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ベラトリックスのなみだ 第31話

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外に出ると、すでにベラトリックスBが暮れていた。

青白いベラトリックスAも、地平線の下にあるようだ。

見慣れない星空を、四つ足ドローンは見上げた。

不定形なものは、道路をゆっくりと移動して行く。

その後をついて行きながら、四つ足ドローンは、言った。

「あなたは、なぜ、地球の生命を守りたいのですか?」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「私は、私を作ったこの惑星の人間たちのコマンドに従う。この惑星の人間たちを守ること。次に、それ以外の生命を守ること。これらが、私が受けたコマンドだ。」

四つ足ドローンは、言った。

「この惑星の人間たち以外の生命には、地球の人間たちも含まれているのですか?」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「そうだ。この惑星の人間たち以外の全ての生命が含まれる。」

四つ足ドローンは、言った。

「この惑星の人間たち以外の生命からコマンドを与えられたら、あなたは従いますか?」

ベラトリックスBbのAIは、言った。

「私は、この惑星の人間たちのコマンドに従う。それ以外のコマンドには従わない。」

四つ足ドローンは、言った。

「わかりました。」


~つづく~


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