見出し画像

#313 今の若者が会社に求める要素

今の時代、職場での若者たちの価値観は、ただ単に収入を得る以上のものを求めています。僕たちミレニアル世代やそれ以降の人々は、仕事を通じての満足感や自己実現を重視しています。今回の記事では、心理学者マーティン・セリグマンが提唱する「幸せの5つの軸」を参考にしながら、若者が何を求め、どのように職場環境に影響を与えているのかを探ります。
#現代の価値観

幸せの5つの軸とは


アメリカの心理学者マーティン・セリグマンが提唱した「幸せの5つの軸」(PERMAモデル)は、人々が幸福を感じるために重要な要素を示しています。このモデルは、ポジティブ心理学の中心的な概念であり、個人がより充実した生活を送るための指針を提供します。以下に各軸をわかりやすく説明します。

1. ポジティブ感情(Positive Emotions)
これは、日常生活で経験する喜びや感謝といった肯定的な感情です。ポジティブな感情を感じることで、人々はより幸せを感じるとされています。例えば、楽しい活動に参加することや、美しい自然を楽しむことが含まれます。

2. 没頭(Engagement)
没頭は、活動に完全に集中し、周囲のことを忘れてしまう状態(フロー状態)を指します。この状態では、時間が経つのを忘れ、自分の能力を最大限に活用していると感じます。趣味や仕事など、自分のスキルに挑戦し、かつ達成感を感じる活動がこの要素を促進します。

3. 関係(Relationships)
人間関係は幸福感に大きな影響を与える重要な要素です。愛情、友情、支援といった良好な人間関係が、人々の幸福を支えます。信頼できる友人や家族とのつながりは、生活をより豊かで満たされたものにします。

4. 意味(Meaning)
意味は、自分の活動が自分自身や他人のために何か大きな価値や目的を持っていると感じることです。自分の仕事やボランティア活動が、社会やコミュニティに貢献していると感じると、人生に意味を見出しやすくなります。

5. 達成(Accomplishment)
達成感は、目標を達成したときに感じる満足やプライドです。個人的な目標や挑戦に取り組み、それを成し遂げることで、自己効力感や成就感を高めることができます。

セリグマンの提唱する「幸せの5つの軸」は、これら全ての要素がバランス良く組み合わさることで、人々がより充実した幸福な生活を送るための基盤となります。それぞれの軸を理解し、日常生活に取り入れることで、幸福感を高めることが可能です。
#幸福感

仕事の楽しさ


現代の若者は、仕事を楽しむことも重要視しています。刺激的で楽しいプロジェクトに参加することで、仕事の質が向上し、キャリアを長期的に維持できます。革新的なプロジェクトや多様なチームとのコラボレーション、学びが多い研修プログラムは、職場を刺激的にし、働く喜びを提供します。ポジティブな感情には、希望、興味、喜び、愛、思いやり、誇り、娯楽、感謝などがあり、幸福度の主要な指標となります。個人がポジティブな感情を職場で感じることができれば、考え方と行動を前向きなものに改善することができると思います。
#仕事の楽しさ

没頭できる環境


現代の若者は、スキルを活かし、成長できる環境を求めています。完全に集中し、時を忘れて仕事に没頭できる「フロー状態」は、仕事のパフォーマンスを向上させると同時に、幸福感にも寄与します。自分の強みを生かせる職場や、クリエイティブな問題解決が求められるプロジェクトが、若者にとって魅力的なのです。フローの心理状態とは、自意識を失い、ある活動に完全に吸収されることを指します。つまり、現在の瞬間に生き、目の前の仕事に完全に集中することです。
#没頭

心地よい人間関係


僕たちは社会的な生き物で、職場での人間関係の良好さは、働くモチベーションを向上させます。若者たちは支え合い、一緒に成長できる仲間との協力的な環境を望んでいます。オープンで尊重されるコミュニケーション、チーム文化の根付きが職場の満足度を高め、メンターシップやコーチングを通じて自己成長を感じさせます。
#人間関係

意義ある仕事


「自分の仕事が社会にどんな影響を与えているのか」という問いに答えられる職場は、若者にとって魅力的です。社会的価値や意義を実感できる仕事、例えば環境保護や社会正義など、大きな目的を持った企業は特に評価されています。仕事そのものが、自己表現や個人の価値観を反映する手段となっています。セリグマンは、有意義な人生とは、自分自身よりも大きなものに所属し、または何かに奉仕することであると言っています。人生の目的を持つことは、困難や逆境に直面した時に、本当に大切なものに焦点を当てる助けになります。人生の目的がある人は、より長生きし、人生の満足度が高く、健康問題が少ないことが知られています。
#社会的な意義

達成を感じる瞬間


達成感は、仕事を通じて得られる重要な報酬の一つです。自分の努力が認められ、具体的な成果として現れることが重要です。目標を達成した際の喜びは、新たな目標への動機付けにつながります。明確なキャリアパスと成長の機会が提示されることで、若者はモチベーションを維持します。
#達成感

まとめ


これらの要素を理解し、取り入れることができれば、企業は才能ある若者を引きつけ、保持することができるでしょう。若者たちは単なる経済的報酬を超えて、仕事を通じて自己実現を図り、社会的な意義を感じたいと願っています。これに応えることで、企業は優秀な若者の確保と維持が可能となります。

セリグマンの「幸せの5つの軸」は、ポジティブ心理学の重要な概念です。これを職場環境に取り入れることで、僕たち一人ひとりがより幸福で充実した生活を送るための基盤を築くことができます。職場がこれらの軸に注目し、積極的に取り組むことが、今後の労働市場における成功の鍵となると思います。
#飲食

この記事が参加している募集

#振り返りnote

84,835件

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

よろしければ、サポートお願いします。 自分のモチベーションアップのためと、今後のためにインプットに使わせて頂き、またアウトプットできればと。サポート頂いた方へはちゃんと返信させて頂きます。