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デフォルト(素)の状態

仕事以外のことで、肝力を鍛えよう。たとえば、激流筏(いかだ)下りツアーに参加する。たとえば、高い山に登る(中略)要するに、冷や汗が快い汗に変わる瞬間を楽しめるものならなんでもいい。

進んで困難な状況に身を置く者はいないが、逆境は力を試し、自らの成長を確かめる機会になる(中略)外界からなんらかの刺激を受けると、アルゴリズムが動き出し、そのインプットを処理し、自動的にアウトプットを生み出す(中略)やるべきことに集中するためにも、自信が必要(中略)自尊心より結果を優先するために必要なのが自信(中略)自信とは、誰が正しいかではなく何が正しいかに集中する強さ(中略)要約は時間の節約と意思決定の改善につながると思われがちだが、たいていそうではない。要約を読むほうが文書を全部読むより早く済むかもしれないが、その結果、多くの細かい情報を見逃すことになる。文書を要約した人には不要だったかもしれないが、あなたには重要な情報を時間の節約の代償として見逃す。情報の上澄みだけをすくっていると、思わぬ死角が生まれる。情報は頭脳の栄養だ。今日摂取したものが、明日の問題解決を支える(中略)要約ばかり摂取するのは、ジャンクフードを食べて暮らすのと同じだ。栄養価が低くなる、つまり意味のある情報量は低くなり、得られる知識も少なくなる。本物の知識は獲得するものだ。要約は借り物に過ぎない(中略)要約に頼っていると、エゴデフォルト反応の罠に陥る。それは知識の錯覚を生む。問題を本当に理解していないのに、何をすべきかわかった気になるのだ(中略)ジャンクフードを食べていると最終的に体を壊すように、質の低い情報は最終的に質の低い判断につながる(中略)自分は何を探しているのかわからなければ、それを見つけられる可能性は低い。標的が何かわからなければ、弾が命中する可能性が低いのと同じだ。何が重要かわからなければ、判断に役立つ情報を見逃す一方、どうでもいい情報に膨大な時間を費やすことになる。ほとんどの情報は役に立たない。無視すべき情報を理解すること、雑音と信号を区別することは、貴重な時間を無駄にしないためのカギとなる。投資判断の例で考えてみよう。一流の投資家は多くの変数のうち、どれが確率的に結果に影響を及ぼすのか知っていて、それに注意を払う。他の変数を無視するわけではないが、主にこうした変数に集中することで、膨大な情報をあっという間に選別できる。何が重要で、何が重要でないかを迅速に見分けられる人は、膨大な情報にあふれた世界で圧倒的な強みを持つ。無視すべきことがわかっていれば、重要なことに集中できる。

ポジションが良ければ、その場の状況によって判断を迫られることなく、クリアにモノを考えられる。一流の人々が常に優れた判断をできるのは、待ったなしの状況で判断を迫られることがまずないからだ(中略)判断力を高める最善の策は、良いポジションで判断できるようにすることだ(中略)時間は正しいポジションをとった者に味方し、ポジションの悪い者の敵になる(中略)ポジションによって選択肢が決まることを理解していない人は多い(中略)最終的に人生が生きやすく、あるいは生きにくくなるかを決めるのは、このポジションだ(中略)デフォルト(素)の状態(中略)デフォルト設定された行動に身を委ねるか。厄介なのは、デフォルト行動はたいてい状況を悪化させることだ(中略)ヒトとしての初期設定を消し去ることはできないが、プログラムしなおすことはできる(中略)惰性の悪影響が及ぶのは、職場や人間関係だけではない。健康にも害を及ぼす(中略)惰性は無意識に作用するため、気づいたときにはその悪影響はどうにもならなくなっている(中略)あっという間にとほうもなく手に負えないものになっていく(中略)惰性を考えるうえで危険なのは「普通ゾーン」だ。これは変革の必要を感じない程度に物事がうまくいっている状態だ。そこから魔法のように事態が改善すればいいが、もちろんそんなことはめったに起きない(中略)あなたが今、どんなポジションにあるかは重要ではない。重要なのは、今のポジションを改善していくかどうかだ。

普通(中間層)といわれる9割のカオスの人たち↓
平均的な人は服従と同調の名のもとに、びっくりするほど悪いことをする↓

環境を選択することが、あなたを最善の選択に向けて後押ししてくれる(中略)周囲に人並みの人間しかいなければ、あなたも人並みな基準で生きるようになる(中略)基準は習慣となり、習慣は結果となる。傑出した成果を出すのは、たいてい人並み以上に高い基準で生きている人だということに気づいている人は少ない(中略)他人と同じことをやっていれば、他人と同じ結果になる。他人とは違う結果を手に入れたければ、基準を引き上げるしかない。達人と一緒に仕事をするのが最良の教育だ。それが基準を引き上げる一番確実な方法である。達人はエクセレンスを追求するために、あなたにもエクセレンスを要求する。ただそんな機会に恵まれる幸運な人はまれだ。とはいえ諦める必要はない。達人と直接一緒に働く機会がなくても、彼らやその仕事ぶりについて書かれた文献を読むことで、自分のまわりを高い基準を持つ人々で固めることはできるのだ(中略)達人級の仕事には異常と思えるような高い基準が必要で、達人とは凡人にあるべき基準を示す存在だ(中略)新しい情報を得ると脳からドーパミンが出る。

脳のドーパミンが減ってくると、大きな一歩が踏み出せなくなって、歩幅が小さくなります↓

大きな驚き(予想外の報酬)は一般に重要なことなので、ドーパミンを活性化させて、「意識を集中せよ。この驚きを覚えておけ」と命じる。ドーパミンは報酬に対する反応ではなく、「実際の報酬から予測した報酬を差し引いたものに対する反応」なのだ(中略)リタリンの成分はアンフェタミン(覚醒剤)とほぼ同じでドーパミンを増やす効果がある

統合失調症の治療薬は、ドーパミン活性を低下させる(つまり統合失調症はドーパミン過剰の傾向がある)。

時間は正しいポジションをとった者に味方し、ポジションの悪い者の敵になる
人間の脳はスリルを味わうと興奮してドーパミンを出した後に、セロトニンを出します。「ドーパミン → セロトニン」といったサイクルを繰り返すと、IQが上がります↓


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