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月刊「ぶんぶくちゃいなノオト」

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2021年10月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】堕ちた王子? ユンディ・リ事件が呼び覚ます「記憶」

10月21日夜に流れた、中国のピアニスト、ユンディ・リ(李雲迪)の拘束のニュース。あまりに突然のことで、日頃中国や中国ニュースにはまったく関心のない、世界のクラシック音楽ファンをもびっくりさせた。

ユンディをご存じない方のために簡単にご紹介すると、重慶市で育った彼は18歳だった2000年に、世界の若手ピアニストの登竜門とされる「ショパン国際ピアノコンクール」で中国人として初めて優勝。特に彼の優勝

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【ぶんぶくちゃいな】香港の叫びを忘れない:「理大囲城」から「時代革命」、そして台湾

「中国ニュースクリップ」でもご紹介した通り、10月14日まで行われていた山形国際ドキュメンタリー映画祭のコンペティション部門で、2019年に香港で起きた一連のデモの大きな山場となった、香港理工大学包囲事件を描いた「理大囲城」が大賞にあたる「ロバート&フランシス・フラハティ賞」を受賞した。

今年は同映画祭がオンライン上映としてくれたおかげで、わたしも自宅にいながらにしてやっとこの「理大囲城」を観る

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【ぶんぶくちゃいな】回る回る「協議」は回る…新たなステップを踏み出した米中関係

アジア時間の9月25日未明、2018年12月からずっとカナダで足止めされていた、中国の精密機器メーカー「華為 Huawei」(以下、「ファーウェイ」)の孟晩舟CFOの身柄拘束が解かれ、同日夜にはファーウェイの本社がある深センの空港に戻ってきた。

ニュースでご覧になった方も多いだろうが、中国の国旗を思わせる真っ赤なドレスを来た彼女がスポットライトを浴びながら搭乗口に姿をあらわし、一歩一歩タラップを

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【ぶんぶくちゃいな】一斉大停電が暴露したのは…まるで中国版「アリとキリギリス」

今週初めに広東省から、浙江省から、そして中国東北部から、さざなみのように広がった「大停電」。

先週末に帰国した孟晩舟・「華為 Huawei」(以下、「ファーウェイ」)CFOを迎えた、春節の飾り付けのようなLEDライトのにぎやかさは、ある意味皮肉な思いとともにあっという間に人々の脳裏から忘れ去られてしまった。米国との協議合意の中身をあまり探られたくないファーウェイや、中国政府にとっては都合よくはあ

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