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2022年10月の記事一覧

【全文無料公開・ぶんぶくちゃいな】経済学者許成鋼に聞く「中国経済に希望はあるのか?」(後編)

【全文無料公開・ぶんぶくちゃいな】経済学者許成鋼に聞く「中国経済に希望はあるのか?」(後編)

前回に引き続き、中国人ジャーナリスト袁莉さんによる、インペリアル・カレッジ・ロンドンの客員教授であり、スタンフォード大学中国経済制度研究センターシニア研究員の許成鋼・教授のインタビューの後編をお届けする。

前編はいかがだっただろうか? 筆者は個人的に許教授の思い切った政治指導者への評価が興味深かった他、大躍進や文革のころに経済の地方分権が進んでいたという話が非常に興味深かった。だからこそ、今大き

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【全文無料公開・ぶんぶくちゃいな】経済学者許成鋼に聞く「中国経済に希望はあるのか?」(前編)

【全文無料公開・ぶんぶくちゃいな】経済学者許成鋼に聞く「中国経済に希望はあるのか?」(前編)

中国では10月16日から20回目の中国共産党大会が開かれる。5年毎の党大会では新しい指導者層の人事が最大の注目を浴び、特に偶数回は党書記らの最高指導者の入れ替えも行われてきたため、それ以降の中国政治の転換期とみなされてきた。

だが、2018年に国家主席に10年間の任期を定めていた憲法が改正され、その任期が撤廃され、今回の党大会ではその任期撤廃を推し進めた当人の習近平が第3期に入るのは間違いないと

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221015 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】中国の大型連休で阿鼻叫喚…EV先進国が突き付けられた厳しい現実

221015 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】中国の大型連休で阿鼻叫喚…EV先進国が突き付けられた厳しい現実

コロナ3年目にして、「これまでになく厳しいコロナ措置」という声が上がる中国。社会生活や経済活動も大きな制約を受けるなか、今年の国慶節(建国記念日)ゴールデンウィークは、人々の財布の紐もかたく、散々な結果となった。

だいたいどこにも出ていけないんだもん、気持ちも落ち込みますよね。そして、囲い込みを狙うかのように映画館は国策映画だらけ。気分はだだ下がりして、消費も振るわなかったとの報告。

ただ、ま

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【ぶんぶくちゃいな】中国で「高学歴の貧乏人」が増産されている?

「中国は今、高学歴の貧乏人たちを生み続けている」

こんなショッキングな物言いが、中国の大学生就職市場でつぶやかれている。というのも、大学を卒業してもその学歴から期待できるような職がなく、仕方なく大学院に進んだものの、その後もさらに院生に見合う仕事がないという事態が起きているのだ。

以前も触れたが、中国は1999年から大学改革として、大学の入学枠を増やし始めた。その結果、当時100万人足らずだっ

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【ぶんぶくちゃいな】口コミ評価は今年最高、なのになぜ作品が消されてしまったのか?

【ぶんぶくちゃいな】口コミ評価は今年最高、なのになぜ作品が消されてしまったのか?

10月1日は中国の建国記念日、「国慶節」。いつもなら、早朝の北京の天安門広場で行われる国旗掲揚に全国から多くの人たちがやってきて見守り、そこから7日間続くゴールデンウイークに突入する。だが、今年はあちこちで散発するコロナ感染者の出現で多くの地域で「静黙」、つまり名前を変えた外出禁止措置が実施されている。旅行者が足を踏み入れたら休暇はおじゃんどころか、休暇が終わっても自宅に戻れるかどうかわからない。

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221002 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】中国人が27人死亡のバス事故に怒り震えた理由、ゼロコロナ政策が新段階に

221002 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】中国人が27人死亡のバス事故に怒り震えた理由、ゼロコロナ政策が新段階に

10月に入りました。こちらは9月にかなり注目すべき動きがあった、中華圏のコロナ対応についての総括記事です。

中国国内では月初めの四川省の実質ロックダウン、そして貴州省での事故以降、民間の「いつまでこれを続けるんだ?」という思いが(口には直接出せないにせよ)強くなっているように感じていますが、実際には9月のうちにばらばらとさまざまな学術界専門家がそれぞれの立場から「コロナゼロ化は不可能」「今の措置

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