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Daily PLANETS

宇野常寛/PLANETSが毎朝お届けするウェブマガジン。猪子寿之、落合陽一、古川健介ほかたくさんの仲間と未来を考えます。
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2016年7月の記事一覧

男とペット | 井上敏樹

男とペット | 井上敏樹

今朝のメルマガは平成仮面ライダーシリーズの脚本家・井上敏樹先生のエッセイ『男と×××』第19回です。今回のテーマは「男とペット」です。敏樹先生が子供の頃に初めて飼った犬の「トナ」についてのエピソードが語られます。

「平成仮面ライダー」シリーズなどで知られる脚本家・井上敏樹先生による、初のエッセイ集『男と遊び』、好評発売中です! PLANETS公式オンラインストアでご購入いただくと、著者・井上敏樹

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『遠い空の向こうに』『裸足の季節』『羊たちの沈黙』☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

『遠い空の向こうに』『裸足の季節』『羊たちの沈黙』☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

今朝のメルマガは、加藤るみさんの連載『加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage』第2回をお届けします。今回取り上げるのは、るみさんが「前向きになれる」と語るロケットエンジニアの自伝的作品『遠い空の向こうに』、自由を求めるトルコの少女たちの戦いに目頭が熱くなる『裸足の季節』、そしてサイコサスペンスの傑作『羊たちの沈黙』です。

加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

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『ズートピア』ーーディズニーの自己批評路線が作り上げた、嫌になるくらいの完成度(イシイジロウ×宇野常寛)【月刊カルチャー時評 毎月第4水曜配信】

『ズートピア』ーーディズニーの自己批評路線が作り上げた、嫌になるくらいの完成度(イシイジロウ×宇野常寛)【月刊カルチャー時評 毎月第4水曜配信】

今朝のメルマガは、映画『ズートピア』をめぐるイシイジロウさんと宇野常寛の対談をお届けします。高い完成度のシナリオで右肩上がりのヒットとなった本作。絶妙なさじ加減で盛り込まれた政治性と、3DCGが可能にした柔軟な映画作りの可能性、そしてディズニー買収後のピクサーが失ったテーマについて論じます。

公開後は各所で話題となり、興行収入は右肩上がりとなった同作。その完成度の高さの理由とディズニーアニメとし

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第6回 デジタルネイチャーをいかに生きるか | 落合陽一

第6回 デジタルネイチャーをいかに生きるか | 落合陽一

今朝の「魔法使いの研究室」では、『魔法の世紀』の第6章「デジタルネイチャー」を取り上げます。有史以来、人間はイメージと物質の狭間を彷徨ってきました。約500年続いたパラダイムに変化が訪れ、人間・自然・コンピュータの境界線は消失しつつあると説きます。あらゆるものが記述され、計測される超自然の中で我々はいかに哲学を定義し生きていけば良いでしょうか。自身が主宰するラボの名前にも冠される「デジタルネイチャ

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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」7月18日放送書き起こし

月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」7月18日放送書き起こし

大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします。

▲先週の放送はこちらからご覧いただけます!

■オープニングトーク

宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。そして松岡茉優さん、今夜も生放送お疲れ様でした! 伊藤沙莉副代表も初めまして。いま、手を振っちゃっていま

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京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第6回 坊屋春道はなぜ「卒業」できなかったか――「最高の男」とあたらしい「カッコよさ」のゆくえ

京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第6回 坊屋春道はなぜ「卒業」できなかったか――「最高の男」とあたらしい「カッコよさ」のゆくえ

本誌編集長・宇野常寛の連載『京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録』。今回は、『クローズ』『頭文字D』を題材に、男性向けマンガが切り拓いた新境地とその限界について論じます(この原稿は、京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部 2016年4月29日の講義を再構成したものです)。

『クローズ』とヤンキーマンガのカッコよさ さて、前回までは「週刊少年ジャンプ」を中心に少年マンガと戦後日本人の「成熟」感、

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概念の中心性――分けることとつなぐこと | 井上明人

概念の中心性――分けることとつなぐこと | 井上明人

今朝のメルマガは井上明人さんの『中心をもたない、現象としてのゲームについて』の第7回です。言語では定義できない複雑怪奇な〈ゲーム〉という概念。そのモデルを、中心を持つ同心円の構造から、不均一なネットワークへと転換。ハブ的な〈複数の中心性〉、さらにはハブが変化する〈動的なネットワーク〉を措定することで、〈ゲーム〉という概念を捕捉するための新しい方法論を提示します。

井上明人『中心をもたない、現象と

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「難民アニメ」から見えてくるコミュニケーション型消費の現在(『石岡良治の現代アニメ史講義』10年代、深夜アニメ表現の広がり(3))【毎月第3水曜配信】

「難民アニメ」から見えてくるコミュニケーション型消費の現在(『石岡良治の現代アニメ史講義』10年代、深夜アニメ表現の広がり(3))【毎月第3水曜配信】

今朝のメルマガは『石岡良治の現代アニメ史講義』をお届けします。今回は2010年代における男性視聴者向けアニメの動向がテーマ。しばしば「なろう系」と呼ばれる作品群やその他ラノベ原作アニメの現況、そしてゼロ年代日常系アニメがさらに先鋭化した「難民アニメ」の特質について考えます。

▼プロフィール
石岡良治(いしおか・よしはる)
1972年東京生まれ。批評家・表象文化論(芸術理論・視覚文化)・ポピュラー

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なぜ人はライフスタイルを発信するのか | 粟飯原理咲

なぜ人はライフスタイルを発信するのか | 粟飯原理咲

本日は、アイランド株式会社代表の粟飯原理咲さんによる連載『ライフスタイルメディアのつくりかた』の最終回をお届けします。なぜ人間はライフスタイルを発信して、またライフスタイルメディアを求めるのか。連載の内容の総まとめとも言える回となります。
◎構成:稲葉ほたて

粟飯原理咲『ライフスタイルメディアのつくりかた』
最終回「なぜ人はライフスタイルを発信するのか」
昨年より7回にわたって続けてきたこの連載

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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」7月11日放送書き起こし

月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」7月11日放送書き起こし

大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします。

▲先週の放送はこちらからご覧いただけます!

■オープニングトーク

宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。そして松岡茉優さん、今夜も生放送お疲れ様でした。いま、ガラス越しに手を振っています! 一週間これが楽しみ

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〈小山田圭吾をカツアゲするhide〉の構図はどのようにして生まれたか(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第5回)【不定期連載】

〈小山田圭吾をカツアゲするhide〉の構図はどのようにして生まれたか(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第5回)【不定期連載】

今朝のメルマガは市川哲史さん、藤谷千明さんによる連載『すべての道はV系に通ず』をお届けします。90年代V系ブームを下支えした今井寿・hide・SUGIZOらバンドマンたちの音楽性の源泉について、同時期の渋谷系と比較しながら語りました。

▼プロフィール
市川哲史(いちかわ・てつし)
1961年岡山生まれ。大学在学中より現在まで「ロッキング・オン」「ロッキング・オンJAPAN」「音楽と人」「オリコン

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一億総中流はファミリーセダンの夢を見るか――「いつかはクラウン」から新型プリウスまで/日本の大衆車・前編(根津孝太『カーデザインの20世紀』第12回)【毎月第2木曜配信】

一億総中流はファミリーセダンの夢を見るか――「いつかはクラウン」から新型プリウスまで/日本の大衆車・前編(根津孝太『カーデザインの20世紀』第12回)【毎月第2木曜配信】

今朝のメルマガはデザイナー・根津孝太さんによる連載『カーデザインの20世紀』第12回をお届けします。今回から前後編にわたって取り上げるのは「大衆車」。前編では、カローラからプリウスまで戦後のファミリーセダンの歴史を振り返りながら、大衆と自動車の関係を考えます。

▼プロフィール
根津孝太(ねづ・こうた)
1969年東京生まれ。千葉大学工学部工業意匠学科卒業。トヨタ自動車入社、愛・地球博 『i-un

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『妖怪ウォッチ』と〈拡張現実〉的想像力の未来(中川大地の現代ゲーム全史・最終回)【毎月第2水曜配信】

『妖怪ウォッチ』と〈拡張現実〉的想像力の未来(中川大地の現代ゲーム全史・最終回)【毎月第2水曜配信】

本日は『中川大地の現代ゲーム全史』最終回をお届けします。〈拡張現実の時代〉にほぼ同時に登場した『妖怪ウォッチ』と『Ingress』。そして『ポケモンGO』を機に両者の感性が合流していく先のゲームの未来を展望します。
さらに、約3年に及んだ本連載をまとめた書籍版『現代ゲーム全史〜文明の遊戯史観から』が8月24日に発売されます。そちらもお楽しみに!

▼執筆者プロフィール
中川大地(なかがわ・だいち)

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記号と階級意識 〜消費・要請・演技・自意識・幸福・アルゴリズム〜 | 大見崇晴『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』補論

記号と階級意識 〜消費・要請・演技・自意識・幸福・アルゴリズム〜 | 大見崇晴『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』補論

今朝のメルマガでは大見崇晴さんの『イメージの世界へ 村上春樹と三島由紀夫』の補論として、「記号と階級意識 〜消費・要請・演技・自意識・幸福・アルゴリズム〜」をお届けします。1980年、村上春樹が『1973年のピンボール』を発表した年に、田中康夫は『なんとなく、クリスタル』で鮮烈なデビューを果たします。都市生活における洗練を描いたその作品の背後には、連続ピストル射殺事件の永山則夫という陰画が貼り付い

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