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私日本人、旅先時々中国人
(*決して人種差別をしたいわけではなく、
あくまで私自身の葛藤を述べているつもりです)
日本のパスポートは世界一と言われている。
多くの国ではVISAなんか無くても、ヨーロッパを長距離バスで移動する際に国境を跨いでも、日本のパスポートを見せれば一発OK貰えるのだ。
(近くに座っていたどこかの国の人はめちゃくちゃ詰められていたなあ)
そんな旅先で見知らぬ人に言われる率3000%
「你好」
中国語で話しかけられたとき
人によって色々な対処法がある。
「No, I’m Japanese」と返す者、無視する者、取り敢えず「你好」と返してスルーする者…
あちらの国の方からしたら、私が中国人だろうが何人だろうが関係ないけれど、
私からしたら「日本人なんだよ」といつになく謎のプライドが芽生える。
実際、私が日本人だと知って「日本人とは珍しい!」と喜んでくれる人もいるのは事実。
中国人ばかり乗り合わせた機内。機内食を配っているCAさんが、中国語で「野菜 牛肉」っぽくメモされた紙を見せてきた。
漢字を見たらなんとなく察せるけど敢えて
「Sorry, I’m Japanese. I don’t read it.」
と言うと安堵のようなニコッとしてくれたのが印象的だった。
(その時の機内はカオスだった。中国の旅行者ばかりで、移動中絶えず会話が響いていた。一緒に渡航した友人は私とは離れた座席で、中国人に前後左右挟まれた。その友人がいる事にお構いなく、周りが永遠に話しまくるのでうるさいし唾まみれになるし死にたくなったという。)
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その出来事が、海外に出てみると日本人であるとこにメリットがあるんだなという初めての実感だった。
また、留学先の寮では、中国人達の使ったキッチンは、うるさくて臭くて汚くて散らかっていたため
やっぱりみんなから疎ましがられていた。
人の気を悪くしたくてしている訳ではないとわかってはいるけれど…。
留学中、お世話になった先輩と、ネットで調べた情報に従ってあることにチャレンジしてみたとき。
先輩「やってみよ。もし間違っていてもどうせ中国人めって思われるだけだし」
なるほど。興味深い考え方なのと同時に、私には中国人の友達もいるしなあ…と複雑な気持ちになった。
でも実際、そのマインドのおかげで気持ちが軽くなり、
その後もチャレンジしやすくなった事はある…。
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2020年初めの頃、中国で謎の病が流行りかけていた頃にチェコに旅行した事があった。
欧州に行くと乾燥で必ず風邪引く症候群の私は、やはり風邪を引いて咳き込んでいた。それを見たチェコの人は私に背を向けたり、なるべく近寄らないようにしてきた。
何も悪いことしていないのに、見ず知らずの人に疎ましがられる事がとても悲しかった。
日本のパスポートをちらつかせて「私は中国人じゃないですよ」のアピールをしてみた。あまり意味なかったけど。
そんな行動をしてしまう私に、ポーランドのアウシュビッツ歴史博物館で日本人ガイドの方がガイド中に言っていた言葉が深く鋭く刺さった。
「コロナという原因不明の病が流行り出して、中国人に対して迫害が起こってしまうと、また歴史の繰り返しになってしまう。」
ゾッとするほど自分が怖かった。
「ユダヤ人に対してドイツ人は非道の限りを尽くした」と他人行儀のようなことを言っているが、私は無意識に同じ事をしていたんだな。この無意識な攻撃性が自分を守って他人を蹴落として、差別を生んでいるんだなと。
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私が日本人であることで得たメリットはたくさんある。たとえパフォーマンスだとしても、サッカー観戦後に座席の掃除をすれば、なんて日本人は礼儀正しい人種だろうと称賛してもらえる。
しかし、私が何かやらかしてしまった時は、赤の他人からしたら「マナーのなっていない中国人」と自然と思われてしまう。そんな現象に乗っかって良い思いを何度もしてきた。
典型的な人種に対するイメージは都合よく先行して、強くなってしまいがち。少なくとも私が旅行することで日本人ブランドはどんどん高まっていくし、中国人ブランドは良くならない。しかし「中国人=マナーがなっていない」が定説なのは変わりない。
私には大好きな、とても頭が良くて親日で素敵な中国の友人がたくさんいる。
その友人は、自分が中国人であるとこにマイナスを幾度も経験しているのを私は知っているし、今後もその負のイメージと共に生きていかないといけないのは残念だと思ってしまう。
だからって海外でミスした時に敢えて「I’m Japanese」という必要もないものな…。
うーん、、、ぐるぐる。
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