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106 ひきこもり家族(家族の力)

子供返りについて

「子供返り」という現象は、ひきこもり状態の人々によく見られるものであり、心理学的には「退行」と呼ばれています。社会的ひきこもりの人々が、実際には30代であるにもかかわらず、小学生のように甘えてきたり、幼い態度や対応をとることがあります。この現象は、一種の健康な状態とも言えるとされています。

「この子供返り」、以前のしっかりとした雰囲気はなくなり、なかには20年前に戻ったかのように子供返りすることがあります。親としては、このような状況を見て情けない気持ちになることもあり、甘えと捉えてしまうこともあります。そのため、親は本人を無理に「大人にさせよう」と激励することがあります。

でも、この叱咤激励が、安心・安全な場をつくらず、ひきこもりを長引かせることにつながっています。

ひきこもりではないのですが、子供返りについて
私の叔父のできごとを思い出しました。

何十年も前のことです。叔父は大きな会社の重役でしたが、ある事故で寝たきりになりました。状況が厳しく、個室病棟にいました。叔父はこの病院で人生を終えること。そのことをどこかで気づいていたようです。その様な中で、時々面会に来る叔母。その叔母が、面会から帰ろうとする時、決まって、子供のように泣きながら「帰らないで…」と引き留めたそうです。叔母はその瞬間が辛かったと話していました。

このように、しっかりとした大人でも、一人の時間が長く、将来が不確かな状況では、だれかに頼りたくなることがあります。とても大人の状態を保つのは難しいことです。ひきこもり状態の人々も同様で、一人の時間が長く、将来が不透明な状態です。子供返りするのもある意味当然なのかもしれません。

ということで、
親としては、𠮟咤激励は控えていきましょう。


各ご家庭の状況によっては、上記のアドバイスが逆効果や悪影響を及ぼす場合もあることを理解しておいてください。各ご家族は状況や状態を判断し、自己責任で対応をお願い致します

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