マガジンのカバー画像

月刊「ぶんぶくちゃいなノオト」

メルマガ「「§ 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな」(祭日を除く第1、2,4土曜日配信、なお第2,4土曜日が祝日の月は第3土曜日に追加配信/月ほぼ3回/年始年末は配信お… もっと読む
中華圏の現地でどのような注目の話題があるのか。必ずしも日本とは関係のない、また日本では話題にならな… もっと詳しく
¥800 / 月
運営しているクリエイター

2022年8月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】『時代革命』周冠威監督インタビュー「香港に言論弾圧があってはならないんです」

【ぶんぶくちゃいな】『時代革命』周冠威監督インタビュー「香港に言論弾圧があってはならないんです」

8月13日から東京・ユーロスペースで、2019年の香港デモを捉えたドキュメンタリー映画『時代革命』の公開が始まった。この週末には、さらに大阪などでも上映が始まり、今後次々に各地での上映が予定されている(上映スケジュールなど詳細は公式ウェブサイトで)。

この映画はそのタイトルもさることながら(詳細は以下インタビューを参照のこと)、昨年のカンヌ映画祭で覆面によるプレミア上映が行われたことでも大きな話

もっとみる
220825 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:台湾海峡危機で追い込まれたのはむしろ中国、威嚇以外に打つ手なし

220825 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:台湾海峡危機で追い込まれたのはむしろ中国、威嚇以外に打つ手なし

すでに「月刊ぶんぶくちゃいなノオト」で2回に分けてご紹介した、米ペロシ下院議長の訪台後に起きた「中国演習」についてを、「ダイヤモンド・オンライン」で短いバージョンにまとめました。

オリジナル記事はこの2本。

それにしても不思議なことに、ここでご紹介した情報をなぜか日本のメディアはどこも取り上げていないんですよね。中台及び英語メディアを読んでいれば普通に書かれているのに、日本のメディアはほぼ無視

もっとみる

【ぶんぶくちゃいな】「反日」だけじゃない、浴衣コスプレイヤー連行で噴き出した大論争

先週の中国はペロシ議長訪台後の「台湾海峡演習」で大騒ぎだったが、わずか1週間後には「長江沿岸で水源枯渇」→「水力発電大省四川で電力不足」→「上海、長江デルタの経済維持のため、地方の操業ストップ」→「地方31省で財政赤字発覚」→「7月の融資総額の伸び、過去最低」→「テンセントの四半期収支、上場以来最低に」→「ソフトバンクがアリババ株放出」…などと、庶民の生活と情緒を直撃するようなニュースが続々と流れ

もっとみる
220818 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】「映画を撮った時は合法だった」香港で上映できない香港映画の監督が現地に残る理由

220818 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】「映画を撮った時は合法だった」香港で上映できない香港映画の監督が現地に残る理由

今夏2本目の香港ドキュメンタリー映画『時代革命』(ホームページ:http://www.jidaikakumei.com )の上映が始まりました。昨年のカンヌ映画祭では覆面プレミアム上映が行われ、世界中をあっといわせた作品。2019年のデモの現場にカメラを抱えて入った監督の意欲と思いがたっぷり詰まった作品です。

8月13日に東京渋谷のユーロスペースで行われた初回上映後の監督挨拶に、わたしもzoom

もっとみる

【ぶんぶくちゃいな】台湾海峡「演習」で疲弊したのは一体誰か?

「実のところ、台湾人はもうすっかり中国との関係なんて大して話題にしなくなってるんだよな」

台北にいるFが言った。香港紙に出ていた「国民党はすでに党内路線を『親米愛台』に定めており、ペロシ米下院議長の訪問を歓迎する姿勢を見せている」という論説の真偽について尋ねたときのことだ。その時、彼が抱えていた最大の問題は、彼の家を含む一部地域が停電していることだった。

「大型モニタが使えず、ラップトップコン

もっとみる
 【ぶんぶくちゃいな】民主主義と中国解放軍――中華圏はペロシ下院議長の台湾訪問をどう見たか

【ぶんぶくちゃいな】民主主義と中国解放軍――中華圏はペロシ下院議長の台湾訪問をどう見たか

米国のナンシー・ペロシ下院議長による8月1日から始まったアジア歴訪がさまざまな事態を引き起こしている。

下院議長は米国政府において、大統領、副大統領に次ぐ3位の地位にある立場。その彼女が8月1日にシンガポール入りして、翌日マレーシアへ向かい、その後出発前の正式な声明のスケジュールになかった台湾で1泊し、翌日韓国を経て日本を訪問後に帰国した。

5泊6日の強行軍でこれだけの地域を駆け巡り、それぞれ

もっとみる
220804 【現代ビジネス】寄稿:香港を揺るがした「3つの事件」、その姿を描いた映画が問いかける「今の香港」

220804 【現代ビジネス】寄稿:香港を揺るがした「3つの事件」、その姿を描いた映画が問いかける「今の香港」

現在日本各地で公開中の香港ドキュメンタリー映画『憂鬱之島 Blue Island』の陳梓桓(チャン・ジーウン)監督にインタビューしました。

パイロット版を見た時、意外な発見とトリック(?)に驚いたのですが、一つ一つに監督自らの丁寧な判断と手配が施されていたことを知りました。

すでにインタビューの全文はすでにnoteにて公開していますが、こちらは読みやすいように映画の背景を紹介しつつ、ポイントを

もっとみる