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カナダで抹茶のおもてなし

カナダ生活11年目のWakeiです。

最近では私のまわりでも海外旅行や日本に帰国する人がでてきました。
コロナがようやく落ち着いてきましたからね。

私もようやく気兼ねなく、お茶にお招きできるようになりました。そんな折、友人Aさんから、カナダ人の彼氏といっしょに抹茶を飲みに行きたい、というリクエストをもらいました。

もちろん、私はOK。
さっそく、プランを考えます。

当日のプラン


Aさんは糖尿病で食事制限で健康管理をしている方なので、砂糖は使えません。お菓子が一番の問題。砂糖の代用としてラカントを使用し、小麦粉を使わないケーキを作ることに決定!

彼氏の方はカナダ人男性で空手の黒帯保持者ということなので、Samuraiと茶道の関係の話も織り交ぜながら、茶道を説明することにしました。

せっかくなのでAさんには、私の着物をお着せすることにしました。

いよいよ当日

Aさんに30分早めに来てもらって、着付けをして完了した頃に彼に家に来てもらいました。

玄関先のソファでお二人で待ってもらっている間に、2週間前から準備しておいた桜の塩漬けで桜茶で一息してもらいます。

白とピンクの🌸です。
上記のNote 記事の白の桜と表紙画像のピンクの桜を使いました。

自称「私の茶室」に入ってもらう前に、手を清めてもらいます。
水差しの水でそれぞれの手をこの椿の鉢の上で、すすいでもらいます。

庭の椿、蹲代わりの鉢

そしていよいよ席入り。

手作り掛物と庭の花(本来、茶室は投入れです)

一応、掛物と花を拝見してもらいます。本来、茶室では剣山で生けませんが、一本の枝をそのまま使いたかったのと、単純にこの水盤を使いたかったので、投げずに生けました。(笑)

今回は立礼(テーブル・椅子)の御園棚風のお点前にしました。

左端の水差はカナダ人のローカルアーティストに作ってもらいました。

この左端の水差し、注文するときに「こんな感じで」と水差しの画像を何枚か送ったんですが、できてきたのがこれ。↑ 最初は「なにこれ?!」とあまり好きになれなかったんですが、だんだん好きになってきました。やっぱり手作りのせいか、なんとも言えない味わいと温かみがあるのです。

そしてお菓子。

砂糖・小麦粉を使ってません。

桜の塩漬けが甘さを引き締めてくれて、とても美味しくできました。お二人にも大好評!イェイ!

彼氏も茶道が女性的な趣味ではなく、もともとはハイクラスな侍のたしなみ、男性社会のものであったことや、茶室に入るときになぜ刀を置くのか、など興味深く聞いてくれました。

というわけで和やかに終わることができました。

最後にAさんと二人でパチリ!

紫のお着物がAさんにとてもよく似合ってました。

お二人が「楽しかった」と言って帰って行った後、私も一人茶室で自服。
ほっこり一息しました。

たとえおままごとのような茶道に見えても、カナダでこうしてお茶をいっしょに楽しめるのは、やっぱりいいなぁ、と感謝します。皆さんにもカナダで抹茶を楽しむ気分を味わっていただけたら、嬉しいです。

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