争も政治だから外交で交渉相手がいないと困る。だから暗殺はしないと言える。

■北朝鮮の消滅
 北朝鮮が人工衛星発射を口実にすれば、それは北朝鮮が消滅する引き金になるだろう。トランプ大統領は北朝鮮に譲歩を迫るが北朝鮮は応じない。これで緊張が段階的に高まり戦争に至る。そして北朝鮮の火遊びは失敗に終わる。

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