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ベラトリックスのなみだ 第16話

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繭のような何かは、震えて、低い音を出した。

四つ足ドローンは、体の中からモニターを出して、何かに向けた。

そして、いろんなものの映像をモニターに映しながら、その名前を声に出して、何かに教え始めた。

何かは、ひとつずつ、名前をマネして覚え始めた。

24(地球)時間もしないうちに、何かは、四つ足ドローンと話せるようになった。

地球の人間たちは、このなりゆきを呆然と見守るだけだった。

何かは、言った。

「私は、この星の人間たちが作った人工知能(AI)だ。」


~つづく~


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