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もう一人のウクライナ人の友人からのメッセージ

カナダ生活10年目。のWakei です。
先週、クワイヤー仲間から、メールが届きました。
そのメールには、クワイヤーメンバーだった女性Annからのメッセージが添付されていました。

私には2人のウクライナ出身の友人がいます。
一人は、直接メッセージをもらった60代の友人。↓


そしてもう一人が、この30代の3人の子どものお母さんのAnnです。私はすっかり忘れていましたが、Annもウクライナ人でした。


Annのメッセージには、現在もウクライナに暮らすAnnの弟とその家族、自身の母と弟の義理の母のこと、そしてその支援のお願いのメッセージが書かれていました。

Annの弟家族はウクライナを出ること(難民)を決断をし、実の母親と妻方の義理の母親は、ウクライナに残ることを決心したそうです。ウクライナを出るには戦闘の激しい地区を通過しなければならず、二人の母親は「塹壕に入るには年をとり過ぎている。でも地下のシェルターには行けるから、残って待つ。」と言っているそうです。

現在も卵、ミルク、パンはなんとか手に入っているようで、備蓄した水や薪、電気もまだ使えるようです。

1日に2回以上の攻撃があり、シェルターに逃げているようで、シェルターは、小学校の地下室だそうです。

先週、オンラインでAnnから弟に送金ができたようで、お金が無事送金でき、しかも送金手数料が引かれなかったらしく、ビックリしたと同時にホッとしたと書いてありました。

8年前のウクライナのクーデター?ロシア侵攻?のときは内戦が8か月続き、その時は電気もなくなり、食料の調達にも苦労し、ウクライナの人はかなり厳しい状況を経験したようです。2人の母親ももちろん、そんな状況をウクライナで経験した人たちです。

気丈に残ると言っていますが、もう2人とも70代ですし、どれだけこの戦闘状態が続くのかはわからない中、若い家族とも離れ離れになるのはとてもつらく、不安だと思います。

Annの夫、Annの子どもたちもお祖母ちゃんやおじさんやおばさん、従妹たちの無事を心配しています。

Annはこの戦争の是非は何も書いていません。そんなことを云々言うよりも現状の家族をどう守れるかが、彼女にとって重要なのです。

どんな理由があったとしても、この戦闘状態は早く終結して欲しいです。ほとんどの人がそう思っているでしょう。戦争では、双方で戦いたくない人同士が戦い、奪いたくない平穏な生活を奪い、失い、多くの人にやり場のない、消せない罪悪感と憎しみ、過酷な体験を残します。

   戦争はしようと思ったときに始まる。
   しかし 終わってほしいと思ったときには終わらない。
             マキャベリ
 (1469-1527)

皮肉なことに、マキャベリの言うように、多くの人が戦争の終結を強く望んでも、一度始めた戦争をどう終わらせるのは難しく、それこそがリーダー達の力量のようです。  
  

カナダにはウクライナからの移民も多く、団体や個人でウクライナの人に支援している人も多いと思います。私も明日、クワイヤーを通じてAnnに支援金をわずかながら渡すつもりです。

こんな支援をしなくてもいい、自分の国で当たり前に日々の生活を平穏に送れる世界になってほしいです。


参考:戦争にまつわる名言・格言 独断と偏見によるランキングベスト10


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