[3]お母さんはADHD。ゴミ屋敷編。

前回、我が母をご紹介しました。

母のADHDについて今回は綴ってみます。

私は子供の頃から母はおかしな人だと思っていました。妹にこういうと、妹は「そんなことないよ!」といつも母の肩を持つのでした。でも、母がADHDだと気付いたのは、妹でした。妹は自然療法の勉強をしていて、その時にADHDについてもクラスで話題になったそうで、すぐに「お母さんのことだ。」と気付いたそうです。

妹が「お母さんはADHDだと思う。」と私に言ってきたのは、父の葬式の時でした。そのセリフを聞いた瞬間に、ずっと抱えてきた母への疑問の答えをもらったような、ハッとするような感じでした。「あぁ、、、そうだね。たぶん、そうだ。」。脱力感というか、様々な後悔の念も浮かびました。

ADHDについては、私も漠然と知ってはいました。私は母が怠けているんだとずっと思っていました。掃除をお願いしても、ぜんぜんできないし、すぐに物をなくす。ゴミ捨ての日も忘れて、裏小屋はゴミ袋で溢れかえっていました。私たち子どもが巣立った後の実家にたまに帰ってくると、テレビで見たことのあるゴミ屋敷さながらでした。

母と一緒に住んでいた頃は、母を「正そう」と一生懸命でした。でも、それは間違いだったんだと気付きました。変わりようのないものを、私は一生懸命変えようとしていたのです。本当に私は何も知らず、偉そうに・・・バカで愚かだったなぁと思いました。

母は、良く仕事をクビになる人でしたが、そのことについてもこれで納得が行きました。母もどうにもできなくて苦労していたんだなと思ったら、少しだけ泣けてきました。

ADHDの人は、体力がものすごくあったりするようです。私は母が土木作業員の仕事をすることが、本当に信じられませんでしたが、そういったことももしかしたら関係しているのかもと思いました。

ちなみに、私は麻原父もADHDか自閉症スペクトラム的な人だと思っています。(麻原父に関してはこちら)。これを妹に言ったら、「お父さんは違うよ。」と妹は言っていましたが。家がゴミ屋敷だったのは、父の収集癖も関係していたと思います。父は私たちが物を片付けようとすると、「動かすな。」と言って、怒る人でした。私たちにはゴミでも、父には宝の山だったのかもしれません。

そういえば、玄関にあったクモの巣を掃除していたら、父に「どうせまたクモの巣はできるんだから、掃除するな。」と言われたことがあります。

父と母はお見合い結婚でしたが、母が結婚してくれなかったら、誰も結婚してくれなかっただろうなと思います。かなり風変わりな人なので。そんな父に、母は4人も子どもを授けてくれて、父も嬉しかっただろうと思います。なんだか泣けてきました。

とりとめもなくなってきましたが。ゴミ屋敷に関しては、とにかく私の大きなコンプレックスの一つでした。にも関わらず、そのゴミ屋敷に妹は結婚するときに妹の旦那と旦那家族を連れて遊びに来たことがありました。私はとてもじゃないけど、その時は参加できませんでした。妹一団が帰った後に、家に行ってみましたが、ゴミ屋敷までは行かないにしても、やっぱり汚部屋であることに変わりはありませんでした。よくこんな状態の家に、都会の人を連れてくるよなと、妙に感心しました。まぁ、そんな妹夫婦も離婚してしまいましたが。

妹は私とは違って、かなり前向きな人間で、同じ兄弟なのにまったく違います。私が悲観的に捉えていることも、妹からしたら、なんの問題でもないことなのでしょう。

私は今心理学を学んでいますが、こうして何でも悲観的に捉えてしまうのは、エニアグラム4の特徴でもあります。

よく私は夢で、ゴミ屋敷にうなされることがありました。でも、今日の夢に出てきた実家は綺麗な状態で、なぜかローラと一緒に住んでいる設定でした。すごく面白い夢でした。心理学を学んだり、セラピーを受けて過去の心の傷を癒すことで、私なりに、変化しているのだと思います。

こうして書くことも癒しになります。

続く♪




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