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娘のバスケの試合。チームワークが大きな力を生み出す瞬間に立ち会った。

週末、初めて娘のバスケの試合があった。所属する団体の4地区のチームが集まり、4チーム総当たり戦での試合だった。

娘は低学年の部に参加した。娘のチームは他のチームに比べ、個人の技術が高い選手はほとんどいない、背の高い子もいないので、2試合連続で負けていて、どのチームの親も白(娘のチームカラー)に負けるはずはないと思っていた。

しかし、レベルの高い3選手がいる赤チームと対戦したとき、ミラクルが起きた。

ディフェンスで白チームがみんな手を上げるようになった。赤のシュート率がみるみる悪くなり、その反面ボールに執着する娘のプレーが目立った。転がっているボールは必ず奪う。ボールを持った赤選手に隙があるときはすかさず奪う。

練習時にボールに触る機会が少ないと不満を持っている娘が、ただボールが触りたい一心で活躍しているように見えるのではとも思ったが、自分はドリブルやシュートが他のチームメイトに比べうまくないことを認識してか、仲間にどんどん渡していく。

仲間もそのボールを持って、無理せずそれぞれが得意なことで活躍し、シュートを打つ回数も増え、得点も増えた。気付けば一勝。チームワークは大きな力を生み出すと証明された瞬間に立ち会った気がした。隣にいた赤チームの親は、まさか白に負けるとはと驚いていた。

このままの勢いで次も勝てるかと思いきや、身長差とスタミナ切れで、試合運びが赤チームとの対戦のようにはいかず、結局負けてしまった。

1勝3負。
初めての試合で、一度でも勝てたことがよかった。

いよいよ表彰式。
明らかに最下位が、わかっていたのでいても仕方がかなと思っていたところ、勝てなかったチームには敢闘賞が贈られることがわかった。
白チームは、ドリブルシュートを何度も決めていた3年生女の子か、ドリブルをたくさんしていた2年生の男の子に決まりだなと思っていた。

すると、なんと、娘の名前が呼ばれた!
驚いた。予想もしていなかった。チームの中では、バスケ経験が一番浅く、技術も何もかも桁外れに低いのに。

チームが不利な状況でも諦めずに闘った人に贈られる敢闘賞。考えてみれば、どんなボールも果敢に取りに行き、チームの仲間にパスしていた。

賞状をもらい、他に表彰された人達とともに、チームに賞状をみせた。
ちなみにドリブルをたくさんしていた2年生の男の子も、ベストドリブラー賞を授与された。

生まれてはじめての賞。娘はさぞ嬉しいだろうと思ったら、恥ずかしいから早くしまってと賞状をバッグの中に入れてほしい言った。

娘の気持ちはわからないものだと思っていたら、後で本当は嬉しかったと教えてくれた。

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