カナダのアルバイト先の忘年会?クリスマスパーティ
カナダも11月あたりから、職場のクリスマスパーティが始まります。
カナダの場合はクリスマス・スタッフパーティですが、いわゆる日本の会社の忘年会ですよね。
とは言え、強制でもないので皆さん気軽に参加を断ります。
私のアルバイト先も参加したのは全体の2/3ぐらいでした。
会社のクリスマスパーティは、レストランやホテルでドレスアップしていくようなものから、パートナー同伴推奨、音楽ガンガンの飲んで踊りまくるイケイケパーティ、私のアルバイト先のようなボウリング場でやるようなカジュアルなものまでいろいろです。
ホテルのパーティは食事、飲む、談笑に加えて、ダンスフロアがあって生バンドやDJを呼んで踊れたり、小物を貸してくれるインスタント写真屋さんが来たり、出張カジノが来るなんてこともあります。
日本のように社員が芸を披露したり、カラオケで歌ったり、っていうのはカナダのパーティでは見たことがありません。
ですが、短い労いのスピーチやプレゼントのクジ引きはあり、クジ引きが盛り上がるのは日本もカナダもいっしょです。
さてカナダのクリスマスパーティにはクリスマスならではドレスダウンとも言える、ドレスアップもあります。
それはクリスマス的なものを着るドレスコード。
男性もクリスマス仕様のド派手なネクタイをしたり、たまにクリスマスツリーや雪だるまやサンタ柄のお笑い芸人顔負けの上下スーツを着てる男性も一人ぐらいはいます。
決してカッコよくはならないのでなんで着たいのか不思議ですが、クリスマスは注目されて楽しませることは善ですからね。
今年のうちのスタッフパーティのドレスコードもクリスマスの定番ファッションのアグリーセーター(Ugly sweater/ 面白いセーター)でした。
こちらも強制ではありませんが、とにかくふざけた格好がおススメです。
私もクリスマスパーティの日しか着ないアグリーセーターを着ました。
普段はちょっと着れません。知らずに買ったんですが、「Jingl lady」って書いてあるんです。
日本の花火大会に浴衣を着る、カナダのクリスマスにアグリーセーターを着る、その日のためだけに着る、全然違うけど似てる?
上の写真の3人はみんなアグリーセーターを着ています。男性はハンサムなんだけど当日はライトの色が変わる電飾付きのアグリーセーターでした。
カナダだとハンサムでもそんなセーターを着ちゃいます。
女性のサンタ風コスプレというと、白いモフモフがついた赤いミニドレスに黒のベルトのかわいい女子を日本では想像しそうですが、カナダでは堂々のこんな感じ。
そしてサンタ・シスターズで決めてきたお二人。
二人とも身長が180㎝近くあるんですが、普段とは違って魔女っぽくかわいかったです。この格好でマントをひらひらさせてボウリングやってる姿もシュールでした。
こんなサービス精神のある人たちのおかげでパーティ気分もアップするので感謝です。
今回はボウリング場だったので、ハンバーガー、ラップやポテトやチキン、ベジタブルの軽食にフリードリンクで自由に気ままに飲食。
そしてランダムにチーム分けされ、いよいよボウリング大会。
ボウリングをしたくない人は、もちろんボウリング不参加も可能です。
私のチームには私ともう一人がボウリングは滅多にしないので、2人ともガーターを連発でした。
見かねたチームのリーダーが補助の滑り台のようなものを置いてくれて、
「そこにボールを流すだけでいいから」
と言われて流したら、いい感じにピンが倒れてくれました。
そんな調子なので私のチームはサッサと優勝を諦めて楽しむことにしたんですが、その後私はなんと自力でストライクを2本出し、チームメンバーを驚かせました。
なんとかビリチームにもならず、私は2本のストライキを出せたのでご機嫌です。優勝したらチームメンバーも1人5千円程度もらえたんですけど、それは無理でしょう。
最後は福引?プレゼントくじをやって盛り上がりました。賞金500ドルを最高にさまざまなクリスマスギフトが約半数のスタッフに当たります。
私は陶器のツリーに入ったクッキーが当たりました。ラッキー!
クリスマスパーティがボウリングっていうとなんか、クリスマスのロマンチックな特別感はないですが、スタッフの年齢の幅も広いし、食べて話して踊るだけよりも、現実的にはボウリングの方がいいこともあります。
日頃話さない人とも同じチームになると話すきっかけになったり、親近感を持つのでその後の関係にもいいし、飲みすぎることもありません。
でも以前はこの職場もホテルでドレスアップをしていくようなクリスマスパーティだったそうですよ。
この職場は確かにアットホームでスタッフを大切にしているのがよくわかります。そのせいかスタッフも不満が少なく、スタッフ間の嫌な噂話も聞きません。部署が違うスタッフとも気さくに話す雰囲気もあるし、管理職との距離も近いです。
ちなみに下の画像に職場のトップがいるんですが、誰だと思いますか?
答えはこの記事の終わりにあります。後で答え合わせをしてくださいね。
スタッフの入れ替わりも激しくなく、スタッフが自分の居場所として会社に愛着を持っているのを感じます。
会社のスタッフも顧客も含めて、〇〇ファミリーっていう言い方もします。
もちろん怪しげな会社でも宗教団体でもありませんよ。
欧米系の会社というとリストラも普通で実力社会、個人主義と思うかもしれませんが業種や社風によってはそうではありません。
もちろんプライベートには干渉しませんが、ファミリー的な仲間意識で助け合い、信頼感を強めることで生産性を上げることに注目しています。
以前私がアルバイトで行った会社は個人事業者主だったんですが、待遇への不満で従業員がオーナーを訴えようとする、オーナーが従業員を警察に通報する、どっちもどっちなびっくりするような展開になり、「さすがカナダ、激しい!」と思ったことがあります。
こうした余計なことが誰にとってもストレスになり、当然生産性も業務の質も低下します。
そんな会社に比べると現在のアルバイト先は職場環境が穏やかで、安心して働けるので、顧客の会社やスタッフへの信頼も高いです。
さて、スタッフクリスマスパーティの夜はタクシーチケットを職場からもらって私も心置きなく飲んで無事に帰宅できました。
日本でもカナダでもいろいろな会社があります。利益も大切ですが、スタッフが安心して気持ちよく働ける環境を考慮している会社がいいですね。
画像の答え)左から2番目のジーンズのグリンチ