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Daily PLANETS

宇野常寛/PLANETSが毎朝お届けするウェブマガジン。猪子寿之、落合陽一、古川健介ほかたくさんの仲間と未来を考えます。
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2016年11月の記事一覧

政治運動をめぐる二つの快楽のジレンマ | 井上明人

政治運動をめぐる二つの快楽のジレンマ | 井上明人

今朝のメルマガは井上明人さんの『中心をもたない、現象としてのゲームについて』の第11回をお届けします。先日のドナルド・トランプが当選した米国大統領選挙で、ヒラリー陣営は政治的動員のための「快楽のゲーム設計」を失敗したという議論から、「どこまでをゲームと見做すか」の手掛かりとして、形式と認知による4分類を紹介します。

井上明人『中心をもたない、現象としてのゲームについて』
第11回 政治運動をめぐ

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【特別収録】水口哲也 『Rez Infinite』が切り開く仮想現実の地平

【特別収録】水口哲也 『Rez Infinite』が切り開く仮想現実の地平

今朝のメルマガは、ゲームクリエイターの水口哲也さんによるVR論をお届けします。10月13日にリリースされた『Rez Infinite』は、発売間もないPSVRのポテンシャルを引き出した最初のタイトルとして話題を呼んでいます。初代『Rez』から15年、積年のヴィジョンを実現するテクノロジーがついに現れたと語る水口さんが見据えている、VRの本質とその巨大な可能性とは?

▼プロフィール
水口哲也(みず

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福原伸治×宇野常寛 テレビはこのまま終わるのか(HANGOUT PLUS 11月21日放送分書き起こし)【毎週月曜日配信】

福原伸治×宇野常寛 テレビはこのまま終わるのか(HANGOUT PLUS 11月21日放送分書き起こし)【毎週月曜日配信】

毎週月曜日夜にニコ生で放送中の宇野常寛がナビゲーターを 務める「HANGOUT PLUS」。今回は2016年11月21日に放送された、フジテレビプロデューサーの福原伸治さんをゲストに迎えた回の一部書き起こしをお届けします。
昨今のテレビはなぜ「寒い」のか。いまだ業界内にはびこる80年代的「内輪いじり」の宿痾、業界改革を促す黒船になるはずだったインターネットの失速など、テレビにまつわる問題の本質につ

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京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録
第12回 「世界の終わり」はいかに消費されたか
――〈宇宙戦艦ヤマト〉とオカルト・ブーム

京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第12回 「世界の終わり」はいかに消費されたか ――〈宇宙戦艦ヤマト〉とオカルト・ブーム

本誌編集長・宇野常寛の連載『京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録』。ここからは「戦後アニメーションと終末思想」がテーマ。今回は70年代半ばに第一次アニメブームを起こした『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』におけるSF作品の内実の変化と、『幻魔大戦』に代表される「オカルト」というモチーフの浮上を扱います。(この原稿は、京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部 2016年6月10日の講義を再構成したも

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『君の名は。』――興収130億円でポストジブリ作家競争一歩リード――その過程で失われてしまった“新海作品”の力(石岡良治×宇野常寛)【月刊カルチャー時評 毎月第4木曜配信】

『君の名は。』――興収130億円でポストジブリ作家競争一歩リード――その過程で失われてしまった“新海作品”の力(石岡良治×宇野常寛)【月刊カルチャー時評 毎月第4木曜配信】

今朝のメルマガは、映画『君の名は。』について、石岡良治さんと宇野常寛の対談をお届けします。コアなアニメファン向けの映像作家だった新海誠監督が、なぜ6作目にして大ヒットを生み出せたのか。新海作品の根底にある“変態性”と、それを大衆向けにソフィスティケイトした川村元気プロデュースの功罪について語ります。(初出:「サイゾー」2016年11月号)

(画像出典)

▼作品紹介
『君の名は。』
監督・脚本・

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更科修一郎 90年代サブカルチャー青春記〜子供の国のロビンソン・クルーソー 第2回 秋葉原・その1【第4水曜配信】

更科修一郎 90年代サブカルチャー青春記〜子供の国のロビンソン・クルーソー 第2回 秋葉原・その1【第4水曜配信】

今朝のメルマガは〈元〉批評家の更科修一郎さんの新連載『90年代サブカルチャー青春記~子供の国のロビンソン・クルーソー』の第2回をお届けします。
中国人観光客で賑わうオタクの街・秋葉原。80〜90年代のパソコン黎明期から大きく様変わりした街並みを眺めつつ、日本のサブカルチャーの母体となった、「文系文化」としてのコンピュータの記憶を語ります。

▼プロフィール
更科修一郎(さらしな・しゅういちろう)

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三島の終焉 その美的追求によるパフォーマンス原理(後編) | 大見崇晴

三島の終焉 その美的追求によるパフォーマンス原理(後編) | 大見崇晴

今朝のメルマガでは大見崇晴さんの連載『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』第7回の後編をお届けします。
あまりに有名な三島由紀夫の最期、市ヶ谷駐屯地での割腹自殺に目論まれたパフォーマンス的な意図とは。遺作『豊穣の海』の虚無的な結末や、晩年の異常ともいえる切腹への執着から、三島の「死とエロティシズム」の思想を明らかにします。
前編はこちら。

大見崇晴『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』

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おときた駿×宇野常寛 小池百合子は東京をどこに連れていくのか(HANGOUT PLUS 11月14日放送分書き起こし)【毎週月曜日配信】

おときた駿×宇野常寛 小池百合子は東京をどこに連れていくのか(HANGOUT PLUS 11月14日放送分書き起こし)【毎週月曜日配信】

毎週月曜日夜よりニコ生で放送中の宇野常寛がナビゲーターを務める「HANGOUT PLUS」。今回は2016年11月14日に放送された、都議会議員のおときた駿さんをゲストに迎えた回の一部書き起こしをお届けします。
都議会でも数少ない「小池派」議員として、積極的に小池都知事の支援を展開しているおときたさんと、築地市場の豊洲移転やボート競技施設の問題など、小池都知事が進めている改革の本質、小池劇場で加熱

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【特別対談】片渕須直×のん(能年玲奈)『この世界の片隅に』をこの世界の隅々に!(後編)

【特別対談】片渕須直×のん(能年玲奈)『この世界の片隅に』をこの世界の隅々に!(後編)

今朝のメルマガでは、11月12日(土)に公開となった映画『この世界の片隅に』の監督・片渕須直さんと、声優として主人公すず役を演じるのんさんの対談の後編をお届けします。
後編では、物語後半に、主人公・すずが陥った困難な境遇を、のんさんと片渕監督がどのように咀嚼し、演技と映像に落とし込んでいったのか。作品の舞台となった呉を訪れたときの印象。登場人物のネーミングの秘密などのお話を伺いました。
※本記事

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20世紀のロボットアニメを概観する(『石岡良治の現代アニメ史講義』第5章 今世紀のロボットアニメ(1))【毎月第3木曜配信】

20世紀のロボットアニメを概観する(『石岡良治の現代アニメ史講義』第5章 今世紀のロボットアニメ(1))【毎月第3木曜配信】

今朝のメルマガは『石岡良治の現代アニメ史講義』をお届けします。ここからのテーマは「今世紀のロボットアニメ」。今回はプロローグとして、ロボットアニメを把握する上で重要な「ガジェット性」について、前世紀の様々な事例を挙げて論じます。

▼プロフィール
石岡良治(いしおか・よしはる)
1972年東京生まれ。批評家・表象文化論(芸術理論・視覚文化)・ポピュラー文化研究。東京大学大学院総合文化研究科(表象文

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invitation to MAKERS 第2回 Pyrenee Drive――ネットワークが運転を支援する 株式会社Pyrenee 三野龍太【不定期連載】

invitation to MAKERS 第2回 Pyrenee Drive――ネットワークが運転を支援する 株式会社Pyrenee 三野龍太【不定期連載】

今朝のメルマガは「invitation to MAKERS」をお届けします。第2回は、株式会社Pyrenee(ピレニー)の代表・三野龍太さんのインタビューです。自動車のダッシュボードに取り付けることで、ナビやアラートなど様々な情報をドライバーに通知する「Pyrenee Drive」。運転支援デバイスというプロダクトを通じて考える、自動車の未来についてお話を伺いました。

『invitation t

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白井宏昌 × 宇野常寛 リオ・オリンピックを総括する――興行と都市設計の視点から(HANGOUT PLUS 11月7日放送分書き起こし)【毎週月曜日配信】

白井宏昌 × 宇野常寛 リオ・オリンピックを総括する――興行と都市設計の視点から(HANGOUT PLUS 11月7日放送分書き起こし)【毎週月曜日配信】

毎週月曜日22時よりニコ生で放送中の宇野常寛がナビゲーターを 務める「HANGOUT PLUS」。今回は2016年11月7日に放送された、建築家の白井宏昌さんをゲストに迎えた回の一部書き起こしをお届けします。
リオ・オリンピックから私たちは何を学ぶべきなのか。「オリンピックと都市」を研究テーマにしている白井さんと宇野が、リオ・オリンピックが提示した新しい五輪の可能性や、それに伴う都市開発の難しさな

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【特別対談】片渕須直×のん(能年玲奈)『この世界の片隅に』をこの世界の隅々に!(前編)【無料配信】

【特別対談】片渕須直×のん(能年玲奈)『この世界の片隅に』をこの世界の隅々に!(前編)【無料配信】

今朝のメルマガでは、明日11月12日(土)から公開となる映画『この世界の片隅に』の監督・片渕須直さんと、声優として主人公すず役を演じるのんさんの対談の前編を無料で配信いたします。片渕監督がすず役としてのんさんに白羽の矢を立てた理由、初挑戦となる声優の役作りでのんさんが苦労した点など、『この世界の片隅に』の裏側のエピソードを語ってもらいました。
※本記事には作品内容のネタバレ情報が含まれています。映

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『ローラーガールズ・ダイアリー』『PK』☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

『ローラーガールズ・ダイアリー』『PK』☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

今朝のメルマガは、加藤るみさんの連載『加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage』第6回をお届けします。今回取り上げるのは、水中キスシーンが大好物のるみさんが太鼓判を押す青春映画『ローラーガールズ・ダイアリー』と、宗教という重厚なテーマをユーモアたっぷりに描いたインド映画の傑作『PK』です。

加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage
第6回『ローラーガールズ・ダイアリー

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